RSS | ATOM | SEARCH
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:スポンサードリンク, category:-,
-, -, pookmark
インスタ映え

▼しばらく涼しかったと思えば、またしても暑い日。最近よく「インスタ映え」という言葉を耳にする。こういう言葉を衒いなく使えるかどうかが、友達になれるかどうかの境目といえる気もする。流行語大賞になるかもしれない。「インスタ映え」をメモして家を出た。

 

帰り道、狭い通りで後ろから来た猛スピードの車にはねられかけた。ゾッとする。べつに一撃で死ぬのならかまわない。だがですよ、このまま死んだら、わたしの机の上のメモ「インスタ映え」が遺言として扱われてしまう。それだけは避けたい。「生前、故人はよくこう言ってました『インスタ映えする写真が撮りたい』と。今日はみなさん、是非『いいね!』をたくさん押してあげてください」

 

死んでも死にきれん。死んだとき「いいね!」を押されると「死んでよかったね!」となるような。死後、このような辱しめを受けないため前後左右を確認しつつ帰宅した。まだここで死ぬわけにはいかない。「インスタ映え」のメモを破棄して安堵。

 

 

 

▼プロ野球のオールスター戦をまったく観なくなった。なぜかといえば、セパ交流戦が導入されたのが大きい。オールスターを待たなくてもシーズン中に対決が観られてしまう。もはや年に一度の夢の対決というイメージはない。それと、以前は選手同士も仲が良いなんてことはなくギスギスした雰囲気があった。特にパ・リーグの選手はやさぐれており独特の怖さがあった。野次られようものなら、客に怒鳴り返していた。人気ではセ・リーグだが実力ではパ・リーグのほうが勝っているという妬みのようなものを感じて、それも良かったのだ。

 

やっぱり、嘘でもいいからちょっと揉めているほうが面白いというのはある。今の選手は選手同士の関係も良い。それは人間として洗練されてきているからすばらしいことなのだ。だが、揉めてほしい。無茶なことを言うようだが揉めていてほしい。盛り上がる要素として自然な対立があればいいんじゃないか。


オールスターではセパというリーグの対決ではなく、世代(30歳未満と30歳以上)にすれば盛り上がるんじゃないかなあ。若い奴には負けられんというおじさんの意地と、普段大きい顔をしているジジイを叩き潰すという若者の対決。これは盛り上がるはず。人は自分の所属するグループとの対決に、異常なまでの情熱や執着を持つ。

 

クラスや学年別で競う運動会に始まって、学歴、会社、職業、出身地、性別、所得、容姿、年齢、家柄、人種、国家。さまざまな対立がある。オリンピックは国家間の平和的な対決である。一番盛り上がり誰にも制御できなくなるのが戦争なのだろう。優秀なイベントプロデューサーや政治家などは、人間の本性を利用して群衆を操ることに長けている。

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 18:38
comments(0), trackbacks(0), pookmark
バジル

▼雨なのに打ち上げ花火が上がっていた。花火大会は中止にならなかった。スケジュール上、どうしても延期できないのだろうなあ。空に咲く見事な大輪の花は観られず、花火が上がっているであろう部分の雲が赤や黄に染まるという変わった現象が観られた。珍しいものを観た。

 

 

 

▼会長の句会のお手伝い。会長の友人の家に泥棒が入った話を聞く。家に犬はいたが役に立たなかったという。警察の人が言うには、最近は犯人に懐いてしまう犬もいるそう。飼い主の方が言うには、この犬、犯人から餌をもらっていたらしい。買収されている。

 

今は犬を番犬として飼っている家は少ないように思う。もう家族の一員という位置が多いのだろう。まるで人を疑わない犬というのは番犬としては問題だが、今まで人を疑わなくてもまったく問題なく生きてこられたのだから幸せなのではないか。むしろ、始終人を疑って、訪ねてくる人全員に吠えかかるような犬はなんだかかわいそうな気もする。あまりに凶暴な犬は、家庭に問題を抱えている印象がある。偏見かもしれんけど。子供の頃の、M村くんの家とか。なにせ嫌なやつだったよ、あいつは。

