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- Trovi
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2014.10.31 Friday▼少し前、テレビで3億円事件についてやっていた。3億円事件の影響で、今まで手渡しだった給与が銀行振込に変わったという。給料袋をじかに手渡すことで保たれていた父親の権威も、これがきっかけで低下することになったというから面白い。
3億円事件でもっとも得したのは誰か考えてみたが銀行ではないだろうか。今までは給与は手渡しのために全額下ろされていたのに、使われるまでは口座に入ったままになる。その金額はとてつもない。銀行に潤沢な資金があれば貸付金利も下がるので、景気に好い影響を与えたかもしれない。
▼知り合いのPCがTroviというマルウェアに感染したので様子を見た。PCのことがまったくわからないわたしが見るというのも、心もとない話である。猿に目覚まし時計の修理を頼むのと同じぐらい危うい。運が良ければ叩きつけて直る可能性もあるのではないか。わたしに頼むということは、そういうことだ。いざとなったら、窓から放り投げるということでよいな。
Troviは、フリーソフトをダウンロードしてインストールすることでPCに入り込んでしまう悪質なマルウェアである。ブラウザのホームページをTroviに書き換え、広告がバンバン表示される厄介なものだった。消すのも一苦労である。広告にはアフィリエイトが設定されているので、広告の表示回数やクリック回数に応じてTrovi制作者にお金が入ることになる。今の悪い人たちはこうやって稼いでいるのかとちょっと感心してしまった。
とても凝っていて「Trovi 削除」などを検索すると、たどりつく検索結果も怪しいページなのだ。削除ツールを入れると別のスパイウェアを入れられる恐れがある。これらのページは、日本語が変なので注意しましょう。Troviはプログラムフォルダ内に「SearchProtect」というフォルダを生成するようなのだけど、知り合いはSerchProtectを「プログラムの追加と削除」からではなく、直接消してしまったため見つからない。だけど、Troviは動いているという。鬱陶しいわー。窓から投げたい。
プログラムフォルダ内で、フォルダの更新時刻を表示すると当日に生成されたものがいくつかある。どうやらPodowebというのも、Trovi関連のものらしい。これは削除ができない。消しても復元するし、プログラムフォルダ内で別の名前で増える。(ファイル更新日が新しいので、生成されたのを確認できる)。
CTRL+ALT+DELでタスクマネージャーを起動し、Podoweb関連のプロセスを終了させる。Podowebなんとかや、Updater Podowebとかいう名前だった気がする。ここでプロセスを止めることでプログラムフォルダ内のPodowebを消せる。あとは、ブラウザのホームページを設定し直すのと、ブラウザ設定から拡張機能を見て偽装しているTroviを消す。googleドキュメントに偽装したり、Skypeに偽装したりする。本当によく出きている。
下のタスクバーに入っているcltmng.exeやCltMngSvc.exeをレジストリから消す。ブラウザが使用する検索エンジンからTroviの検索を消す。一応、これで復旧はすると思います。ただ、一度入り込まれるともうどうなっているかはわからない。
Troviはブラウザに何か所も広告が埋め込まれるからわかりやすい。そのせいで消されてしまう。アフィリエイト広告のバナーサイズを1×1ピクセルにしてしまえば、ほとんど気づかずに埋め込むことも可能に思える。そうすると寄生されていることにも気づかないから削除されないし、そのほうが稼げるように思うのだけど。クリック収入は期待できないがビューは増えるはず。
Troviの制作者はどうやって報酬を受け取っているのか不思議だ。アフィリエイトの報酬受け取りには銀行口座が必要だから、その気になって調べれば簡単に個人情報がわかるだろう。危険すぎる。もっとも、報酬を支払うアフィリエイト業者にとっては表示される回数やクリック回数に応じて、広告を出す広告主に請求するだけなので実害がない。むしろ、手段を選ばずどんどん表示してもらってかまわない。だから真面目に取り締まってないのかもしれない。
