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- 開幕
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2012.03.31 Saturday▼野球が開幕しましたね。ファンにとっては、もう嬉しくてしかたないです。贔屓のチームがしばらくして5位とか6位に定着すると「まあ、今年は観ないでいいか。来年、期待しよう‥‥」ってなりますけど。なりますけどー!
本当にファンとは勝手なものです。わたしがだけどな。
▼今年はメジャーリーグのマリナーズ×アスレチックス戦も日本で開幕戦が行われました。オリンピックや相撲で、客席で金のシルクハットをかぶったおじさんを見かけたことはないでしょうか。通称「オリンピックおじさん」といわれてるらしいです。マリナーズ戦2戦目に内野席にいるのをテレビで観ました。
前から気になってたんですよね。調べてみたらオリンピックおじさんのホームページという公式サイトを発見。山田直稔さんというんですね。浪速商事株式会社というワイヤーロープの会社で会長をされています。サイト内にオリンピックおじさんに応援のメッセージを送れるコーナーがあります。
「オリンピックおじさんへ、激励のファックスを送ろう!
※このページを印刷してご利用ください。」
サイト開設してるのにファックスて。
このサイトも、部下が会長の道楽で、忙しいなかイヤイヤ作らされた感が想像できていいですね。失礼なこと言うな。
▼昨日ね、カリオストロの城を観ました。やってると観ちゃうんですよね。落語や寅さんとか、まるで古典を楽しむような気持ちです。セリフの一つ一つが小気味いい。音楽も良くて、ルパンと銭形がオートジャイロを奪うシーンで流れるサンバ・テンペラード、あの曲聴きたさに観てしまう。
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- 映画「アイランド」
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2012.03.30 Friday・アイランド
2005年 / アメリカ / 監督:マイケル・ベイ / SF映画
2019年、人々は汚染された地上ではなく地下の管理都市で暮らしていた。ある日、リンカーン6エコー(ユアン・マクレガー)は、もはや生存しているはずのない虫を見つける。地上が汚染されているというのは嘘の情報ではないか?そう疑念を抱いた彼は、管理都市からの逃亡を試みる。
【感想】
近未来の管理社会を扱ったディストピア映画は大好きなんですよね。もうそれだけで観てしまう。ガタカとかね。
汚染されていない理想の土地「アイランド」に行くことを希望に生活を送るリンカーンたち。アイランドに行くことができるごく少数の当選者は厳正なクジで発表されていた。ところが実はアイランドなど存在しなかった。この管理都市は巨大な臓器工場で、そこで生活する者はクローンであり、当選してアイランドに行くということは臓器提供のために臓器をとられることだった。
リンカーンと、ヒロインのジョーダン2デルタ(スカーレット・ヨハンソン)は管理都市から地上へ逃げ延びる。地上はやはり汚染されていなかった。彼らの存在理由は、富裕層のクローンとして臓器提供をするだけの道具でしかなかった。もっとも臓器を求めている依頼主は、臓器は「植物」のようなもので培養していると企業から知らされていたので、まさか自分のクローン人間が作られているとは思っていない。リンカーンたちは臓器の依頼主に会いこの事実を世間に広めようとする。
途中まではすごく良かったんですね。特に管理都市のなにもかもコントロールされた健康的かつ清潔な雰囲気とか。マイケル・ベイという監督はヒットの方程式が頭の中にはっきりとあって、それに従って映画を作っているように感じた。ここらへんで派手なアクションシーンを入れて、主人公達がイチャイチャして、最後はハッピーエンドになるという。その式に従えばヒットする映画は作れるのかもしれない。でも主人公達が抱えていた問題に向き合っていないように感じた。
逃亡中にクローンであるジョーダンは、テレビ電話でオリジナルの人間に連絡をとる。彼女のオリジナルは病気で入院していて、電話には彼女の娘が出る。
彼女が世間に不正を訴えてクローン問題を摘発するということは、彼女のオリジナルは臓器提供を受けられずに死ぬことになる。この娘も苦しむかもしれない。そういった問題には一切触れられない。
また、オリジナルが病気にかかったということは、クローンであるジョーダンもやがては同じ病気にかかる可能性は高いはずである。そこにも触れられない。クローン技術という恰好の題材を活かしきっていないようでもったいない。
ラストシーンも少し疑問が残った。リンカーンが都市に忍び込んでシステムを破壊して人々を解放するという、その目的自体は立派なんですけども荒唐無稽にすぎるというか、もう警察呼べばいいのにね。
