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映画「ジョン・カーター」
ジョン・カーター
2012年 / アメリカ / 監督:アンドリュー・スタントン / SF、アクション


(古代ローマ+スター・ウォーズ)÷2=ジョン・カーター
【あらすじ】
黄金を探してたら火星に飛ばされました。火星には、宇宙人ぽい人がいっぱいいたよ。

【感想】ネタバレしてません。
とてもまっとうなSF冒険作品という印象を持ちました。しかし、砂漠の風景にいかにもな宇宙人が出てくると、どうしてもスター・ウォーズの影響を受けてるなあと思ってしまう。最近ここまで「わたし、宇宙人です!」と主張してくる宇宙人は見かけなかったが、これはもう宇宙人以外考えられない容姿である。火星の生き物も、手が四本あったり六本あったりしてそれらしくていいですね。

左の猿とサーベルタイガーが混ざったようなのとか。右は、犬のように忠実な性格のウーラちゃん。足が異常に速い。かわいいやつなのだ。ワンカップ大関が好物のおっさんみたいな顔してるけど。地球では競輪場などによくいます。

スター・ウォーズっぽいと書きましたが、実はジョン・カーターの原作「火星のプリンセス」こそがスター・ウォーズやアバターに影響を与えているそうです。原作小説の発表が1917年なのだ。第一次大戦開戦が1914年だからねえ。もう100年ぐらい前ですね。なので、スター・ウォーズを観たときは「なんだかこれジョン・カーターっぽいなあ!」と言うといいと思います。ほんとか。

たしかにスター・ウォーズはジョン・カーターの影響を受けているのだろうけど、映像化されたのはスター・ウォーズのほうが早いわけで、ジョン・カーターのほうもやはりスター・ウォーズの影響を強く受けたんじゃないでしょうかね。似てる、似てないはどうでもよくて、それよりも面白いかどうかのほうが重要である。それはわかってるんだけど、どうしても比較しちゃうんですよね。あまりに似てるからねえ。

で、この作品のヒロインのデジャー・ソリス(リン・コリンズ)。アクションシーンが多めで、刀を振り回して敵を切り伏せるのだが、まったく違和感がない。体に説得力があるのがすばらしい。腹筋も割れてるし、二の腕も筋肉がある。かわいさや可憐さよりも、リアリティを考えての配役なのでしょうか。そしてバリバリのキャリアウーマン顔である。戦うCEOという感じですよ。朝は早めに出社して5時きっかりに退社してスポーツジムに行くタイプだな!知らんけど。

ついスター・ウォーズと比べてしまうけど、このデジャー・ソリスは勝ってるのではないか。スターウォーズにはレイア姫やアミダラ女王というヒロインが出ますが、タイマンならデジャー・ソリスが絶対勝つ。ワンパンでKO。秒殺である。かわいさでは競わない。

主人公ジョン・カーター(テイラー・キッチュ)もがんばってました!なんか付け足しっぽい書き方だ‥‥。火星の重力でうまく歩けないとこなんか面白かったですね。


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author:しゅん, category:-, 19:32
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Y竹さん
▼今年の1月はずいぶんと寒い。昨日も雪が降った。よく「コタツと結婚したい」などと言う人がいますが「なんだ、まだ結婚してなかったのか」という話ですよ。当然、学生時代に籍は入れてるし新婚旅行は熱海に行きました。

コタ子とも、もう四半世紀は一緒にいるのか。来年は25周年だし、銀婚式のお祝いを‥‥、そう考えていた矢先のことでした。コタ子は逝ってしまったのです。コタ子〜!ど、どうして春までもってくれなかったんや!おまえしか、ワシにはおまえしか〜!

