RSS | ATOM | SEARCH
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:スポンサードリンク, category:-,
-, -, pookmark
映画「エスター」
エスター
2009年 / アメリカ / 監督:ジャウム・コレット=セラ / ホラー・ミステリー

【あらすじ】
子どもを流産した夫婦が、孤児院から女の子を引き取ります。物静かで聡明だけど、少し変わった女の子エスター‥‥。「少し」じゃなかったよ!こわー!

【感想】ネタばれしてません。
原題の「ORPHAN」は「孤児」という意味です。

ホラー映画はあんまり観ないんですよ。怖いってわかってるじゃないですか。お金を払って、時間をかけて、怖い思いをする理由がわからない。お化け屋敷など、逆にお金をくれてもいいと思います。ください。

自分が観たいものばかり観ていると同じような作品に偏ってしまうので、仕方なく観ました。偉そうだな、オイ。で、このエスターですが、面白い。こわおもしろい!お話はホラー映画の王道なのでしょう。おとなしくてかわいらしい子が、徐々に得体の知れない一面を見せてくるという。

見事なのが、孤児の少女エスター(イザベル・ファーマン)です。本当にかわいらしいんですね。これは難しいですよねえ。そのまま撮ったら、ただかわいくなってしまう。悪役の説得力がない。大男の殺人鬼とかだったら、そこにいてくれるだけでいい。そばにいてくれるだけでいいの。生活費とかはわたしが出すから!

ちょっと何言ってるかわかりませんけど。

エスターは、かわいくもあり怖くもありですばらしかった。兄と妹も良かったです。妹のマックス(写真左下)がとくにがんばってました。



ホラー映画の殺人鬼というと「とにかく人が殺したいんだ、グヘヘヘ」という印象ですが、エスターにはそれなりの動機があって犯罪を行っている。オチがきちんとあって、意味のないようなことでも後から考えると、それが伏線だったことがわかる。映画におびえながらも「とても誠実な人が作っているのかもしれない」と、変に感心してしまいました。ミステリーとしても楽しめる映画でした。ホラー映画ファンだけではなく、お薦めです。

JUGEMテーマ:映画
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:-, 22:13
comments(6), trackbacks(0), pookmark
映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」
ライラの冒険 黄金の羅針盤
2007年 / アメリカ / 監督:クリス・ワイツ / ファンタジー
【あらすじ】
子どもたちの連続誘拐事件をいつの間にか捜査してたよ。ライラも子どもだけど。

【感想】 ネタばれなし
「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」などファンタジー映画が好きなので期待して観ました。物語の世界観は緻密さを感じさせるし、小道具や衣装、建築、乗り物も雰囲気があってとてもいい。



中世ですなー。これだよ、これ!という、観ていて楽しくなるのだけど、あのー、肝心のストーリーがね、まったく頭に入ってこない。おそらく原作の分量が膨大なのではないか。ものすごいスピードで物語は進んでいきます。わたしを置き去りにして。

本当に惜しい。世界観やCGがこれほど魅力的なのに。以前、「八日目の蝉」や「ゴールデンスランバー」を観たときにも感じましたが、原作を読んでいる人には面白い映画かもしれません。「ここ、あのシーンね」という。原作のダイジェスト的な楽しみ方というのはできると思う。

ただ、原作を未読の人間にしてみればそれはつらい。作り手が知っていることが観客に十分伝わってこない。「エヴァンゲリオン」のように、あえて世界観のすべてを明らかにしないことで魅力を増すというのではなく、説明不足を感じました。ダイモンとかダストとか教権とか、なんすかー?って思っているうちに映画は進んでいく。



写真はライラのダイモン(守護精霊)である「パンタライモン」。この映画は動物のCGが本当にいいですね。ダイモンは状況に応じていろんな動物に姿を変えますが、その変化もごく自然に表現されています。で、なんで姿を変えられるかとか、あんまり説明がない。変えるんです!とにかく。職人の世界である。理由は聞くな。習うより慣れろ。