僕が文句をつけていることは、ファーストフード店で「この店はワインも置いてない」と言ってるようなものかもしれない。そもそも望んでいるものが違うというか。作るからにはヒットしなければならないというのはわかるんですけど。そりゃ、出資者に対する責任というものがありますし、変にマニアックなものにするわけにもいかないですし。でも、作品性を追及したからといってヒットしないわけでもないでしょうに。
もうひとがんばりしてほしかった。ベイは、やればできる子だと思います。わたし、信じてます。スカーレット・ヨハンソンは相変わらずきれいでした。もう、それだけでいいか。
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- ブータン
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2012.03.28 Wednesday▼友人夫婦の家にお邪魔した。友人夫婦の子ター坊(小学校二年)と話す。もう春休みに入り、学校も休みらしい。宿題もないから毎日のんびりしているそうだ。春休みということで、特別に少し遅くまで遊んだ。帰り際にター坊に言われた。
「明日から毎日来てね!春休みだし、ずっと遊べるね!」
いやいやいやいや、わたしはそんなにヒマに見えるのか。猫の動画を観たり、フラフープを回したり、パン焼き機でパンを焼いたりと忙しい。あと仕事な。
▼年末に買ったsirocaのパン焼き機ですが好調です。まだ飽きもせずに焼いています。それはいいのだけど、パンは焼くときにバターかマーガリンを使います。そんで、食べます。太ります。
太った分を減らすためフラフープを始めました。これがなかなか楽しい。もう200回ぐらい回せるようになった。最近は逆回しに挑戦している。ギネス記録は90時間回し続けたそうで、わたしも是非そこまでやってみたいものですね。死ぬんじゃないか。死因「フラフープ」は避けたい。
しかし、90時間ものあいだ、睡眠はとらないとしてトイレはどうしたんでしょうねえ。たいへんばっちぃことになっているような気もする。心配。
▼何日か前に、時任三郎がブータンを訪れた番組を観ました。NHKだったと思います。
時任三郎の「郎」の字がわからなくて検索したら、レコードジャケットに行きついてしまった。ブルース・リーに似てますね。「俺のバラード」って曲名がまた渋い。まあ、人のバラード歌ったら、それはそれでまずいけど。そういうことじゃないのか。
ブータンというとインドと中国に挟まれたヒマラヤの南辺りの国です。GNP(国民総生産)に代わりGNH(国民総幸福量)という考え方を提唱しており、ちょっと興味をもっていました。2005年の国勢調査で96.7%の国民が幸福と答えている。
番組中もとりあげられてましたが、やはり人の結びつきがすごく強いんですね。日本で問題になっている孤立死、いじめ、虐待、家庭内暴力、こういったものはブータンの地域社会の繋がりを大切にするやり方で激減するのではないかと思えました。
ブータンには「ストレス」という言葉がないというので驚きました。それはうらやましいのだけど、同時に「プライバシー」という言葉もないのではないかと思いました。人の結びつきが強いということはそれだけ窮屈であるようにも感じる。正直なところ、人と話さないで済む気楽さというのも日本にはあるので、それはそれでありがたい。
ブータンは家に鍵をかけず、隣近所の人がどんどん入ってくる。だから、夕ご飯は誰が来てもいいように多目に作っておかなければならない。もし、地域に馴染めない人だったら、こういうところは地獄かもしれない。そういう変わり者だって、いないとは言えない。とはいえ、多くの人は快適に暮らしているのだろう。
国民の多くが幸福を感じているというけれど、それは格差が少ないということかもしれない。番組を観た限りでは富に差が出るような暮らしに見えない。全員が貧しければ、あまり不満も出ないのではないだろうか。番組では、村の集会所にようやく電気が入ったところだった。もし、電気がいきわたってテレビやネットで他国の様子がわかって、それでも幸福の量は変わらないままだろうか。
たしかにブータンの暮らしに憧れはする。でも、ブータンで暮らすのならばいくつもあきらめなければならないものが出る。日本で楽しめる多くの娯楽、ネットやテレビ、本、映画、そういったものはほとんどないかもしれない。食事も、こんなに世界中の物が食べられるのは日本ぐらいかもしれない。もし、ブータンで急病になった場合、こちらでは死ぬことがない病気でも治療が間に合わなくて死んでしまうことがあるのではないか。
何をあきらめて何を大事にするか、そういう話になっていくのだろう。でも、この生活を続けながらブータンのような人との繋がりを生活に取り入れられれば、きっと豊かな暮らしがおくれるでしょう。などと書けば読書感想文のつもりか。おまえはそんなに「よくできました」が欲しいのか。欲しいんです!みんなに褒められたいの!