という日記をコタ子2号で書いている。コタ子2号はすぐ温かくなる。幸せ。

▼で、Y竹さんの話である。わたしとN氏は、ある会社から仕事を請け負っていて、用事があるときだけその会社にうかがっております。新しく始まった仕事で人手が足りず、何人かこちらに回してもらえるように、その会社の部長にお願いしていた。しかし部長は出張に行っていた。戻ってからあらためて相談するしかない。

人手が足りないままなので先週はほとんど会社に通っていた。で、部長が出張から戻る前日の夕方、隣の課のY竹さんという男性が話しかけてきた。彼はわたしより少し年上だろうか、三十代の後半である。

「部長からこっちの仕事手伝えって言われてたんですけど〜、なんか忙しそうにしてるから声かけちゃ悪いなと思って。今日はもう遅いから明日からよろしく〜」と言うと、さっさと帰ってしまった。わたしはあまりのことに茫然としていた。

部長は出張前にきちんとY竹さんを手配をしてから行ったのだった。当然Y竹さんがわたしのことを手伝うと思うはずである。「Y竹に手伝うように言っといたから」と言ってくれればありがたかったけど。わたしも部長に人の手配について確認すれば良かった。出張で忙しいのだろうと遠慮してしまった。

で、先週なのだがわたしはほとんど会社に居たにもかかわらずY竹さんは何も言ってこなかった。これはあれか、わたしが悪いのか。何十人の社員の中から、ほとんど面識がなく、しゃべったこともないY竹さんの所に行ってですね「ひょっとして、まさかと思いますが、今日からわたしの仕事を手伝うようにって部長から言われてませんか?」って訊かねばならないのか。

わしゃ、超能力者かーい!ってなりますよ。そんなのわかるか。なぜ、話しかけてこないのだ。机の距離は10メートルも離れてないのに。しかも、忙しそうにしてるから声かけられなかったって、その忙しいのを緩和するためにあなたが手配されたんじゃないのか。えーもー、本当にねえ。わたしが上司なら、Y竹を裸にしてハチミツ塗って熊のオリに投げ入れる。そして殺人罪で起訴される。

しかし、Y竹さんは一週間ずーっと何をしていたのか。あれかね、着席が君の仕事かね。しかも部長が戻る前日の夕方にようやく言い出すとは。いかん、怒りで気絶する。と思ったものの、これは怒りを通り越して「日記に書ける」ということで心を静めた。良かった〜、日記書いてて!

そうでなければハチミツ殺人事件が起きている。
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author:しゅん, category:日常, 11:08
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占い
▼この前はじめて、日本ハムのシャウエッセンというウィンナーを食べました。あれはおいしいねえ。プリプリしておる。わたしは食べ物にこだわりがないほうなので、本当はなんでもいいんだけども。シャウエッセンかじっても、エンピツかじっても、あんまり違いがわからないもの。じゃあ、エンピツ食べてればという話ですが。

こだわりがないといえば、以前の上司も食べ物にまったくこだわりがない人だった。財閥の御曹司だったけど松屋の牛丼が好きで、よく一緒に行っていた。生まれを鼻にかけることもなく、とても謙虚な人だった。

雑談をしていたとき「おふくろの味」という話になった。彼が「母親に料理を作ってもらったことはないなあ」とちょっとさびしそうに言っていたのを憶えている。料理は全部住み込みのお手伝いさんが作っていたそうだ。たいしておいしくなくても母親に作ってもらったほうがいいのか、贅沢でおいしいけどお手伝いさんに作ってもらったほうがいいのか。

お手伝いさんに作ってもらって、まずいというのは避けたい。最悪である。

▼占いについてあれこれ言うのは野暮なことかもしれません。占い師にあんなこと言われた、こんなこと言われたと盛り上がるのが正しい楽しみ方のような気がする。

でも疑問なのが、なぜ二度占わないのかということです。占いをする前の自分がいて、占い師にアドバイスを受けたとする。そうするとその時点で改善の決意などをして、以後の運命が変わっていると思うのだけど。だからその変化が良い方に変わっているか、アドバイスを受けた後に再び占ってもらう必要があるんじゃないだろうか。良い方に変化しているとは限らない。