ライラがあれやこれやがんばって、最後はいろいろ戦って「じゃ、次は続編で会いましょー!」みたいな終わり方をするのだった。もう、置いてけぼり感がとまらないよ‥‥。前後編にわけて、じっくり撮れば名作になったのかもしれない。

gooのサイトで、この映画の重要な役を演じているニコール・キッドマンのインタビューを読みました。あいかわらずきれいなのだけど、これほどきれいな人でも人前に出るときは自分を鼓舞するものなのか。

普段映画に出演するときは、「演じるのだから、きれいになんて見せてられない」と考えるけれど、今回は美しいドレスを着て、きれいに見せる必要に迫られたの。これって、わたしにとっては難しいことだったわ。実は結構シャイだから、ゴールドのドレスを着て男性たちの前を歩くシーンでは、「深呼吸して。自信を持つのよ」って自分に言い聞かせたくらい。

この人で自信がなければ、他の人はどうなるのだ‥‥。アタイ、もう人前に出られない‥‥。インタビュー記事はこちらから。


JUGEMテーマ:映画
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:-, 13:14
comments(4), trackbacks(0), pookmark
松茸
▼祭りじゃ、祭りじゃー!みなのもの、箸をもてい!
と、浮かれておったね。何をそんなに浮かれていたかというと、松茸をもらったのです。松茸を最後に口にしたのは、思い起こせば、もう十余年も前のことでしょうか。宇多田ヒカルの「First Love」がヒットしていた頃である。前世紀の話か。ということは、ここで今世紀分の松茸を食べてしまうと、わたしが次に松茸を口にできるのは22世紀になる。今世紀分の松茸ってなに。

ともかく、親戚が松茸を持ってきてくれた。松茸といえばキノコの王様である。香り松茸、味しめじなんて申しまして。違うか!おとしめてどうする!わっはっはっ!松茸さまに失礼である。頭が高い!と、ご機嫌ちゃんであった。松茸を受け取るまでは。

でね、伯母から渡された松茸は新聞紙にくるまれていた。開けてみると、掌を目一杯ひろげたよりも少し大きい、二十センチを超える立派な物が二本。土瓶蒸しか松茸ご飯か、お吸い物か、どうやって食べようか迷う。

だが、よく見るとなにか変。松茸には立派な笠があったと思うのだけど、それがない。笠がないものだから、茶色い棒のようになっているし、全体がベトベトと湿っている。伯母に訊けば「土がついて汚かったら洗って持ってきた」という。

ネットで調理法を見ると、香りが飛ぶから洗ってはいけない。汚れは拭き取るとある。まあ、洗ってしまったものはしかたがないが全体がベトベトしているのが気になる。溶けてないか、これ。うーん、先ほどまでの上機嫌は吹き飛んでしまった。あの、そもそも、これって本当に松茸さまなのでしょうか。松茸さまの名をかたる怪しいやつではないか。

食べたら最後、笑いが止まらなくなってやがて死ぬという、そういうやつ?なんだか香りもよくない。雨に濡れた犬の香り。松茸ってこんな香りだったっけ。そもそも「これが松茸である」という正しい知識がないものだから、目の前にある松茸らしきものが松茸かどうかわからない。笠の頭の部分に「ま」って入ってたりすればいいのに。

この棒みたいなものが、ちくわという可能性もあるよ。いや、たて笛という可能性も捨てがたい。とにかく調理法を考えなければならない。炊き込みご飯にすると、これがものすごく不味かったとき、ご飯も一緒に捨てなければならないのでホイル焼きにすることにした。

リスクヘッジというやつですね。できるビジネスパーソンは違うわー。できるビジネスパーソンはちゃんとした松茸を買うと思うけど。あと、ビジネスパーソンてなんだかしゃらくさいので、ホイル焼きにされればいいと思います。うん。

松茸を手で裂いて二十分ほどホイル焼きにする。十五分ほどたっただろうか、部屋に充満するかぐわしい香り!かぐわしい濡れた犬の香り!