 

で、泥棒は空き巣ではなく、夜、家族が寝静まってから家に入ってきたという。家主は寝ていてまったく気づかず、朝、お金が無くなったことがわかったらしい。夜に来るということは、鉢合わせしても住人に勝てる自信があるのだろう。その自信、怖い。この人の家はわたしと同じ市にあるのだ。いよいよ東京西部もゴッサムシティのようになってきたのか。震えて眠ろ。

 

 

 

▼バジルを育てていたが、思ったよりもあまり芽が出ずうまくいかなかった。バジルを栽培している方のサイトを見ると、驚くほど大きく育っているので驚く。わたしのバジルの何が悪かったかといえばどうも種の撒き方が間違っていたらしい。種には光によって発芽が促進される好光性種子と、逆に光なしでも発芽する嫌光性種子がある。バジルは好光性種子なので、種にほんのわずか土が被る程度の埋め方でよかったのだ。それを知らずに深く埋めてしまった。

 

バジルのことはともかく、調べていて気になったのが嫌光性種子(トマトやキュウリなど)のほう。目安としては種の直径の2,3倍の深さに埋めるらしい。それでもみんなちゃんと地上に顔を出して実を付ける。種はどうやって地上の方向を探り当てるのだろう。種から360度の方向にめったやたらに芽を出すのではなく、ちゃんと一方向に出していて、それが地上にきちんと向かうのがすごい。

 

どうやって種にプログラミングされているのだろうか。好光性種子ならば光が当たっている方向に発芽するという手もあるのだろうけど、嫌光性種子だと水が来た方向に芽が出るのかなあ。重力を感知したりするのだろうか。簡単なことなのにわからないことが多い。子供電話相談室に聞けたらなあ。41歳児なのでギリギリ大丈夫だと思う。

 

 

 

▼映画の感想「シベリア超特急」を書きました。映画ファンの間で語り継がれてきた噂の「シベ超」をついに観ました。これはねえ、なかなかの珍品でしたねえ。

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 18:21
comments(0), trackbacks(0), pookmark
自己評価

▼鰻というと、平賀源内が考えたといわれる「本日、土用の丑の日」というキャッチコピーがまず頭に浮かぶ。江戸時代からリツイートされ続けていると考えるとすごい。廃れる気配がない。来年も源内はこの時期にブレイクするであろうよ。ブレイクとかいうレベルじゃないが。

 

しかしですよ、源内にしてみると知人の鰻屋が「鰻が売れなくて困っている」というから、チョロッと考えたコピーがこれだけもてはやされたのも違和感があるのではないか。「いつまで鰻、鰻、言ってんだ。俺のメインは、エレキテルのほうだから! いいかげん気づけよ」と思ってるような。本業ではない方で評価されてる。

 

 

エレキテルという静電気発生装置ですが、うーん、実際これは何に使ったんだろ。外国ならともかく、発生させた電気の使い道がない時代である。あれかな、米村でんじろう先生が静電気の玉を触らせてビリっとくる実験をテレビでよくやっていたが、あんなことを源内もやっていたのだろうか。「痛い? 痛い? 今ビリっと来たでござるか?」など。

 

だとすると、鰻のコピーの人でもいい気がする。

 

 

 

▼知り合いと食事。ボーナスについての不満を聞く。彼の同僚がいくらもらっているかはわからないものの、妥当な金額に思えた。むしろ、以前の彼の仕事ぶりを考えると、ちょっともらいすぎなようにも思えるのだ。

 

周囲の評価と自己評価というのはなぜ常にずれるのだろう。そのずれ方は、まず間違いなく自己評価のほうが高いものになる。鏡に映った自分の顔を見たとき、見慣れているせいもあって特に何も思わない。だが、他人が撮った写真に写る自分の顔は、だいたい変質者である。小学校の前で、夏なのにロングコートを着ていたアイツそのものである。このずれはどうして発生するのだろう。

 