だが、そんなに単純な話でもない気がする。アドバイス後に再び占ってもらうことに本当に意味はあるのか。たとえばだけど、Aさんという人が「出張に行くのは時期が悪い」と占われるとする。その占いを信じてAさんが出張に行くのをやめることにする。

Aさんは出張をやめたのでその日はふつうに出勤した。すると街で偶然友人Bさんに再会した。久しぶりに飲みに行くことにした。その居酒屋でたまたま隣の席にいたCさんと知り合いになって‥‥、などと予測しない方向に運命が変わることがある。

つまりAさんが出張をやめたことで、AさんだけでなくBさん、Cさんの運命も変わってしまった。そうするとBさん、Cさんの周囲にあるすべての運命も変わり、またその周囲の周囲も影響を受け、その効果は無限に広がっていく。もし占いによって行動を変える人たちがたくさんいるのなら、相互がより複雑に影響し干渉し合い、未来予測など不可能に近いように思う。

わたしが占い師だとして、わたしのようなやつが来たら席についた瞬間に言います。「あなた、めんどくさい人ですね」で、三千円もらう。未来のことは言いません。すぐ揚げ足とるしさあ!めんどくさいやつってほんと嫌われるよな!もうね、ゴチャゴチャ言ったら「地獄に落ちますけどー」って言う。これだけで押していく。嫌な占い師である。
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author:しゅん, category:日常, 12:19
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映画「ロボット」
ロボット
2010年 / インド / 監督:シャンカール / SF、恋愛、コメディ、ミュージカル


竹内力が、歌う、踊る、恋をする。銃を乱射する。
【あらすじ】
自分にそっくりのロボットを作ったよ。いろいろあって暴走しました。

【感想】けっこう内容に触れてます。
インド映画はよく踊ると聞いてましたが、たしかにことあるごとに踊っていたよ。だから上映時間が長いんだろうねえ。日本版でも139分、完全版は177分だそうで。わたし、途中でちょっと寝てしまった‥‥。その間も踊ってたらしい。

左がこの映画の主人公。工学博士でロボット開発者のバシーガラン(ラジニカーント)。右が彼の交際相手のサナ(アイシュワリヤー・ラーイ)。えらくきれい。な、なぜ、このようなおっちゃんにメロメロなのか。親子ほど年の差がありそう。博士の職場に押しかけるわ、電話攻撃をかけるわで大変。会えなくてヒステリーを起こす。それを余裕で無視する博士なのだった。「ワシ、研究命ですから!」硬派!

しかしそんな仕事熱心な博士が10年もの歳月をかけて完成したロボットだが、彼女に「ロボットに大学の宿題手伝ってほしいから二日ぐらい貸して〜」と頼まれる。学会での発表も無事終えて注目を浴び、これから忙しくなるというときにである。大学の宿題てオイ。「自力でやれやー!」って博士が切れるかと思いきや「いいよ〜。ハニー」ってな具合で簡単に貸してしまう。貸すんかーい!って、なりました。全然硬派じゃない‥‥。

インド映画は、ちょっとお腹の出たおっちゃんが主人公というイメージがある。若くてかっこいい人もたくさんいるだろうに。なんだか不思議。若さだけというよりも、成熟し、地位、お金などもある大人がかっこいいという文化なのかもしれませんね。インド行くしかないなー!骨を埋めるしかないなー!