な、なんかおかしいでござる!あやつは上様の名をかたる不埒者だったか。ということは、今まで何を焼いてたんでしょうか。できるビジネスパーソンか。で、まあ、焼きあがったんですけども。もはや松茸を前にした期待感は微塵もなく「食べても死にませんか?本当に大丈夫ですか?」というところまできていた。

恐る恐る食べてみたものの、食感はたしかにキノコである。味は、なんだかわからないが不味い。これ以上食べると身の危険を感じたのでやめる。胃のあたりが気持ち悪い。その日は朝まで眠れず、翌日も気持ち悪かった。

前日に、会社で隣席のTさんに「親戚が松茸をもってきてくれるんだ!炊き込みご飯にするんだ!」と自慢していた。次の日、Tさんに会うと「松茸、美味しかったですか?」と訊かれる。「ああ‥‥、あれね。濡れた犬の味がする‥‥。濡れ犬味だった」遠い目をして答えた。そうです。松茸は濡れ犬味です。それはほろ苦い失恋の味、というか食中毒一歩手前の味。お腹を壊して、会社を早めに出ました。

ほろ苦い経験をして、わたくし、また一つ大人になりました。体調悪いし、寝不足だし、なんだか文が変だよ。しかし、あれは本当に何を食べたのだろうか。
JUGEMテーマ:日記・一般
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 18:03
comments(0), trackbacks(0), pookmark
のろけ話
▼お世話になっている会社の飲み会。新婚のYさんという男性の話を聞く。「うちの嫁が、うちの嫁が」と、ずっとのろけ話をしている。わたしは、そういう話を聞くのが嫌いではないものの2時間ぐらい聞いていたら、さすがにもういいやとなった。

みな、Yさんの話に入らないようにしている。わたしを犠牲にして、そういうことか!と気づいたがもう遅いのだった。Yさんが離してくれない。職場ではもうみんな聞いてくれないらしく、わたしだけに熱心に話してくれるのだった。ははははは。

Yさんの奥さんはお茶目な性格らしい。彼が帰るときに、晩御飯は何かとメールすると「今日は残り物」と返してくる日がある。するとYさんは、帰り道にラーメンなどを食べてしまうらしい。で、家に帰ってみれば「実はウナギでしたー!」と、ダンナさんを喜ばせたいらしいのだ。残り物とご馳走の差で、びっくりさせてやろうという。

「ね!これ、すごくかわいくないですか?」と言われるものの、この「かわいくないですか?」をもうすでに10回以上聞いているので「ない。どうでもいい。家に帰りたい」と返したいが、わたしも大人なのでそういうことはしない。死んだ魚のような目でうなづくだけである。もうわたしの目は濁りきっておる。

「なんだか僕たちって、時計と髪飾りの童話に出てくる夫婦に似てると思うんですよね」と言っていた。

なんのことかと思っていたら、オー・ヘンリーの短編「賢者の贈り物」が思い当たった。貧しい夫婦が、お互いにクリスマスプレゼントを贈る話である。夫は懐中時計を売ってクシを買い、妻は美しい髪を売って夫の時計に合う鎖を買う。結局、お互いの贈り物は無駄になってしまうが、思いやりが伝わってよかったみたいな話である。

Yさんは、この夫婦と自分たちが似ていると言った。しかし、彼は奥さんに隠れてラーメンを食べているし、この話とはまったく違うので「なに言ってんだ、全然違うわ。アホか」と申し上げた。
JUGEMテーマ:日記・一般
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 12:48
comments(0), trackbacks(0), pookmark
映画「セルラー」
セルラー
2004年 / アメリカ / 監督:デイヴィッド・R・エリス / サスペンス

【あらすじ】最初の設定は書いてます。重要な部分はネタばれしてません。
理科の先生が誘拐されます。監禁先で、犯人が電話をぶっ壊します。先生がひそかに電話を直して助けを呼びます。たまたま電話を受けた人が、がんばります。おわり。

【感想】
あれ、こんなところに定食屋あったっけ?なんの期待もせずにフラッと立ち寄ったら意外とおいしかった。そんな作品です。大作感みたいなのが全然ない。

大作の宣伝文句には派手なものがありますよね、「製作費、何百億円!全米初登場第一位!歴代興行収入第一位!」みたいなの。ミッション:インポッシブルシリーズとか。ああいった派手さは微塵もない。この映画はミッション:インポッシブルで余った製作費で撮られています。怒られるわ。

