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- 年をとれば丸くなる
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2016.04.27 Wednesday
▼360度撮影可能な天球カメラでの熊本地震のニュース映像。左上の矢印をクリックすると全方向見られます。自分の見たい方向を自由に見られるのがすごい。ニュースもいずれはこういった形になるのでしょうか。ただ、映画などでこれを採用すると、物語にとって重要な鍵を見逃したりしそう。人間の視野は後ろはカバーできないので。すると、ゲームなどとの相性のほうがいいのかな。楽しみな分野。
▼「年をとれば丸くなる」と言うが、あれは嘘ではないか。年をとれば、先がないからどんどん気は短くなる。自分より偉い人間もいないから、やりたい放題である。会長に頼まれた句会関連のお手伝いをしていて、お年を召した方と話していてそう思う。もう、あのね、みんな仲良くして。
思うに「年をとれば丸くなる」というのは昔の言葉なんじゃないかしら。平均寿命が短くて、それこそ65とか70ぐらいで亡くなっていた頃の話。たしかに65才ぐらいの人は丸い気がする。もう出世も関係なく、そんなシャカリキになることもない。あとは定年をのんびりと待つのみだ。こちらが何か失敗しても、いいよいいよの精神というか。それがですね、70を超えたあたりからちょっと依怙地になってくる感じがある。
80になると好奇心が衰えて、もう自分の関心のあることしか話さないし聞かない。わからないのかもしれない。同じ話を何度もするのも当たり前で、やんわりとその話は前にも聞いたと伝えても、それでも止まらないのだった。抑えが効かない感じがする。たしかに人間は年をとると丸くなる。しかし、そのあと再びとがり出す。とがったらもう手がつけられない。手あたり次第に刺しまくる。刺されてイタイイタイのわたしがいる。
しかし、これが未来の自分の姿であろうと想像するとあまり邪険にもできぬ。やはり、どんなに優秀な人でも衰えは避けられないのだろう。年をとっても判断力だけは落ちないというが、あれも怪しい。振り込め詐欺にひっかかるのも大抵老人だ。もちろん、振り込め詐欺のターゲットが老人であるのはわかっているが、それでも若ければやはりひっかからないように思う。
本当にねえ、うまく老いるのは難しいのだろう。そんな話を、友人夫婦の子であるター坊(中学一年)にした。彼は黙ってわたしの話をうんうんと聞いてくれた。よくできた子である。あれ、ひょっとしてこれはわたしの介護かな。あいつ、ボケかかってるから話聞いてあげよという。ありがたい。おじいちゃん、飴持ってるけど食べる?
- ペットの病気
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2016.04.19 Tuesday▼ペットの具合が悪くて会社を休むのはありかという話。これは以前にも似たようなことを書いたような。
一緒に仕事を請けているN氏の飼い猫ホームズ(頭は悪い)の具合が悪くて、打ち合わせを欠席されたことがある。でも、まったく気にならなかった。今や犬猫はペットを超えて家族同然という風潮もある。もう、ペットの病気で休むと言われても、お大事にとしか思わなくなった。しかし、会社を欠席するのは、どのラインのペットまで許されるのだろうか。
インコ、フェレットはいいような気がする。ハムスターはどうなのだ。OKだろうか。しかし、わからないのが爬虫類である。亀がわからない。「すみません、ちょっと亀の調子が悪くて」と言われたら「か〜め〜?」と応えてしまいそうな気がする。なぜ、亀がライン上かと思うと、やはり感情のやりとりがあるかどうか、人に慣れるかどうかではないか。大きさというのも重要だ。
体長1メートルを超えるガラパゴスゾウガメだったら休んでもいいような気がする。なにせワシントン条約に記載されている絶滅危惧種だからな。もう、感情のやりとりがあるとか以前に休んでいいのではないか。しかしですよ、祭りなどで売られてる体長5センチぐらいのゼニガメだったらどうか。これは休んでは駄目なのではないか。ゼニガメを300匹ぐらい買っていたりするとなおさらである。
だが、地球が環境汚染で住めなくなり、ロケットで宇宙に脱出したところ、たまたまロケット内にゼニガメが紛れ込んでいて、宇宙でゼニガメとわたししかいなかった場合どうだろうか。もはや会社とかどうでもいいんじゃないでしょうか。
ようは、対象への愛情の強さということなのかな。愛情が強ければ、虫でもなんでもありなのかもしれない。
ペットで思い出したが、友人Nの姉は小鳥を飼っていた。彼女は地元でも評判の美人で小泉今日子に似ていた。学生時代、Nの家に遊びに行ってNの姉と会話をするのが楽しみだった。とても社交的な性格で「今度一緒にプールに行こうよ」などと誘ってくれるのだが、思春期真っ盛りだったわたしはドギマギしていた。