鏡に映る自分というのは、無意識に自分がもっともよく見える状態や角度を調整して映るのだろうか。他人が自分を撮る場合、こういったことはまったく考慮されない。自己評価というのは、自分がもっとも良い状態を基準とし、周囲の評価とは周囲から見た平均的な状態を基準とするなら、常に自己評価の方が高くなるのも当たり前に思える。評価というのは、そもそも他人からされるものだから、周囲の評価こそが妥当と言わざるを得ない。

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 12:17
comments(0), trackbacks(0), pookmark
鰻の思い出

▼土用の丑の日だった。鰻ではなく鯖カレーを食べる。美味し。カレーの偉いところは何を入れてもたいてい美味いところである。以前、スパイスからカレーを作っていた。チリパウダーやターメリックはまだあるがコリアンダーやカルダモンはなくなった。なくなった分は適当に市販のルーを足していいかげんなカレーを作っている。で、いいかげんなのにけっこう美味い。そういうところがいい。カレーの偉大さは、いいかげんさを許容するところにある。わたしが宇宙人になって地球を侵略しても、インド人は生かしておきたい。

 

そうそう、カレーではなく鰻の話。学生時代、夏休みに一か月ほど倉庫でアルバイトをした。けっこうきつい肉体労働のバイトで、いつも仕事が終わる頃にはヘロヘロにへばっていた。わたしの他にも学生のバイトは3人いた。最終日、上司が「おまえたちはよくがんばってくれたから、今日は鰻をご馳走してやる」といった。当時、今ほど鰻は高価ではなかったものの、外で食べれば安くても1500円ぐらいはしたのではないか。

 

仕事を終え、さあ鰻だとなったが上司はわたしたちを外ではなく事務所に連れて行く。いつの間に用意したのか、炊飯器からご飯をよそい出した。事務所に炊飯器があったというのも驚いたが、この日のために持ってきてくれたのかもしれない。わたしたちの前にご飯をよそった茶碗が置かれ、鰻のタレを渡された。それをご飯にかけろという。

 

納得のいかないまま、いわれるままにタレをご飯にかけるとタレの香ばしい匂いがした。上司は満面の笑みで「さあ、食べろ」といった。冗談が好きな上司だったのでふざけているのかと思ったが鰻は出てこない。上司以外の誰もが疲れ切っていて、冗談に付き合うのもうんざりしていた。バイト仲間の中でも一番気の短いSという男が「あの、鰻、本当にないんですか?」と訊いたところ、上司はタレの掛かったご飯を指し「心だ‥‥。心の目で鰻を見るんだ。見えるだろ?」と、さもいいことをいったというように満足気な表情を浮かべた。それが腹立たしい。

 

Sは舌打ちして茶碗を置くと、上司に向かって職場の気に入らない点を並べ立て始めた。次第に声が怒りを帯びてくる。上司は上司で、Sの剣幕にひるみつつも応戦し、Sと上司の怒鳴り合いになって鰻どころの話ではなくなってしまった。茶碗を持ったわたしたちは、ご飯を食べるでもなく茶碗を置くでもなく宙ぶらりんの状態で、Sと上司の戦いを眺めていた。ふいと上司は事務所の奥に引っ込んだ。しばらくすると「チン」という音がして、上司は皿に乗っけた鰻を持って現れた。

 

きっと、鰻がないことでみんながブーブー文句をいった後、「実は買ってました〜!」と出してみせたかったのだろう。上司はまったくの無表情で「鰻‥‥、食べな」と、電子レンジで温めてくれた鰻を出してくれた。鰻は上司のポケットマネーで、スーパーかどこかで買っていてくれたのだろう。

 

怒鳴っていたSも、結局、鰻が出てきてしまったので、どうしたらいいかわからず困惑している様子がうかがえた。なにせさっきまで、会社の業務の連携の悪さを指摘しており、それは仕事のことだからいいが、さらに上司に対して「だから、あんた他の社員からも嫌われてるんだよ」などと相当失礼なこともいっていた。それを今更、無邪気に「わーい、鰻だー!」というわけにはいかない。どの面さげてである。