作り上げられた状況が面白いんですね。「メメント」(記憶が短時間しかもたない)、「ソウ」(起きたら手錠で繋がれてたよ)、「インセプション」(夢の中でいろいろできる)という、もうその状況だけで面白くなっている作品がありますが、これもそうかもしれない。

誘拐されたジェシカ(キム・ベイシンガー)が、なんとか電話を修理して掛けるのですが、ボタン部分が壊されているので自由にかけられない。

たまたま繋がったライアン(クリス・エヴァンス)に助けを求める。この二人って、電話越しに話しているだけで顔を合わせることがありません。その状況が面白い。
で、このたまたま電話を受けちゃった人が女好きで軽いのである。腕に漢字で「氏」という意味不明のタトゥーを入れている。

ただごとならぬ頭の悪さを感じさせるよ。怖い。そういうキャラなのかと思ったら、画像検索するとどうやらクリス・エヴァンスは役だからではなく、本当に「氏」と入れているようなのだ。なぜ。

格闘技の選手で入れてる人は多い。ゲーリー・グッドリッジは「剛力」、スコット・ノートンは「閃光」というのは似合っていた。が、ムリーロ・ニンジャは背中にカタカナでデカデカと「ニンジャ」と入れていた。あれはどうなんだ。なぜ誰もとめなかったか。話がそれた。

真面目警官役のウィリアム・H・メイシー。この人、よく見ますね。名脇役ですね。職人ぽいイメージです。靴屋とかにいそう。今回はちょっとコミカルな役柄。

この作品はシリアスとコメディが共存していて、監禁されているキム・ベイシンガー、誘拐犯ジェイソン・ステイサムが出てくるシーンはシリアス。

クリス・エヴァンスとウィリアム・H・メイシーはコメディシーンが多いように思う。だから力を抜いて観られるし、悪くいえば軽くなってしまっている。その軽さが好きか嫌いかは人に拠ると思う。わたしは楽しかったです。

誘拐犯イーサン(ジェイソン・ステイサム)。悪い人ですよ。ジェイソン・ステイサムは、やはり存在感ががいいですね。

ライアンに頭突きをするシーンがあるのですが、思わず笑ってしまった。あの頭突きのキレがねえ、いいんです。痛そうで。

なんだか今回は関係ない話が多いですが、プロレスで必殺技というのがありますが、べつにあれは痛くなくてもかまわない。痛そうに見えるというのが重要で、観客に「うわ〜。あんなのくらって大丈夫かな‥‥」と思わせるのが大事。それを技の説得力などといいますが、そういう説得力がイサムさんにはある。体つきも、態度も、説得力があります。好きです。夜道であったら目をそらす。

テンポが良くて楽しめる映画でした。ジェリー・ブラッカイマーやマイケル・ベイの映画に雰囲気が似てますね。


JUGEMテーマ:映画
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:-, 19:07
comments(0), trackbacks(0), pookmark
三分間スピーチ
▼お世話になっている会社に行く。お盆だから三分の一ぐらいしか人がいない。ちょっと早く着きすぎたようで、朝の三分間スピーチというのをやっていた。わたしは人前で何かをするというのが苦手なので、こういうのは本当に大変だと思いますよ。

知人のフェイスブックをチェックして、その交友関係が充実しているのを妬むのが趣味である卑屈くんがスピーチをしていた。内容はたいしたことがなく、ほとんど憶えていないのだけど、笑わせようとして失敗していた。嘘でもちょっと笑ってあげればいいのに。

朝礼が終わった後、卑屈くんはいろんな人に「僕、すべってませんでしたか?」と訊いてまわっていた。みな、優しいのか、本当のことを言いづらいのか「そんなことないと思う」とか「スピーチは難しいからねえ‥‥」と言葉を濁していた。いつか自分にもスピーチの番がくるとなると他人事ではないのだろう。

卑屈くんは納得しないのか、給湯室にいたわたしのところにも来て感想を訊いた。実のところ、途中からだったので話がよくわかってないのだ。ただ、すべっていたのは確かだった。彼に「普通だったよ」と答えるが、なぜか納得しない。