文化的な違いが面白かった。火事にあったマンションからロボットが女性を救出する場面がある。その女性は風呂に入っていて服を着てない。だから助けられるのを拒むのだけど、ロボットは女性を裸のまま助けてしまう。住民やマスコミに裸を見られた女性は、逃げるように道路に飛び出して車に跳ねられる。あの恥の感情は、ちょっと日本とは違うような気もする。モザイクも胸から股あたりまでかかっていて、やはり規制が厳しいのでしょうかね。キスシーンも頬にしていた。

カーアクションもがんばってますよ。しかしサングラスをしたときの竹内力っぽさは、かなりのもの。ポーズも決めてます。そして何かあるととにかく踊る。ド派手な衣装で竹内力が踊ります。

ダンスシーンは特に画が派手で、観ていると楽しいですね。銃をかまえて笑えば、ますます竹内力っぽさが増す。ほ、本物やないか‥‥。萬田金融の方ですよね。逃げれば地獄まで取り立てに行く。

で、ヒロインがロボットにさらわれたときに車で逃亡するんです。インド警察はヒロインも乗ってるのに車を撃ちまくるんですよね。絶対死ぬと思うんだけど。あの大雑把さがインドってことなのだろうか。

裁判もかなり荒っぽい。「警官を大量に殺したから、ロボットを作った博士は死刑ね!」ってところから「ロボットは物なので、これは殺人ではなく事故だ」とロボット自身が博士を弁護するのだけど、そこから「じゃあ無罪!」というところまで3分ぐらいしかない。えー、なにこれー、子ども裁判所である。怖い。

アシモフのロボット三原則も出てきます。大雑把にいうと「ロボットは人間に危害を加えてはならない」みたいなものです。学会で博士が「ロボット三原則を守ってますか?」と質問を受ける。博士が「ロボット三原則は無視しました。これは軍事利用したいんで!」と、あっさり答えたのは驚いた。インドは国境問題で揉めてるからかな‥‥。

あとは組体操みたくロボットが蛇になったりボールになったり、とにかく楽しませてくれます。こうしてみると見所が盛りだくさんですね。いっぱい書いてしまったよ。CGの完成度やシナリオの荒さなど、細かいことを言えばキリがないですが、ちょっと変わった映画を観たい人はいいんじゃないでしょうか。SF、恋愛、アクション、コメディ、そして歌に踊りとお腹一杯の映画ですね。予告編だけ観ても楽しいです。


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author:しゅん, category:-, 23:12
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映画「ロード・オブ・ウォー」
ロード・オブ・ウォー
2005年 / アメリカ / 監督:アンドリュー・ニコル / 犯罪、戦争映画


世界中には5億5千万丁の銃が出回っている。12人につき1丁の計算になる。ワシが目指すのは1人1丁の世界や〜!
【あらすじ】
武器商人が武器を売って売って売りまくります。戦争やっている両方に売っちゃうね。

【感想】ネタバレしてません。
武器商人を映画にした作品は珍しいですね。実在の武器商人をモデルにしたというノンフィクションのようなフィクション。戦争映画の棚にある作品なのだけど戦闘シーンはほとんどありません。異色の映画である。

オープニングからすばらしくて、弾丸が製造されてから使われるまでを弾の視点から撮影している。「弾の一生」という作品のようだ。そこから武器商人ユーリ・オルロフ(ニコラス・ケイジ)のアップに繋がり「ワシは1人1丁売りたいんやー!」と強烈なメッセージを発する。こちらの期待も俄然高まるのだった。

この武器商人がいかにも悪者なのかというと、そんなことはない。そこらにいそうなヤリ手の営業マンという雰囲気。「僕が売らなくても他の誰かが売る」というセリフには説得力がある。だから売っていいんかい、という話ですけども。それに自分の子どもが銃で遊ぶのには嫌悪感を示したり。この人ってわりとふつうの人なのだろうなあ。ニコラス・ケイジは役の当たりはずれが激しい印象ですが、この役はピッタリですねえ。

白い服を着た人はリベリアの大統領。いかにも悪そう。銃を買うときに試し打ちで部下を殺します。それを見たユーリさんは激怒。「ちょっと、あんたー!なんてことを!銃が中古になったやないかー!」さすが武器商人、怒るポイントがすごい。そんな二人は意気投合。