とすると、せっかく広告を出したのに広告主は憎悪され、ユーザーはいらつき、Trovi制作者とアフィリエイト業者だけが儲かってしまう。妙な話。
- アイドル
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2014.10.26 Sunday▼お世話になっている会社の方と一緒に昼ご飯。雑談をする。最近、路上でキスをしていたところを雑誌に撮られてしまったアイドルがいたそうで、彼はその子のファンなのだ。その話をしているうちに「裏切られた!」と、段々エキサイトしてきたのが怖かった。こわ面白い。
よくあるアイドルの恋愛問題だけど、なぜファンはあんなに怒るのだろう。目の前で怒っている人を見ると、どうにも楽しくなってしまい笑顔を隠すのに苦労する。アイドルがキスした相手がいなければ、自分と付き合えたとかならわかる。だが、そんな可能性はない。1%もないだろう。それで怒れるからすごい。
もし仮に自分がアイドル並みのかわいさで生まれてきたらどうだろう。若くてかわいければ周りがほっとかないだろうし、いい男が何ダースも寄ってくるだろう。それを断ることなどできようか。わたしなら路上キスの嵐である。とすると、とてもアイドルを責められないような気もするのだ。
仕事帰りに友人Nと食事。友人Nといえばモテない人間の代表なのだが、酔うと「来世、おまえが女に生まれ変わったら、頼むからやらせてくれ!」と、ごく真剣な様子で頼まれる。わたしが女に生まれても、今のままの状態だったらけっこうきついと思うのだが、Nの真剣さに押されて「おおぅ‥‥」と変な返事をしてしまう。
「よし!俺も生まれ変わったらやらせてやる」と言うから「それはいい」と断ると怒り出す。真面目に怒り出すから始末が悪い。そして店員から冷めた目で眺められる。違うんだ。わたしはゲイではないと言いたいが、Nが店員の目も気にせず「生まれ変わったらやらせてくれよ!約束だからな!」とか念を押すので、もういろいろあきらめました。好きにしてください。
▼「Agloe」という名前のペーパータウンが実在していたと判明(livedoor NEWS)
嘘から出た真。ちょっとしたミステリーのような。
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- 犬
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2014.10.19 Sunday▼映画の感想ばかり書いていた。映画はどんなにつまらなくても、一応観ることはできる。B級映画ばかりを好んで観る人たちもいる。他のジャンルでもこんな人たちはいるのだろうか。
まずい物ばかり食べたがる人、「てにをは」がおかしい文章を読みたがる人、下手な音楽ばかり聴きたがる人、どう考えても頭おかしい気がする。
「映画の感想」はこちらに書いております。
▼知り合いから連絡があった。漫画を描いたり、地方に移住しようとしたり、みないろいろやっている。大学時代の知り合いMの話も聞いた。
Mは友人の知り合いなので、わたしは挨拶を交わしたことがある程度であまり良く知らなかった。大学時代、二限の授業に行く途中だったと思う。駅近くの公園でMを見かけた。Mは三輪車ぐらいの大きさの柴犬を連れていた。Mもわたしも話す気はなかったが、交差点で信号待ちをしていたわたしに犬が寄ってきたのだ。
挨拶を交わした後、Mはぎこちなく飼い犬を紹介した。
「これ――、犬」
柴犬はわたしの靴をクンクン嗅いだ後、額を靴にこすりつけた。
「人懐っこいんだね」
「うん。この犬、バカだからさあ――」
Mは何かを言いかけて躊躇したようだった。わたしが授業に遅れると、気を遣ってくれたのかもしれない。Mが何を言おうとしたのか気になって、その日の授業はさぼって話を聞くことにした。
Mが連れていた犬は捨て犬で、わたしたちが話していた公園の近くで保護されたらしい。それをMの姉が、保健所で処分される前に貰い受けてきたという。
「この公園で遊んでいると、急にピタッと動かなくなって、北の方を向いてずっとそのままでいるんだよね。無理に引っ張って行かないと、本当にずっとそこにいるの」
「前の飼い主を待ってんのかね」
「たぶんな‥‥。思い出すんだろうなあ。だから、この公園あんま来たくないんだよ。でも、こいつバカだから、こっちに来たがってグイグイ、リード引っ張ってくから、仕方なくてたまに来るんだけど」
