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- 七夕
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2015.06.30 Tuesday▼友人夫婦の家にお邪魔。夕食の食材を買いに一緒にスーパーに。スーパーには短冊が飾ってあった。友人夫婦の子シラスちゃん(5歳)も、その場で短冊を書く。
「あしがはやくなりますように」
子供の頃は足の速さに価値があった。シラスちゃんは、自分の短冊を一番手前に掛けようとする。
「神様に見えやすいように」と言っていた。しっかりした子である。神様ではなくて織姫と彦星、と言うと「織姫と彦星って、何やってる人?」と訊かれる。織姫は機織、彦星は牛飼いだったように思う。シラス父はしばらく悩んだ後、きっぱりと「無職! 仕事はしてない」と断言した。堂々と嘘を教える父である。
シラスちゃんは難しそうな顔をしていた。やがて最初の短冊を取り外すと「おともだちとなかよくあそびたい」に替えた。どうやら無職には、最初の願いは荷が重いと判断されたもよう。
▼高倉健と友達になる夢を見た。しかし、実際に友達になってみると大変なのではないか。高倉健というと、撮影中はスタッフに遠慮して座らなかったエピソードが有名である。立派な人だが、そうなるとつい周りにも自分と同じ振る舞いを求めてしまいそうである。
もちろんわたしが座ったところで健さんは何も言わないだろうが、友達になるとすると座るわけにはいかないのだろう。人は結局、同レベルの人としか付き合えないのだろうか。あまりに相手が立派でも、そうでなくても、その誤差がつらくなる。
自分は立派に振る舞いつつ人に期待しないという姿勢は美しいが、それでもやはりどこかで人に期待してしまいそうなのだ。べつに期待してもいいのか。期待して失望してもたいした話ではない。そもそも、わたしが何か立派な振る舞いをしているわけではないのだった。だいたい健さんと友達じゃないし。じゃあ、なんでこれ書いたの。なんだこれオイ。
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- 悪女の素質、祖父の日記
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2015.06.23 Tuesday▼友人夫婦の家にお邪魔。友人夫婦の子シラスちゃん(5歳)と話す。
食べ物の話をしていると「それってシラスとどっちが美味しい?」と訊かれる。彼女にとっての基準は、シラスよりうまいかまずいか、シラスプラスマイナスで測られる。すてき。フォアグラやキャビア基準でなくて良かった。嫌だわ、そんな5歳。
シラスちゃんはおぼつかない箸使いで、わたしの皿に酢豚を取り分けてくれた。気が利く子なのだ。見ていると、彼女が苦手なピーマンをわたしの皿に多く忍び込ませている。自分がピーマンを食べる確率を少しでも減らそうとしている。親切で取り分けていると思わせつつ、自分の利益も誘導するとは。悪女の素質あり。将来、いろんな男をだまくらかしてほしい。
▼祖父の日記が出てきた。祖父は、あまり口をきかない人だった。孫との接し方がよくわからなかったのかもしれない。わたしは祖母のほうに懐いていた。
日記帳が買えないわけでもないのに、一辺が掌程度の大きさの紙をわざわざ綴じて、手製の日記帳を作っている。正方形で表裏はダンボールの紙を使っている。そんなところが物を大切にする祖父らしい。
祖父は一切文句も言わず、夫婦仲も良かった印象だった。だが、日記を読むとたまに喧嘩もしている。祖母についての不満も書いてある。
「ばあさんは、もっと優しい言い方をすべき」とか「毎夕、おかずが定まっている(同じメニューという意味だろうか)」とか「ばあさんが口をきかぬ。面白くない」など微笑ましくもある。気に入らないことがあると、親戚が呼び捨てになっている。
日記のあちらこちらで漢字の練習がしてあり、辞書を書き写したのか、難しい言葉が書き連ねてある。祖父は学校を出ていないらしく、そのことでコンプレックスがあったようだ。悲観的なことはほとんど書かれてないが「違った境遇に生まれたかった」と見たときは、少し驚いた。
毎日毎日が淡々としている。ごみを捨て、縁側を掃除し、コーヒーを飲んでお菓子を食べる。たまに近所の人間が訪れると話をする。退屈はしなかったのだろうか。最後のほうには「人に目くじらを立てず。ふんわりと」と書かれていた。歴史上の人物が遺すような名言ではないけれど、わたしは祖父の言葉を座右の銘にしようと思います。
だが、もっとも印象に残ったのはダンボールの表紙に書かれた言葉だ。メモ代わりになっており、いろんな言葉が書かれている。その中で、日記のタイトルのように一際大きく「自転車のパルプは、目薬の箱の中」と書かれている。