右側はユーリの弟ヴィタリー(ジャレッド・レト)。兄に頼まれて仕事の相棒になる。取引で、代金の代わりに受け取った麻薬に手を出して薬物依存になってしまう。いろいろと問題がある人ですが、この映画に出てくるもっともまともな人かもしれない。

売春婦のセリフにもうならされた。「エイズで死ぬのは10年後なのに、なにを心配してるの?明日、死ぬかもしれないのに」腰が引けたユーリは売春婦を部屋から追い出してしまう。武器商人がもっとも恐れたのがエイズというのは皮肉なのかな。

戦争などを扱った映画というのは難しい。問題に正面から挑んでシリアスなものにするか、銃やミサイルを撃ちまくって勧善懲悪ものにしてしまうか、あまり選択肢はないように思う。この作品は、ちょっとコメディっぽく作られているから気楽に入り込めました。

ただ、中盤までは武器商人ユーリさんのサクセスストーリーかと思ってたのですが、終盤はえらく苦い話になってるんですよねえ。少年兵、エイズ、虐殺、内戦、五大常任理事国(米・英・仏・露・中)の武器輸出など、どうしたって重い内容になってしまう。真面目か娯楽か、いっそどちらかに拠ったほうが良かったのだろうか。ふら〜っと中間を漂う感じでね。バランスが難しいですね。

監督、脚本はSF映画「ガタカ」のアンドリュー・ニコル。ガタカで主演したイーサン・ホークも国際警察の刑事役で出演。今回は、ニコラス・ケイジにからかわれるためにいるキャラみたい。切れ者という設定のわりに、おちょくられててかわいい。

映画で使われた武器は実際に武器商人が扱っているもので、撮影後はリベリアに売却されたそうです。いい映画だと思います。


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author:しゅん, category:-, 10:50
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八重の桜 本「アンダーグラウンド」(村上春樹)
▼NHKの大河ドラマ「八重の桜」を観ている。新島八重という、今までドラマになっていない人をとりあげているのがいい。で、八重のお兄さんの山本覚馬役で西島秀俊さんが出ている。昨日は覚馬が槍の試合をするシーンがあったのだけど、脱いだら西島さんの体がものすごいんである。

ボクサーのようなムキムキの体。完全にスポーツ選手の体なのだ。あれはどうなんですかね。「ほおおおおお!」となってしまい、ドラマに集中できない。「これはすごいねえ。この役の人って41歳なのに。41でこれかあ。むむむ‥‥」など。その場にいたおっさん四人がそろって感心。

「プロテイン飲んでるな!あれは!」「いや、プロテインにしてもすごい」「あれは格闘技やってる体だな!」「あんな体になりたーい!」などなど。ドラマを観ない。ポヨンポヨンの体のやつらがうるさい。

ちなみに「西島秀俊 き」で検索すると「筋肉」が一番上にくる。


▼地下鉄サリン事件について、被害者の証言を集めたインタビュー集「アンダーグラウンド」(村上春樹)を読む。もうあの事件から18年が経つのかと思う。同じ年に阪神大震災が起きている。日本史に残る事件が短期間に二つも起きるという大変な年だった。

本を読むと、被害者全員がオウム真理教や麻原を恨んでいるわけでもないことがわかる。後遺症が軽い人は、オウムとサリン被害が明確に結びつかないのか、それほど怒っていない人も多数いたのが印象的だった。もちろん「死刑にしろ」と言う人も大勢いる。

被害者というとひとくくりにされてしまうけど、みなそれぞれ違う考えを持っている。インタビューを読んでいると被害者がきちんと名のある個人として浮かび上がってくる。どこに生まれて、どんな教育を受けて、仕事に就いて、当たり前だけどみんなどうにかこうにか人生を送ってきたふつうの人たちなのだ。

そんなごく当たり前ともいえた人生が、あの事件によって狂っていく。その日たまたま仕事の都合で電車を変えたとか、家を出るのが遅くなって一本後の電車になったとか、ほんのささいな偶然で以後の人生がまったく変わってしまうという恐ろしさ。以後の人生がなくなってしまった人たちもいる。