「しゅんさん(わたしのこと)、お願いだから本当のこと言ってくださいよ。みんな、なんか遠慮してるみたいだし」と食い下がる。こういうときって本当のことを言ったほうがいいのだろうか。

「エアコンのね、『ブーン‥‥』ていう音が聞えるぐらい豪快にすべってたよ!」と教えてあげた。

卑屈くんは一瞬、顔をゆがめたあと「わーっ!やっぱりー!」と言いながら、頭に両手をあてて走って行ってしまった。漫画でしか見たことない逃げ方だった。まずかっただろうか。

卑屈くんは午後、早退した。なんたるメンタルの弱さ。隣席のTさんから「何か言ったでしょ」と問い詰められたが、はたしてわたしが原因だろうか。どうだろうか。

帰りに、励ましと冷やかしを兼ねたお好み焼きを買って卑屈くんの家に寄った。オンラインゲームのドラクエ10をやっていた。「ゲームの中じゃ、すべり知らずなんですけどねえ‥‥」と静かにつぶやく卑屈くん、30歳の夏。

なにこの終わり方。
JUGEMテーマ:日記・一般
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 17:53
comments(2), trackbacks(0), pookmark
おにぎり
▼オリンピックも終わってしまった。今回も代表になれなかった。小学校の頃、先生が「誰にも負けない特技を持ちなさい」と言っていた。当時は世界人口が50億ぐらいだったが、幼心にも「50億人がそれぞれ一番になれる特技を持つって有り得るのだろうか?そんなに特技の種類ってあるのかな?いや、ない!だから無理!」と早めに悟っていた。

そして今、このようなポンコツが出来上がりました。強いていうなら、あきらめはかなり早い。日本代表レベル。

▼会社の近くでお昼を食べられるところが休みである。しかたなくおにぎりを3つ作っていった。周りに人が集まってきて「弁当男子ですね」と、からかわれた。暇人どもめ。

あの○○男子とか女子とか、どうもそういう言い方が気に入らぬ。逆襲するために、わたしからも積極的に名付けていくことにした。部長を「スーパーパワハラ男子」、隣席のTさんを「美容院行きたいから会社休む女子」、卑屈くんを「仮病で家でドラクエ男子」と呼んだ。

本当のことなのに反応が薄い。人は本当のことをいうと聞えないフリをします。嫌われ男子は、そう思いました。

▼昼はおにぎり。おにぎりは美味しいなあ。なんで握っただけで美味しくなるのだろうか。

小学校の頃、遠足のときに母はよくおにぎりを握ってくれた。母は不器用なので、おにぎりを三角に握ることなどできない。だからいつも巨大な丸いおにぎりが3つ入っている。海苔が巻かれているので砲丸のようだった。おかずもない。友人の弁当箱に小さな俵むすびがいくつも入っているのを見て、カルチャーショックを受けた。

遠足といえばやはり昼が楽しみである。その日も、ようやっと山頂にたどりつき、シートに腰をおろして弁当を広げた。みな、弁当を食べだすがわたしの弁当はおにぎりがギュッと詰まってるせいか、なかなかふたが開かない。思いっきり「えいっ」とばかりにふたを開けた。すると、弁当のふたに張り付いていたおにぎりが弧を描いて宙を飛んだ。着地したおにぎりは、ゴロゴロゴロー!っと、ものすごい勢いで地面を転がっていき視界から消えた。

あまりのことに、ほとんど気絶しかけた。一秒で昼飯がなくなってしまった。死のうと思いましたね。わりとすぐに死にたがる。周囲から笑いが起こったものの、わたしが死にそうな顔をしているので同情したのか、友人たちがオカズを一品ずつくれた。あのときの友情をわたしは忘れておりません。

だから、Tくんが帰りのバスでウンコをもらしたことも、そんなに言わないようにしている。
JUGEMテーマ:日記・一般
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 18:35
comments(0), trackbacks(0), pookmark
よくわからない話
▼高校時代の友人Oと話す。彼は人がいいものだから、よく騙される。キャバクラ嬢に騙されたり、通信教材を買わされたり、シルクスクリーンを買わされたり、とにかくよく騙される。普通は一度騙されると警戒するものだけど、わりと何度も騙されるのである。大物かもしれない。