友人Nによると、姉はとても忘れっぽい性格で、せっかく買ってもらった小鳥の餌やりを忘れて餓死させたという。この飽食の時代に餓死て。その話を聞いてからプールに行く気も失せてしまい、結局どこへも行かなかったのだ。それからはNの姉と話すたびに、心のどこかで「小鳥を餓死させる女」と思ってしまっていた。そんな青春の一ページ。なんだこの話。
- 消す
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2016.04.16 Saturday
▼4月14日、熊本地震。東日本大震災以来の震度7だった。内陸部が震源だったので津波が起きなかったことが幸いだった。熊本城の天守閣の瓦、石垣が崩れている様子がテレビに映っていた。関東地方はほとんど揺れず震度2程度。久しぶりに水を汲み置きして寝た。
日本はやはり地震国なのだと改めて思う。自然が相手というのはどうにもならない。ただ、日本人の穏やかで粘り強い国民性というのは自然災害と向き合うことによって育まれてきたのだろうとも思える。悪い事ばかりではないと信じたい。
▼ちょっと前からWindows10への自動アップデートが始まっている。OSの自動アップデートというのはどうかと思うのだけど。一緒に仕事をしているN氏が怒り狂っていた。OSが変わると、使用していたソフトが使えなくなることもあるし、環境設定もやり直さなければならない。すべての環境を整えることに一日以上費やすこともある。
「家に帰ったら、嫁が急に別の女になっているようなもんだぞ!」。N氏の怒りは収まらないのだった。しかし、N氏は結婚しているわけでもない。そんで、OSを「嫁」と言っている気持ち悪さ。ついニヤニヤしてしまう。ニヤけたわたしが気に入らないのか、不満そうだった。
「え? そういうの全然気にならない? だって嫁が変わってるんだぞ」
「変わった嫁が石原さとみだとしたらどう?」
「うーん‥‥許す!」
許すんかい、と思いました。その程度である。
▼先日、ソフトをインストールをすると勝手に天気アプリ(Baidu The Desktop Weather)がインストールされていた。悪名高き百度である。タスクバーの右下に天気が表示されている。
わ、わたしの嫁になんてことを。家に帰ったら嫁が勝手に性転換手術を受けていた気分である。なのでさっそく消す。かわいさアピールで抵抗してくる。
設定>システム>アプリと機能 から削除可能。消し方を探しているうちにMSアシスタントのことを思い出した。
最近見かけないけど、あのイルカちゃんは元気だろうか。
- 桜
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2016.04.07 Thursday▼そろそろ桜も散る頃。先日、通りかかった公園でも花見が行われていた。外国人の姿が多い。外国人観光客の増加は日本のおもてなしが評価されたとか言われるけども、それとは別にテロの影響があるように思える。ヨーロッパ、中東、アフリカへ行こうと思っていた観光客が日本に流れているのではないかしら。
▼仕事で揉めに揉めた。人は揉めるなあ。思想の問題というのは解決不可能だし、もっとも難しい。技術者のHさんは「この世にないものを作り出したい」と常々言っていた。だから、できるとわかっている仕事はしたがらない。できるとわかっているなら、その仕事は「確認」にしかすぎないのだ。誰だって、確認するより新しいものを作りたい。言っていることはよくわかる。
一方、そんなこと言わずに利益が出る仕事をしてくれよという社長の言い分もわかる。ただ、社長はHさんときちんと話し合わずに来た。Hさんが嫌いだとか苦手だからではなくて、話し合うとお互いに逃げ場がなくなってHさんが会社を出ていくことになる可能性がある。それをわかっていたからだろう。研究所ではないから、利益が出ない仕事を延々やるわけにもいかない。もっとも今は研究所もかなり厳密に成果を求められそうだけど。
Hさんのような働き方は一般企業では少し難しい。新しい試みに挑戦できる仕事ばかりではない。会社としてはHさんの技術は必要だが、本人にとっては辞めて新しい場所を探す方が幸せなのかもしれない。笑って送り出すしかないだろうか。社長とHさんは創業以来のメンバーで、ずっと同じ方向を見てやってきたように見えたけど、そうではなかったのかもしれない。どちらかがいつの間にか静かに逸れて行ったのだろうか。それとも初めから同じ方向など見ていなかったのか。桜はいつか散る。ならばせめて美しかった頃のことを忘れずにいたいものです。JUGEMテーマ:日記・一般
- プリンタ