 

我々は味のしない鰻を黙々と食べた。この世に、こんなにも歓迎されない鰻があっただろうか。鰻ってもっと幸せな状態で食べるものでしょう。騒ぎを起こした張本人のSは、なんとかしようと思ったのだろう。ほとんど棒読みで「鰻、やっぱり美味しいなー」と絞り出した。感情を盗まれたような喋り方だった。ソフトバンクのペッパーくんみたいである。もはや何をいっても今更だが、それが精一杯だったのだろう。わたしたちも、Sに続いて「鰻、美味しいなー」と壊れたロボのように繰り返すのだった。もう味がしないわ、ほんと。上司の視線は定まらず、わたしたちの顔を貫通して後ろの壁を見ているようだった。事務所の時計の秒針が聞こえるほどの静けさだった。いったい、わたしたちはどこで間違えたのだろう。鰻はいいから早くこの場を離れたい。

 

鰻には、そういうすてきな思い出がありますね。

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 23:44
comments(0), trackbacks(0), pookmark
言葉の選択

▼髪型をオカッパにした人を見ると、必ずそばにいって「またまた〜。毒キノコみたいな頭して、どうしたの?」といってしまう。これをいうのが楽しくてたまらない。いわれる側の人間も、わたしがニヤニヤして近寄ってくると毒キノコ呼ばわりされると察っするようになった。「毒‥‥」ぐらいのタイミングで「どうもしません」と冷たくあしらわれる。

 

君ら、年寄りの楽しみを奪っていいのか。心苦しくないのか。

 

 

 

▼世の中の揉め事の大半は、いい方一つで避けられるという話を聞く。なるほどそうかもしれない。マイナスのイメージがある「田舎」という言葉も「自然が豊かな所」といわれれば悪い気はしない。佐藤優さんの本にも、外国との交渉で相手方に「嘘をつかないでください」といえばケンカになるが「お互い正直にやりましょう」といえば、同じことをいっているのにうまくいく、とあった。すべてはいい方ともいえる。

 

最終的には、意識しなくてもそういった言葉が自然に出るようになるのが理想なのだろう。テクニックとしてそういった言葉を使うのではなく、自然にそういった言葉が出るような人間になるというか。それには、本当に性格のいい人間にならないと駄目なように思うのだ。だが、最初はテクニックとして外側から入るしかない。やがて内側が追いついてきて心からそう思えるようになるのではないか。

 

それはそれとして、今日も人を毒キノコ呼ばわりする。

 

 

 

▼会長の句会の手伝い。「君の名は」を知っているか? と訊かれたので戦後にやっていたラジオドラマかと思った。「放送が始まる時間は女湯から人が消えたっていうドラマですか?」と訊き返したら「いつの話してんの。漫画だよ。『前前前世』って曲知らん? 若いのになあ」と呆れられた。

 

まさかお年寄りから前前前世なんて言葉を聞くとは。SFも理解できるのかな。みな意外と若い。わたしが思っているより、お年寄りはお年寄りじゃないのかもしれん。「前前前世というより、もうすぐ来世が見えてるけどなあ!」と嬉しそうだった。

 

来世、生まれ変わったらパンダになりたい。パンダの赤ちゃんになって、みんなにチヤホヤされたい。

 

 

 

▼いかにもありそうな嘘を考えるコーナー。

 

「航空自衛隊のメニューにはスクランブルエッグがない。『スクランブル』は軍用機の緊急発進を指すことから、スクランブルエッグは縁起が悪いと避けられている」

 

かなりいい嘘ではないか。1回目ということもあり、この嘘に85点をつけたい。

 

なぜこんなことをやっているのか、よくわからない。

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 16:20
comments(0), trackbacks(0), pookmark
慣れ

▼黄色いトマト「桃太郎ゴールド」を食べている。変な名前。「花咲じじいシルバー」とか「かぐや姫ピンク」などがあれば戦隊ものが組めそうな気もする。

 