オウムの人々は、被害者をごくふつうの生活を営んでいる個人として認識できたのだろうか。自分たちとは違う愚かな人間たちとしか見ていなかったのではないか。インタビューを読めば、それぞれが結婚したり、離婚したり、子どもが生まれたり、転職したり、家を買ったり、困難はありつつもごくふつうに暮らしてきたことがわかる。当たり前の積み重ねである。しかし平凡だがけっして馬鹿にすべきではない生活を送っていたことがわかる。

職務をまっとうしようとし命を落とされた営団職員の方や、あの日たまたま居合わせて重大な障害が残ってしまった方など、読んでいて苦しくなる。忘れないようにしなければならないと思う。もう事件から18年が経とうとしていますが、縮瞳や目の痛み、記憶力の減退、頭痛、悪夢など後遺症は改善したのだろうか。とにかく悪夢を見るという記述が多いのが印象的だった。追跡調査をしてもらいたいものの、そっとしておいてほしいと思われる方もたくさんいるのでしょう。

あの犯人たちを理解のできない悪魔と決めつけて安心するのはたやすい。でもそれだけでいいのかと思う。彼らとわたしたちの側に明瞭な線が引かれているかというと、そうは思わない。その境は曖昧で見えにくく、ちょっとしたことであちら側に渡ってしまうのではないか。万が一にもそうならないよう、こういった本を読み継いでいかなければならないのだろう。ごくごく平凡な人間が社会を構成している、ただ生活を送っている、それが大事なことなのだという、あまりにシンプルな事実を確認するためにも。

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author:しゅん, category:日常, 22:12
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占い、ピラミッド
▼風邪になったのでおとなしくしていた。今年の風邪は鼻にきますね。

▼友人A子が占いに行った話を聞く。前世は「平安時代の宮廷の女官」と言われたそうでご機嫌だった。絶対に嘘なのに。「そんなわけあるか」と言えば「じゃあ、なんだと思うのよ」と言うので「車についている飲み物いれるプラスチックのやつ」と答えた瞬間、ボディを殴られた。あのね、お腹の上ぐらい、肋骨の間にある急所を殴られてボゲェってなりました。

前世が平安時代の女官は、いいパンチを打つ。この日記を書き終わったら告訴の準備をします。

▼そういえばオードリーの若林さんが占い師に教えてもらったそうですが、占い師の収入でもっとも多いのは見料ではないそうである。占いに来た人が道具に興味を持ったりすると「あなたは素質があるんじゃないですか」などと言って、占いのやり方を教える。弟子をとってその料金をとる方が効率がよいとのこと。

▼友人の親が墓を探しているらしい。都内で300万ぐらいで考えているようだ。

ピラミッド建設の目的は諸説あるが一般的には墓といわれている。建設会社大林組の広報誌「季刊大林」で、現在の技術でクフ王のピラミッドを建設するとなるとどれぐらいの金額、費用、人員が必要か試算している。工期5年、建設費総額1250億円、人員3500人が必要とある。友人に電話してそのことを伝える。「少し高いな」と言われる。

▼大林組のピラミッド建設計画は面白い。長期にわたる工事なので、ピラミッドタウンの建設が必要であり、労働者とその家族(約6500人と試算)が住む住居のほかに学校、モスク、食堂、市場、公園なども建設する。施設を建設すれば、当然水、電気、ガスなどの供給先も必要になる。「建てる」という技術もそうだが、目的をのために派生したものへの対処がまた大変なのだろう。