自転車のパルプってなんだろう。タイヤの空気を入れる部分の「バルブ」のことだろうか。祖父がパルプと言えばパルプなのである。「自転車のパルプは、目薬の箱の中」これも座右の銘にする。どう使うのかわからないけど。
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- PCのリカバリ
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2015.06.17 Wednesday▼パソコンがいかれた。ずっと調子が良かったから油断していたものの、パソコンというのはいかれるのであった。今使っているノートPCが致命的にクラッシュしたのは初めてのことだ。工場出荷状態に戻すため、リカバリディスクを探したが出てこなくて青ざめる。
この前、急遽思い立って掃除したときに捨ててしまったのかもしれない。資格の勉強を始めようとしたとき、不意に掃除したくなったのだ。こういうことは学生時代からよくあった。掃除が嫌いな人がいたら勉強を始めることをお勧めしたい。すると部屋がきれいになる。勉強は進まない。掃除をすると、何か成し遂げた気になるから厄介だ。そして今のわたしがある。
リカバリディスクがなくて途方に暮れた。CDケースをひっくり返してもそれらしい物はない。ふと、友人から「困ったときに開けてみろ」ともらったケースが目に入った。おとぎ話か何かにありそうな話だけど。まさかリカバリディスクが入っているとか。この際、とりあえずXPでもかまわない。
ケースの淵が接着されており、カッターで糊をはがすと一枚のDVDが入っていた。ディスクの表面にマジックで「人妻美人スナイパー ひとみ(無修正)」と入っている。必死にリカバリディスク探して、こんなのが出るとは。久しぶりに純粋な殺意というものを思い出した。ひとみが殺らないなら、わたしが殺るという心意気。とはいえ、友人の好意を無にするようでは人間失格だと思う。そういうのよくない。早くリカバリディスクを探して、ひとみを確認せねば。
ふと思い出したが、ノートPCはそもそもリカバリディスクが付いてこないことが多い。内臓されているんですね。OSを起動してF8を連打するとフォーマット画面が出た。わはははは。幸せの青い鳥は常に足元にいるのです。ということで、なんやかんや2時間ぐらい掛けてリカバリに成功した。そんで今、日記を書いている。
肝心の「人妻美人スナイパーひとみ(無修正)」であるが、いざ再生してみると何も入っていない。空のメディアだった。からかわれたのだ。しかし、このディスクは10年ぐらい前にもらったと思う。友人は一度も「あれ、開けてみた?」などと訊いてこなかった。そこに感心する。ふつう、いたずらを仕掛けたら、ちょっと言いたくなると思うのだけど。
▼先日、温暖化についてのドキュメンタリーを観た。二酸化炭素の増加と温暖化の関係は証明されてはいないものの、温室効果により地表を暖めることは説明されている(地球環境研究センター)。
興味深かったのは、温暖化とテロの関係である。気候が不安定になり、集中豪雨が起こる一方、別の地域では旱魃が起こる。旱魃によって農作物(主に小麦)が不作になる。アフリカでは小麦が主食で消費量も多い。食料価格の高騰によって貧困が加速し、貧困から逃れるためにテロ組織などに加入してしまう者も多い。自然エネルギーに切り替えたり、LED化などで消費電力を減らすことがテロを減らすことにも繋がるのだという。
なぜ突然こんなことを書くかといえば「人妻美人スナイパーひとみ(無修正)」の話がくだらなかったからである。バランスをとりたい。ただのアホだと思われたくないという、さもしさ。ところで、何度か「人妻美人スナイパーひとみ(無修正)」をDVDトレイに入れ直してみた。DVDが認識されないだけで、本当はちゃんと中身が入っているんじゃないか。でも、何度出し入れしても、やっぱり入ってないんだなあ。でもでも、本当は入ってるんじゃないの〜? と、もう一度出し入れしてしまうが、やはり駄目だ。なぜだ。温暖化の次に気になる。温暖化の次に、いきなりそこに行く。そういう人間でありたい。
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- iPhoneから送信
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2015.06.07 Sunday▼いまだにガラケーを使っている。特に理由はない。ガラケーを使っていると「なんでいまだにガラケーなんですか」と言われることが多い。「宗教上の理由ですか?」と、からかわれることもしばしばである。そんなやつには、わたしの神であるガラケー神によって天罰が下るだろう。コンビニで買った弁当に割り箸が付いてないなどの罰が下る。ガラケー神の力はその程度。