 

ちょっとだけ柿にも似た見た目。皮は弾力があり少し固い。塩こうじに一晩漬けると柔らかくなり美味しい。トマトと一緒にキャベツ、キュウリ、大根なども漬けている。大根だけは漬ける加減が難しく、食べ頃の見極めが難しい。固かったり、苦味が強いときがけっこうあるのだ。ちょうどいい頃合いを探すのも楽しい。

 

 

失敗した時は「ちっ、まだ早かったか」などと、つぶやいてみる。王蟲の大群を止めるために未完成の巨神兵を出したクロトワの気分も味わえる。浅漬けには、一人ナウシカごっこができるという楽しみもある。41回目の夏は暑い。

 

 

 

▼久しぶりにメールを頂いた。「コメントもないのに書き続けられるのはすごいと思います」という賞讃とも嘲笑ともとれる言葉があった。ここは前向きに賞讃と受け取りたい。わたしだってコメントをもらえば嬉しいのだ。べつにコメントなどどうでもいいと思われているのかなあ。

 

コメントを頂いた日、赤飯を炊いていることをみな知らない。

 

 

 

▼外食でトンカツ。美味し。一緒に食べた人が「この店も良いけど、○○の店のほうが」といっていた。詳しい人には確かにそうなのかもしれない。食にしろ、酒にしろ、詳しくなってわかる良さもあるのだろうが、同時にいろんな欠点も見えてしまうのだろうなあ。

 

自分が書いた映画の感想を一部読み返したら、偉そうで驚いた。本来なら、観終わって「ああ、面白かった!」でいいのだけれど、やっぱり四の五のいうようになってくる。どうしても目につくところというのは出てくる。それでももっと純粋に、いい物を観たという喜びに浸りたいし、作り手に感謝もしたい。だんだんと調子に乗ってくる。ちょっと距離を置いた方がいいのかな。観る本数を減らして、心から観たいと思ったときに観るようにするのがいいかも。

 

本当にそんなことができるのかわからないが、初心にかえることを目指すべきかもしれない。どうやったらまた素直な心持ちに行けるのか。人生も同じで40年も生きていると偉そうになりがちである。うまい棒を食べて育ったはずが、やれあそこのトンカツはどうとか、調子に乗りまくっている。うまい棒を「一生これ食べられる!」と思った日を忘れてはならない。

 

やはり凡人が初心にかえるとしたら形から入るのがいいのではないか。まずはオムツをはいて会社に行くところから始めてみたい。これを変態とかなんとか罵る人がいれば、それは心が歪んでいる。わたしはもっと純粋な気持ちではいている。しかし、しばらくはいていたら「パンパースの万能性はすばらしいとか、ムーニーマンは蒸れないが吸収力が低い」とか、したり顔でいい出す自信がある。初心にかえることの難しさよ。せめて、いつも心にオムツをはいていたいもの。

 

なにこの終わり方。

 

 

 

▼映画の感想「女の賭場」を書きました。久々の任侠もの。江波杏子さんがきれいです。

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 06:22
comments(2), trackbacks(0), pookmark
野菜

▼暑い日が続く。桔梗の鉢に産まれたばかりの小さなカマキリが来ていた。若草色で美しい。

 

 

4月から育てていたバジルはもう終わってしまった。今は小さな芽が一つしか残っていない。一度、コンビーフとジャガイモの炒めものに和えて食べた。そんなに量は採れなかった。ちゃんと余分な芽を摘まないと大きくはならないのかも。もう一度、撒くかなあ。

 

 

 

 

▼近所の農家の野菜販売所でトマトを買う。今は黄色や真ん丸のトマトもあるんですね。調べてみるとリコピンの量は赤より黄色のトマトのほうが多いという。味は黄色のものは酸味が少ないように感じた。立派なトマトが5個も入って100円とはお買い得。リコピンは熱を加えると吸収が良くなるそうでスパゲッティに入れて食べた。

 