試算を見ると、作業は1日8時間としているが、こういうのってやはり日本の労働法規を守るのだろうか。いろいろと興味深い。ピラミッドを建てたい。

▼なぞなぞの答え
【問題】1時間で燃え尽きる蚊取り線香が2本あります。ではこの2本を使って45分を測るにはどうしたらいいでしょうか。

【解答】1本の線香は両端、もう1本の線香は片方に火をつけます。両端につけた線香が燃え尽きるのが30分後なので、そこでもう1本の線香(この時点で30分の長さ)の端に火をつけると両方からもえて15分で燃え尽きます。これで45分。
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author:しゅん, category:日常, 23:32
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映画「リミットレス」
リミットレス
2011年 / アメリカ / 監督:ニール・バーガー / SF、サスペンス


IQ4桁の凡人
【あらすじ】
仕事もまったく手につかずスランプに陥っていた小説家エディ・モーラ(ブラッドリー・クーパー)。ある日、離婚した妻の弟に偶然出会う。彼から「NZT−48」という謎のドラッグをもらう。その錠剤を呑んだら‥‥、天才ちゃんになっちゃった!

【感想】ネタばれしてません。
人間はふだん脳の20〜30%しか使ってないという話はよく聞きますが、このNZT−48という薬を呑めば脳をフルに使え、観察力や理解力が強くなります。外国語やピアノをすぐにマスターしたり、株で大もうけもできる。相手の動きがゆっくり見えるのか、ケンカにも強くなるよ。不思議!

あと吐き気が起きたり、病気になったり、死んだりするから気をつけてな!
こちらが使用前のエディさん。なんだかちょっとくすんだというか、冴えない感じなのだ。

髪が中途半端に長かったり衣装がボロボロだったりというのもあるけど、使用後と比べるとまったく印象が違う。うーん、馬子にも衣装というか、やっぱ人間、クスリやらないと駄目だな!

こちらはNZTー48を呑むようになってからのエディさん。パリッとしとります。それにしてもロバート・デ・ニーロも歳をとったよねえ。すっかり白髪である。今回は金融業の大物という役ですが、何をやってもマフィアに見える。でもあまり暴れないですね。エディさんを脅して「こ、これは殺されるで‥‥」ぐらいびびらせてほしかった。

で、冴えない小説家だったエディは頭が良くなったので投資関係に手を出し、お金を手に入れて注目を集めていきます。ああ、あなたにとって小説とはなんだったのか、と思いますがどうもこの人はお金が手に入ればなんでもいいようなのだ。素直だな。

人並みはずれた能力があるなら、ふつうの人であれば、最先端の研究に情熱を注ぐ、歴史に残る作品を作る、あるいは人の役に立つことを、などと考えてしまいそうである。そういうのがまったくない!ステキ!

金と女は手に入れたから、次は権力だな!と政治家に立候補する。この俗物っぷりが清々しい。欲望に対してとても純粋で葛藤や苦悩はない。最近のアメコミのヒーローのほうがよっぽど苦悩している。たまに「すごく気持ち悪いけど、死んだらどうしよ」とか思うぐらい。

IQは高くても凡人はどこまでいっても凡人ということだろうか。設定は面白いのですが、一つ不満があるとすればIQ4桁という能力がまったく発揮されていないことだ。「独学ですぐに外国語をマスターした」とか「株の値上がりを予測した」ということで頭の良さをアピールするシーンはあるのだけど、映画内で困難に陥って、こちらもうなるような、それこそ「さすがIQ4桁!」という脱出のしかたをすることはない。

ケンカはやたら強くなったりするけど。まあ、そのねえ、頭脳方向で、あっと言わせてほしかったのですよ‥‥。薬を呑んだとき、周りがクリアに見える視覚効果とか、そういうのは面白かったです。主人公が何も考えないので気楽に観られます。もっといろいろ考えて!