わたしはどうしても疑ってかかるところがあるので、その分、損をしているところがある。疑わなくてもよい所も疑うし、それはずいぶん面倒くさい。だとすると、とりあえず騙されてしまうというのもカラッとしていていいのかも。まあ、実のところ、金額によるよ。

で、Oは先日、駅前で五十歳ぐらいの男性に話しかけられたという。財布を落としてしまって家まで帰れないから電車代を三百円ほど貸してほしいという。本当に困っていたのかもしれないが、寸借詐欺かもしれない。Oは人がいいので貸したらしい。

男はOからお金を借りると、目の前のコーヒーショップに入って飲み物を注文したそうである。男の行動がよくわからない。せめてOがいなくなってから店に入るなら、まだわかる。Oの目の前で店に入ったというのが気味が悪い。Oに咎められたらなんと答えるつもりだったのだろう。

ちょっと気の強い人なら、男の行動を咎めるかもしれない。そこで喧嘩になることも有り得る。目の前で店に入るなんて、貸した人をバカにしているみたいである。実のところ、喧嘩になってもかまわないと思っているのか。

普通の人は揉め事を起こしたくない。なるべく平穏無事に過ごしたい。この人は、簡単に回避できるはずの揉め事を自分から手繰り寄せているように見える。わたしがそれなりに大事にしたいと思っている人生を、投げ捨ててしまうような態度が気味の悪さを感じさせるのだろうか。結局、Oは男に声をかけることはできず、その場をすごすごと去った。

なんだかよくわからない話である。で、Oとわたしとどっちが得なのかなと少し考えた。わたしならば、男に交番に行くように言ってお金を貸さなかったと思う。しかし、その場合、Oのような体験はできない。Oは、たった三百円で珍しい体験をしている。もし、Oの人生とわたしの人生を書いた本があるなら、わたしはOの本を読む。

じゃあ、わたしもOのように行動すべきなのだろうか。キャバクラ嬢に貢いで二百万の借金を作ればよいのだろうか。うーん、それはナシ!

ここらへんがわたしの面白くないところ。もうちょっと冒険すればいいじゃないか。部屋の中にいて「今日は雨か」と外を眺めるのは楽だが、実際に土砂降りの雨に打たれるのはつらい。でも、土砂降りの雨に打たれてこそ見えるものもあるのだろうなあ。

二百万の借金とか。で、通信教育やってシルクスクリーン買って、さらにローンが膨らむという。それはやっぱり見えなくてもいいと思います。
JUGEMテーマ:日記・一般 
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 12:37
comments(0), trackbacks(0), pookmark
映画「世界最速のインディアン」
世界最速のインディアン
2005年 / ニュージーランド・アメリカ / 監督:ロジャー・ドナルドソン / 実在の人物を題材にした映画、ロードムービー


「夢を追わない人間はキャベツと同じだ!」
イカれたおじいちゃんに「余生」という言葉はなかった。

【あらすじ】
ニュージーランドの小さな町で年金暮らしを送るバート・モンロー(アンソニー・ホプキンス)の夢は、アメリカのボンヌヴィル塩平原で行われる大会で、バイクの世界最速記録に挑戦することでした。そのために朝からバイクの改造に明け暮れます。近所迷惑な人だよ。

【感想】ネタばれなしです
アンソニー・ホプキンスは変人の役をやると本当にピッタリですねえ。頑固で、言いたいことをズケズケ言って、でもみんなには好かれています。誰も彼の「世界記録を出す」という夢を信じていませんが、隣家の子供だけは信じてくれます。この子が本当にかわいい。

誰か一人が信じてくれさえすれば、それだけで前に進めるのかもしれません。いい子じゃー。名前がわからないよ。アンソニー・ホプキンスがこの子の面倒を見ているのじゃなくて、この子が彼のお守りをしています。

で、アメリカに到着してから行く先々でいろんな人の世話になりながら、ユタ州の大会会場を目指します。この映画は、出てくる人の大半が善人です。彼の周りに善人が多いというよりも、彼の性格が周りを善人にしてしまうというか。彼はとても魅力的で、多くの人が彼のために何かをしてやりたい。そう思わせる力があるのだと思う。