「ああ、それで今日も来たんだ」
「うん。前に来たときも、同じ方向見て動かなくなっちゃって。また、捨てた飼い主のこと思い出してんのかなと思って。もう迎えに来ないのにバカだなとか思ってたら、ちょっとかわいそうになって、こう‥‥、しゃがみこんだのね」
Mははっきりとは言わなかったが、涙ぐんで少ししゃがみこんだということらしい。
「そしたら、こいつ、心配したのか俺の顔をペロペロ舐めるんだよね。だから、俺はこいつだけは裏切らないでおこうって‥‥、まあ、そんなことがあったんだけどさ」と照れ臭そうに笑った。犬は甘えるようにMの足にまとわりついていた。
そんなMだったが、大学時代には三股を掛けて女を裏切りまくっていた。犬は裏切らなくても人はどんどん裏切っていくスタイル。M、元気だろうか。心温まる話だなあ。
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- 非常食
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2014.10.15 Wednesday▼台風ばかりである。10月ってこんなに台風が来たのだろうか。来たかもしれないし、来なかったかもしれない。書く必要あるか、これ。とにかく台風がよく来る年だ。
友人夫婦の子ター坊(小学5年)の家では災害に備えて非常食を買った。ター坊からは「来週届くから一緒に食べよー」と電話があったのだ。そして非常食が届いたであろう先日、またしても電話があった。
「あのね、一緒に食べようと思ったんだけど、お母さんが非常食は食べちゃダメだって‥‥」
「そりゃ、そうだろうなあ。非常じゃないし」
「非常食っていつ食べられるの?」
「やっぱり非常時なんじゃない」
「非常って‥‥、非常時ってなに?」
「そもそも論的なところにきたなあ‥‥。うーん、非常というのは、非常事態ということだけど、お腹が空いたときが非常時と言えないこともないような‥‥」
そのとき、電話の向こうで缶詰のプルタブを開けるような音がした。ター坊が電話の奥で、誰かに呼びかけている声がする。
「しゅんくん(わたしのこと)が『お腹が空いたときが非常時だ!』って言うから、開けちゃった」
オーイ!ってなるわ、おまえ。はめたな!人を利用したアリバイ作りがすさまじい。将来は2時間ドラマのサスペンスに出演して、あることないこと言って人を陥れるに違いない。わたしは冤罪であると主張したい。
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- カンパン
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2014.10.06 Monday▼災害が多い年である。土砂崩れが起きたり、御嶽山が噴火したり、時季外れの台風も来た。
備蓄してある非常食を確認すると賞味期限が切れていた。新しい物を買って古い物は食べる。二年ほど賞味期限が切れていたが平気だろう。二年など誤差のうちである。ワインならば寝かせれば寝かせるほど味が出る。などと、下戸なのに言ってみました。
で、食事の量が足りないとき、補助的に古いカンパンを食べていたが、さすがに飽きた。もう食べる気がしない。しかし捨てるのは惜しい。まだ開けてないカンパンが何缶かある。
友人夫婦の家にお邪魔した。友人夫婦の子ター坊(小学5年)にカンパンを自慢する。ター坊はカンパンを知らなかった。「これはとても高級な『カンパン』という食べ物だ」と言って、ター坊に一つ手渡す。口に入れたター坊は、たいして美味くもなさそうな顔をする。そりゃそうだ。カンパンである。美味いわけがない。
ター坊の父が「これは大人にしかわからない味だからなあ。おまえにはまだ早いだろ」などと適当なことを言う。さすが、適当なことを言うためだけに生まれてきた男よ。
ター坊はもう一つカンパンを口に放り込む。カンパンの味を噛みしめているのか、難しい顔をして「なんだか‥‥、高貴な味がする‥‥。消しゴム焼いたみたいな」と言う。高貴て。焼いた消しゴム食べたことあんのかな。
カンパンを食べ終わったので、高貴な家を後にした。
▼ター坊から連絡があった。「うちも非常食、ネットで注文したよ。来週までに届くから一緒に食べよー」などと言う。「非常」の意味を根本から否定してくるのだった。
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