「お金を入れずに野菜を持って行く人が何人かいる」と販売所のおばちゃんが落ち込んでいた。仕方ないので防犯カメラを付けたという。防犯カメラも高いだろうし、元を取るには野菜を何千個と売らなくてはいけないかもしれない。持って行くやつは決まっていて白いシャツにグレーのズボン、中肉中背の30代から40代ぐらいの男らしい。もう、犯人はわかっているのだなあ。家に帰って鏡を見ると、犯人の特徴にそっくりなやつが目の前にいた。これは、わたしは疑われているのか。ま、まさか、「おまえ、もう盗るなよ」という警告であのような話をしたのか。

 

わたしはまだ盗ってない。

 

 

 

▼中日ドラゴンズの岩瀬投手が6月の月間MVPを取った。42歳にしてがんばるなあ。嬉しい限り。

 

 

しかし、中日という球団はどうして使いにくいグッズを作ってしまうのだろう。いくらわたしが殺人的センスの人間とはいえ、ちょっとこのバッグはなあ。呪いの装備である。中日ファンとしての忠誠心を試されているような。野菜泥棒の罰として、犯人に使わせるのはどうか。

 

 

 

▼映画の感想「君の名は。」「ラン・オールナイト」を書きました。「君の名は。」面白かったな〜。新海誠監督らしからぬ明るい仕上がり。「ラン・オールナイト」はリーアム・ニーソンが一晩中、追いかけまわされる。おじさんをいじめてくれるな。

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 12:59
comments(0), trackbacks(0), pookmark
ダイエッター

▼隣席のTさんが新しいダイエットを始めた。今度のは酵素が入ったラテだという。彼女が周囲にしつこく薦めていたホットヨガブームは過ぎ去った。ホットヨガと結婚するかと思っていたのに。ダイエッターにとって失敗したダイエットは昔の男のように扱われる。そんなものは最初から存在すらしなかったのだ。

 

ダイエットは数限りないほど種類があるわけで、数限りないということはそれだけ失敗しているようにも思える。どうやったら痩せるかはよくわからないのだけど、単純に考えれば摂取カロリーより消費カロリーを多くすればいいはず。ということは、食事量を減らして運動するだけで痩せる。もっともシンプルな回答にたどり着かないのが、ミステリーのトリックのようで面白い。

 

Tさんはダイエットというのは、なんらかの新しい方法でやるものと決めつけており、食事を減らして運動など今更すぎて頭に浮かばないのかな。目の前に答えはあるのに。マスコミが煽るからというのもあるかもしれない。商売だから、新しい方法を見つけてくるのだろうけど。

 

ラテダイエットも失敗するだろう。だが、ダイエットを趣味と捉えると成功しているのかもしれない。新しいダイエット法という楽しみを次々に見つけているのだから失敗に見えて成功ではないか。もし、仮にダイエットが成功してしまうと新しいダイエット法を試す楽しみは奪われてしまうのだ。これは大きな失敗ではないか。つまり、失敗こそ成功であるという。

 

「次から次へと新しいダイエットが試せていいな〜」というと、皮肉と思ったのか怒られる。素直に思ったことを口にしたのに。日本語の難しさに直面している。

 

 

 

▼今日の歴史ヒストリアで取りあげた今川氏真(うじざね)が興味深い。歴史ファンの間では長らく暗君として扱われてきたように思う。父・今川義元は海道一の弓取りといわれ、いっときはもっとも天下に近かった。だが、義元は桶狭間の戦いで織田信長に敗れて討ち取られてしまう。息子の今川氏真に注目が集まることは少なかった。

 

 

桶狭間で父を殺された氏真は、母である定恵院から父の仇討ちを勧められるが自信がないのか戦を起こさないんですね。まずここが普通の武士と違って面白い。当時は戦国の世ですから氏真の弱気な態度に三河の国人たちは離反していく。桶狭間では今川の指揮下で戦った松平元康(のちの徳川家康)も離反して織田と結ぶ。

 