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2016.04.04 Monday▼PCを買い換えたら、プリンタとOSのバージョンがずれて印刷できなくなった。メーカーのサイトを確認してもWindows10用のプリンタドライバは配布していない。ドライバを作るにも人件費がかかる。わたしが使ってたプリンタは骨董品レベルだから、サポート対象外になったのだろう。子供の頃、物を大切にと教わったではないか。大切にした結果、サポート対象外という罰を受ける。現実の無常さよ。
それでも、なんとか対応できないかと調べると、いろいろ知恵を絞っている人たちがいる。似た機種のドライバを入れてみたら、バージョンが違っても動いたという報告もあった。無茶するなあ。だが、最初の一回しか印刷できないという。印刷するためには、たえずPCを再起動しなければならないという。なにその苦行。しかしですよ、その方法で使い続ければ、印刷もできて忍耐力も鍛えられる。すばらしい。一石二鳥。
そんなことやってられるかというわけで、新品を購入した。驚くほど安い。canonの製品が三千円を切っている。以前は、どこの馬の骨かわからないメーカーだと一万円ぐらいで買えたが、ついにcanonでこれほどの価格が。
さっそく届いたので設置したがデザインもいい。黒いつやつやした棺桶みたい。ほほほ、かわいや。
何を印刷しようかな。そうだ、まず名前をつけなければ。
▼4月1日、エイプリルフール。今年は、あらぬ方向を見つめ「はあ‥‥何が楽しくて生きているのか‥‥」とつぶやいてみた。ギョッとされたり、「そういうのやめてください」と言われたり、あらかた不評。じゃあ、君たちはちゃんとしたエイプリルフールの嘘がつけるのかね! いい嘘とはどんな嘘なのだろう。
▼2012年に発行された「知の逆転」を読む。ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックス、マービン・ミンスキー、トム・レイトン、ジェームズ・ワトソンなどへのインタビュー集。ふつう、頭がいい人というのは、あまり意見を発表してはくれない。そんな時間があるなら、自分の興味があることに取り組んでいる。もちろん、それぞれ専門分野での発表はあるのだろうけれど、時事的な質問に答えることは珍しい。
質問についてそれほど深く答えてはいないのですが、考え方の片鱗に触れることはできる。なかでも印象的だったのはジェームズ・ワトソン。社会全体が丁寧になりすぎていると指摘している。傷ついたり、炎上したりしないように本当のことを言うのを避けてしまう。仕事でも、目的を達成するためではなく、とにかくその場をうまくやり過ごすために衝突を避けようとする傾向がある。これでは本末転倒になってしまう。率直になるべきときは率直にならなければならない。
あと、ここにでてきた6人全員、神様を信じてない。それだけで救われる思いがする。難しい言葉はなく、中高生ぐらいでも読めるように書いてあるのがありがたいです。
- シャンプー
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2016.04.01 Friday▼打ち合わせ終了後、雑談。Oさんという女性社員と話す。旦那さんの頭が薄くなり、育毛ケアにかけるお金がばかにならないと嘆く。育毛費を旦那さんの小遣いから出すか家計費から出すか揉めた挙句、家計費になったという。人はいろんなことで揉める。
育毛用のシャンプーも5000円以上するらしく、奥さんとしてはまったく成果が上がらない分野にこれ以上投資はできないという。「いや、でも投資しているから、その損害で済んでいるという考え方もできますよ」と弁護を試みたが無駄だった。わたしもいずれ禿げるであろうから、他人事には思えなかったのだ。奥さんは旦那さんが禿げようが茂ろうがどうでもいいようだ。
で、もっと詳しく話を聞くと、どうせ禿げは止まらないから、高級シャンプーにひそかに水をたして量が減らないようにしているという。悪魔がここにいた。奥さんが言うには「あのシャンプーはもうほとんど水と同じ」らしい。江戸時代から続くうなぎ屋のタレじゃないんだから、そんなに継ぎ足されても困る。どうせ禿げは止まらないって。止まるかもしれないじゃんかあ! なあ! なあ‥‥無理かしら‥‥。
Oさんと旦那さんは同じ会社に勤めており、午後は旦那さんとの打ち合わせがあった。旦那さんは頭髪のことは明るく笑いにする人である。高級シャンプーのことを訊いてみると「あれ使ってから抜け毛が減ったんだよ〜」などとご機嫌なのだ。ああ、もう、涙を禁じ得ない。なんと曇りのない瞳なのでしょう。そのシャンプーはほとんど水だというのに。
わたしが苦虫を噛み潰したような顔をしていると「あ、おまえ、俺が禿げてるから効き目ないと思ってるんだろう?」などと言ってくる。違うのだ。いや、違くないか。確かに効き目ないかも。よくわからない。そうじゃなくて、奥さんの裏切りである。でもここでそんなことを言えば家に帰った後に戦争が始まるだろう。まさにこれこそ不毛な戦い。わたしは、ただただ旦那さんの曇りのない瞳と頭部を見つめることしかできなかった。正義は死んだ。JUGEMテーマ:日記・一般