他人を否定しないために自分の意見を明確にしないということがありますが、それだけではいけないのかもしれない。彼のように「わしはこういう人間じゃ!」と、自分の意見を明確にしたほうが、相手も納得するところがあるのかも。そこで起こる衝突は、もはやしょうがないという。

主人公の、六十歳を超えても世界記録に挑戦しようという情熱もすばらしいのだけど、それに加えて彼の魅力的な人柄が心に残る爽やかな作品でした。お薦めです。

JUGEMテーマ:映画
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:-, 12:59
comments(0), trackbacks(0), pookmark
隣の道
▼ご飯が少しいたんでいたがチキンライスにして食べてみた。夏に毎年やっているが、ちょっといたんでいる物を食べ続ければ、いつかは抵抗力がついて平気になるのではないかと思っている。

結果、お腹が痛い。みなさまにお伝えしたいのは、腐った物を食べるとお腹が痛くなります。気をつけて!

もうね、おまえは日記を書くなという。

▼この顔、そして効果音‥‥。音を出して観てください。


▼サラエボ事件を取り上げた番組をヒストリーチャンネルで観ました。
サラエボ事件といえば、1914年にオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子夫妻がサラエボを視察中、セルビア人の青年プリンツィプによって暗殺され、これを契機に第一次大戦が勃発する。

学生の頃に授業で聞いた内容だと、上の説明ぐらいしか憶えていない。この番組でも、ヨーロッパの政治情勢の複雑さなどは取り上げておらず、なぜ皇太子殺害が行われたかは、わたしにはわかりませんでした。ただ、観ていて興味深かったのは、ほんの少しのことで歴史が動くということだった。

この日、暗殺グループ7人は皇太子夫妻がオープンカーでパレードをしているところを襲撃しようとする。一人目の暗殺犯メフメトバシッチは照準が定まらず引き金を引けない。二人目の暗殺犯チャブリノヴィッチは手榴弾を投げつけたが、爆発までの計算を間違い、夫妻の乗った車ではなく後続の車が被害にあった。

チャブリノヴィッチは失敗を悟り、毒物を飲んで川に投身自殺を図るが警官に身柄を拘束される。毒物は古かったか、致死量に足りなかったか、死に至らなかった。他の暗殺犯は、爆発音を聞いて持ち場を離れてしまう。市庁舎に到着した皇太子夫妻は、爆発で被害を受けた後続車両に乗っていた者を見舞いに病院へ行くことにする。

暗殺犯たちは、チャブリノヴィッチが捕まったことを知り動揺する。(wikipediaだと、暗殺が不成功だっとことをこの時点で彼らが知っていたかは不明となっています。)暗殺犯の一人、プリンツィプは、ここでサンドウィッチを買いに行きます。このときどういう心境だったのだろう。たんに「お腹すいたな」と思ったのかもしれない。

で、市庁舎から引き返してきた皇太子夫妻を乗せた車は、運転手が交差点で道を間違い、違う通りに入ってしまう。ちょうどそこに、サンドウィッチを買いにきたプリンツィプが出くわし、皇太子夫妻をピストルで射殺してしまう。これをきっかけとして第一次大戦へ突入していく。

もし、という仮定は無意味だが、このとき運転手が道を間違えなければ暗殺グループは目的を達成できなかったかもしれない。だが、彼が道を間違えず皇太子が暗殺されなかったとしても、違うきっかけで第一次大戦は行われたかもしれない。それとも行われなかったのだろうか。

この運転手の氏名は番組では明かされていなかったが、彼は戦死者・行方不明者合わせて二千万人近くを出すことになったこの戦争をどのように見たのだろうか。もちろん、彼はただ道を間違えただけで、それ以上の責任はない。ただ、あのとき道を間違えなければ、今とはまた違った世界になっていたのだと思わずにはいられない。ほんの少しのボタンの掛け違えで歴史は動いていくのだろう。
JUGEMテーマ:日記・一般
         web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加
author:しゅん, category:日常, 23:34
comments(0), trackbacks(0), pookmark
ラグナロクオンライン