今度は家康は織田の手先となって攻めてくるが、家康は氏真に「氏真と家臣の命は保証するから城を明け渡せ」と要求する。かつての配下・家康からの屈辱的ともいえる要求なのだけど、氏真はこれを受け入れるんですね。「城を枕に討ち死にだ!」とはならない。奥さんの早川殿の実家である北条を頼る。北条の庇護により安寧に暮らせるかと思いきや、やがて北条氏康が死去。後を継いだ氏政は武田と結ぶ。武田が氏真の命を狙い、氏真は北条を出て今度は家康を頼るのだ。

 

これがすごい。家康は幼少の頃は自分の家に人質としていたわけで、普通ならばどうしても見下してしまいそうである。桶狭間では父の配下となって戦い、その後は信長と結んで今川を攻めてきた。さらに城を明け渡せと屈辱的な要求までしてきた。その家康のところに行って、なんとかしてくださいというのだからプライドも何もあったものではない。バカ殿なのか、大物すぎて既存の物差しでは評価できないほどの器なのか。家康も懐に飛び込んだ窮鳥を殺すに忍びないと思ったのか氏真を受け入れる。

 

家康は家康で、しばらくすると三方が原の戦いで武田から完膚なきまでに叩きのめされる。危機感を覚えたのか、今度は氏真は信長を頼る。信長といえば父を殺した仇なのだ。この人はいったい何を考えているのだろう。で、信長に取り入るために今川家に伝わる家宝の香炉まで進呈しているのだ。信長は、氏真が得意という蹴鞠をやってみせてくれと所望する。氏真は貴族たちと信長の前で蹴鞠を披露して気に入られる。

 

氏真はまったく武士に向かなかったのだろう。家康から任命された牧野城主もわずか一年ほどで解任されている。戦には興味がなくて(長篠の戦で武田の重臣・内藤昌豊を配下が討ち取ってはいるが)本人も文化人として生きたかったのかもしれない。親の仇も討たず、その仇である家康や信長に頭を垂れるというのが奇妙というか不思議なのだ。今でも理解に苦しむのだから、当時は変人扱いされただろうし見下されただろう。実はずいぶん進んだ感覚を持っていて、そんなことは戦国の世の習いだから恨むほどのことではないと割り切っていたのだろうか。氏真は変わった句を詠んでいる。

 

なかなかに 世にも人をも恨むまじ 時にあわぬを 身の咎にして

 

(もう世の中も人も恨んでいない。時代に合わないのはわたしの罪である。)

 

人を恨まないのはある種の才能で、尊敬すべきことのように思える。氏真は教養があるので息子たちに教育を施し、息子たちは二代将軍・徳川秀忠に仕える。のちに今川家は儀式を司る高家の役職に就く。関が原と大阪夏の陣を終えて武の時代は終わり、文化の時代が来たのだ。面白いのは戦国の覇者と目された信長や信玄は滅びたものの、氏真は77歳まで生きて天寿をまっとうする。今川の家は絶えずに続いた。明治維新になっても朝廷とのパイプ役として明治政府で役職を得る。戦国の世ではまったく活躍しなかった氏真だがしたたかに生き抜いていたのだ。

 

 

 

▼ゲームの感想「クリプトアイランド 輝石の四重奏」を書きました。PC・スマホのパズルゲームです。面白いものの、サービスの早期終了が多いベクターが運営している。中国や韓国のコンテンツを買ってきて、ささっとサービスしてすぐに終了が多い。商売とはいえゲームに対する愛情が薄いように思うのだ。性格が悪くて話が面白い知り合いのようなものである。本当に信用していいのか。変なことに悩みつつ、やっています。

 

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 23:47
comments(0), trackbacks(0), pookmark
YouTuber

▼今日も暑かった。毎回、暑いしか書いてない日記である。

 

一緒に仕事を請けているN氏と炎天下の打ち合わせに。N氏は打ち合わせ場所に着くまで憑りつかれたように「YouTuberになりたい」と何度も繰り返す。だからといって動画を作って上げるでもない。何か準備をしているわけでもないし、世間に顔を晒すだけの根性があるわけでもない。YouTuberになりたいといってるが、本当はYouTuberになりたいのではない。ただ単にダラダラしてお金が欲しいのだ。なれるわけがない。