iPhoneユーザーからメールを受け取ると、文末に自動で「iPhoneから送信」と付いてくる。これはiPhoneのデフォルトでの署名機能ですが、署名を消さずに使っている人は多い。わたしはガラケーだが、メールの文末に「iPhoneから送信」と打ってみることにした。スマホユーザーへの復讐開始である。ほぼ全員ですけど。
すると相手から「iPhone買ったの?」と返信が来ることがある。それには触れず、黙って「iPhoneから送信」と打ち続けることにより、ついにわたしもiPhoneユーザーの仲間入りを果たした。
そんなくだらない遊びをやっていた。だが、わたしがiPhoneを持っていないのではないかと疑い、メールのプロパティを見た人がいた。ここを見るとメールの送信経路などの詳細情報がわかる。プロパティには、環境にもよるがアドレス帳にある登録名も表示される。連絡をくれた人が言うには宛先の表示が「高橋(いいかげん)」とあったそうである。
以後、その人から連絡があると「いいかげんなほうの高橋です」と名乗られる。いいかげんな高橋は、けっこう執念深い。他にも、高橋(会議中寝る)、高橋(話を聞いてない)の2名が存在する。アドレス帳、直しとこ。スマホに憧れて「iPhoneから送信」などと打ったのがガラケー神の怒りに触れたのである。
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- 闇の深さ
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2015.06.02 Tuesday▼仕事でお世話になっている会社へ。行きの電車の中、豪快に口を開けて寝ている若者がいた。若者の前に立っているおじさんは、スーツのポケットからほこりのような物を取り出すと、指の先で丸めて弾いて、寝ている若者の口に入れるゲームを始めた。
口の中にほこりが入ると、若者は眉間に皺を寄せて口をモゴモゴさせているが、また何事もなかったように大口を開けて寝だす。するとおじさんは、またポケットからほこりを取り出して若者の口に狙いを定めるのだ。
いい光景を見た。癒されるとはこういうことか。
▼打ち合わせ後、女性社員Mさんの話を聞く。駅で人を待っていたところ「写真を撮らせてほしい」と、オタクっぽい男性につきまとわれたという。断ってもしつこくされて困っていたら「待った?」と、イケメンの男性が手を引いて彼女を救い出してくれたそうだ。
な、なんじゃ、その話‥‥。知ってます! 「別冊マーガレット」か「花とゆめ」に出てくるやつでしょう! 現実に起きるとは信じがたい。彼女は、その助けてくれた爽やかな男性とLINEをしており、今度ご飯に行くそうである。
イケメンというのはすごい。仮に人を助けるにしても「待った?」と手を引いて連れ出すなんてできない。恐ろしいほどの自信。わたしがやると「なんですか、やめてください」であって、下手すればその場で逮捕なのだ。話を聞いたとき、みなイケメンの爽やかさに感心していたが卑屈くんだけは違った。卑屈くんは、知人のフェイスブックを見て、その生活の充実ぶりを妬むのが趣味の男。
「写真ぐらい撮らせてあげればいいのに」とか「初対面の人間に写真撮らせてくれというのは、かなり勇気がいるはず」と、写真撮影を断られた男のほうに感情移入しているのだった。そもそも、卑屈くんはイケメンが活躍する話が死ぬほど嫌いなのである。闇の深さよ。
ずっと納得がいかなかったようで、お昼ご飯を食べているときも文句を言っていた。「ドラマだと、イケメンと『写真撮らせてくれ』と言った男が実はグルで、っていうのがありそうだよね」と言ったところ「それですよ、絶対!」と強くうなづいていた。
その後、しばらくして先ほどのMさんと話した。Mさんのところに卑屈くんがやって来たという。そして「イケメンは、写真撮影を頼んだ男を金で雇っているかもしれないから注意したほうがいい」とか「そういう人間にサイコパスは多い」などと、わたしが言っていたというので驚いた。わたしがて。そこまでは言ってないじゃんかあ! なんという巻き込み事故。卑屈くんの闇の深さを見る思いがした。
卑屈くんはわたしにはとても優しい。頼んだ事は最優先でやってくれるし、わたしを立ててもくれる。そしてイケメンにとてつもなく厳しい。これは、えーと、つまり、どういうことなのか。卑屈くんに良くしてもらえば良くしてもらうほど考えてしまう。考えないことが人を幸せにすることもある。
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