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author:しゅん, category:-, 22:52
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大王イカ
▼正月の日記で、母の勤める会社のトイレに不審者が入り、現行犯逮捕された話を書いた。現場検証も終わって刑事がいろいろ話してくれたという。駅前には大きなイトーヨーカドーがあるのに、なんでこんな地味な店を狙ったのか犯人に訊ねたところ「この店はヨーカドーみたいに繁盛してなくて落ち着く」と答えたそうである。褒められているのか、けなされているのか。

今までヨーカドーに対して、売上げ、客数、品数、サービス、すべて負けてきたがついに勝てる要素が。痴漢から人気という。痴漢から好かれる店ナンバーワンを目指してほしい。いよいよヨーカドーとの差はひらくばかり。

▼NHKで大王イカの特集を観る。その姿は神秘的だった。イカの黒と白にはっきりと分かれた目、あのギョロっとした目が魅惑的なのだ。こちらのことをなんでも見通すような漆黒の瞳。そしてライトに反射し、金色に輝いた体が美しかった。

しかしより印象的だったのは大王イカを研究してきた先生である。深海の闇から突如現れ、目の前でイカを捕食する大王イカ。大王イカを見つめる先生の横顔が映し出されたとき、実に感慨深げな表情をしていた。それは四十年追い続けた大王イカに出会えた感動に打ち震えるというより、とても穏やかな、自分の子や孫を見守るような優しい表情に見えた。

▼もっとなでて!という猫


▼なぜか突然のなぞなぞブームである。
【問題】1時間で燃え尽きる蚊取り線香が2本あります。ではこの2本を使って45分を測るにはどうしたらいいでしょうか。答えは後日。

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author:しゅん, category:日常, 21:37
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甘さの基準
▼今年の初雪は1月14日、成人の日だった。新成人の方は雪の中たいへんだったでしょうねえ。そうでない方もそれなりに。初雪のことだけは毎年書いているが、このときだけ唯一日記らしくなる。

ふと思ったが、よく何年も続くよね。gooやエンピツで書いていた頃を含めれば十年近く続いているのではないか。時間もかかるし、お金がもらえるわけでもないし、多くの人に読まれているわけでもない。つまり、あれだよ、まともな頭の人間ならとっくにやめている。

▼誰かに飲み物を買ってきてもらうときがあって、そのときに「コーヒーで、ブラックでなければなんでもいい」と頼むことがある。なんでもいいと言ったものの、買ってきてくれた物が親の仇のように甘いときがある。あれがどうにかならないか考えていた。

業界で統一的な基準を作ってもらえないだろうか。糖度を測定し十段階で星印を缶に印刷してもらう。そうすれば自分は星5つが好きだなとか、自分の好みがわかる。今日は疲れてるから星6か7にするかなど選べる。作ってる側はどの甘さが売れるかというのはデータとしてわかってるんだろうけど、買う側はどの商品がどれより甘いとか、よほど詳しい人でないとわかってない気がするんですよね。

あと頼まれたときに嫌がらせで星10を買うとかもできるし。同じ甘さでの飲み比べとか、いろんな甘さを試したいとかで売り上げも上がりそう。

▼クイズの答え 前々回の日記のクイズの答えです。
【問題】
正方形に配置された9個の点があります。4本の直線を使って一筆書きですべての点を通過するにはどうすればよいでしょうか。



【解答】

左上の丸から右の丸を通過して線を引き、今度は左下に折り返します。そしてまた左上に戻って、右下まで通過。


こちらは黒犬さんの解答。右上の丸から始まっています。こちらのほうが線の長さが短いのでより洗練されている。悔しい。今からコメント欄を操作して、わたしが考えついたことにする。


これがわたしが最初に考えた解答だった。同じ色は一本の線という意味です。まずどれでもいいのですが、真ん中の丸からスタートします。たとえば赤だとすると、上方向に進み、そのまま地球を一周して下から戻ってくる。で、また真ん中からスタートして右斜め上に進み、地球を一周してもどってくる。そして‥‥、以下略。このようにすれば線の長さはとてつもないことになるけど4本ですべての丸を通過できる。

「不正解」って言われた。印刷してやってみたら正解じゃんか!おそろしく効率は悪いけども。二次元なら不正解ですけどー。ですけどー。
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author:しゅん, category:日常, 08:49
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