 

あああ! YouTuberになりたい! なにがなんでもなりたい! こんな暑い日は部屋でハーゲンダッツとか食べて「下々の方は大変ざんすね。こんな暑い日に仕事だなんて」とかいって、エアコンの効いた部屋で猫と戯れていたい。怒られない程度に、適当に世相を斬って生きていきたい。なれるわけがない。

 

 

 

▼道には蝉の死骸があった。線路沿いの長い一本道の遥か先は蜃気楼でゆらいで見えた。あまりの暑さに意識が朦朧とした。そのとき頭に浮かんだのは、俳優の宍戸錠さんが自身の飼い犬に「サダム・フセイン子」と名付けたことである。何度思い出しても笑ってしまう。これだけでたいていの怒りは許せる。

 

 

 

▼吉村萬壱さんの本を2冊読む。「臣女」と「ハリガネムシ」。最近、小説を読んでなかったのだけどこんな奇妙な作品があったとは。

 

 

みずからの不倫をきっかけに妻が巨大化していくというバカバカしくも恐ろしい話。巨大化して何もできなくなった妻のために料理や下の世話をする夫。あるときは妻が憎く、あるときは愛おしくもなる。奇妙な設定ながら主人公の思考に共感するところはあるし、また妻が巨大化した理由についても、シンプルながらああそうかと嘆息するオチがある。奇妙な話が好きな人にはお薦めです。エログロが強め。作品に複数の読み解き方を許している。優れた作品にはそんな自由さがありますね。

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 00:11
comments(0), trackbacks(0), pookmark
逆に

▼あつーい。なんでこんなに暑いんだ。30度以上の日はもう何もしたくない。作業効率も悪いし、午後は寝て夜働くとかどうなのだろう。

 

お昼ご飯に誘われた。「こういうときは逆にラーメンとかどうですか?」といわれる。たまにこういうことをいう人がいるけど「逆に」がわからない。家が燃えていたとして、逆にガソリンをかけるか? 逆に行った先に待っているのは地獄だ。なぜそうなるのかがわからない。逆にラーメンを食べに行く人たちを追い払う。

 

今年初の冷やし中華を食べる。それにしても冷やし中華というのは大雑把な名前。冷やし日本とか冷やしアメリカとか付けているようなものかな。

 

 

 

▼七夕だった。家の近くにスーパーがあり、七夕の季節になると変わった願いが吊るされているので見に行く。今年は収穫が少ない。

 

「織姫&彦星&me」という売れないバンドみたいなのや「七夕はいつから始まりましたか?」というYahoo! 知恵袋向きのものが目を引いた。いかんせんもうちょっと数が欲しい。小学校や幼稚園は、短冊をスキャナで取り込んでPDFにして閲覧できるサービスをしてくれればいいのに。保護者も喜ぶのではないか。関係ないわたしが真っ先に見に行く。

 

以前、友人夫婦の子ター坊は「おとうさんとおかあさんにお金をください」と書いていた。これはター坊父の給料が少ないことを心配したのではなく、織姫と彦星が両親にお金をくれることで、そこから分け前として自分もDSのソフトを買ってもらえるのではないかと考えたらしい。面倒くさくないですか、その流れ。普通に「DSのソフトがもらえますように」では駄目なのか。子供の訳のわからないところがすばらしい。

 

今、短冊に願いを書くとしたら何を書いたらいいだろうか。ふと空を見上げれば黄金色の満月。

 

 

 

▼なにこの終わり方。どうしたのよ。どうしたのでしょう。新パターンではないか。面白くはないが。

 

映画の感想「藁の楯」を書きました。10億円の懸賞金が掛けられた殺人犯を護衛する話。設定は面白そうだったものの、よそ見している間に犯人に逃げられたりしていた。ポンコツー。

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 21:23
comments(0), trackbacks(0), pookmark
ラグナロクオンライン