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- なんだかよくわからない話
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2012.03.23 Friday▼読み終わっても「で?」としか思えない話です。それでもよいかたはどうぞー。
▼大通りよりも裏道が好きです。だから時間に余裕があるときは、多少遠回りになっても裏道を通ることが多い。
先日も住宅街の中を抜ける裏道を通った。そこを通るのは初めてだった。裏道を抜けて丁字路の突き当たりが見えてきた。丁字路の左側の角には平屋の木造家屋、右側一帯は空き地になっている。丁字路を抜けたとき、声をかけられた。左側の家の玄関に70歳ぐらいのおじいさんが立っている。
「ここは私道だからね。本当は通っちゃいけないよ」
通りに入る前に私道を示す看板はなかったように思う。丁字路の出口にも、そういった注意書きはないようである。気づかなかったのだろうと思い、おじいさんに詫びた。おじいさんはその後すぐに家に入っていった。
用事を済ませての帰り道、先ほどの丁字路までやってきた。丁字路を左に曲がってしまうと私道に入るので、そのまま通り過ぎる。先ほどの家では50歳ぐらいに見えるおばさんが玄関前の鉢植えに水をやっている。
丁字路の先は行き止まりになっていた。しかたなく戻ってくる。戻ってきたわたしを見て、先ほどのおばさんが声をかけた。
「ここ(丁字路)を抜ければ、通りに出られるよ」
「さっき来るときにそこを通ってきたんですけど、おじいさんにそこは私道だからと教えてもらったので」
「おじいさん‥‥おじいさんねえ。ここらへんにおじいさんはいないけどねえ。隣近所もおじいさんはいないし」
「そうなんですか」
では、わたしが話した男性は誰だったのだろう。話し終わった後、家に入っていったのを見たし、この家の住人だと思うのだけど。しかし、あらためて問い質すのも少し気が引けた。おばさんは気を取り直したように続けた。
「ここ私道じゃないから通っても大丈夫よ」
先ほどのおじいさんと言っていることが違う。どちらが本当なのだろう。だが、遠回りするのも面倒だし通らせてもらうことにした。丁字路の終わりを抜けて振り返ったが、やはり私道であることを示す看板などはないようだった。なんだかよくわからない話である。
▼長々と書いてしまった。おじいさんとおばさんの話は矛盾しているが、これを矛盾なく説明できる方法はないか考えていた。
【この道は私道か】
・おじいさんは丁字路を私道と主張しており、おばさんは私道ではないと言っている。どちらが本当かはわからない。
【おじいさんとおばさんは誰か。二人の関係は】
・おじいさんはあの家の住人なのか。おばさんは「ここらへんにおじいさんはいない」と言っている。だが、おじいさんはわたしと話した後、家に入っている。その様子からしておじいさんはこの家の人間であるのは間違いないように思える。でなければ泥棒か何かだが、泥棒ならわたしに話しかけるはずはない。
おばさんは家の前の鉢植えに水をやっていた。やはりこの家の人間と考えるのが自然だろう。
【仮説】
最初は、実に失礼ですがおじいさんがボケてしまっているのかと思った。だが、おじいさんの様子はごく普通に見えた。次に考えたのが、あのおばさんがボケていたということである。しかし、おばさんもごく普通の様子に見えた。
では二人ともボケていなかったとする。その場合、おばさんの「ここらへんにおじいさんはいない」という言葉がわからなくなる。これは「おじいさん」の認識に違いがあるのかもしれない。はたして70歳ぐらいはおじいさんなのだろうか。今は若々しい人が多いので70歳でも「おじいさん」に入らないかもしれない。
そして、このおばさん(50歳ぐらいに見えた)とあのおじいさんは夫婦だとする。すると、おばさんからすれば夫を「おじいさん」と認めてしまうと、必然的に自分は「おばあさん」ということになってしまう。それがですね、許せなかったんじゃないかと。乙女心として。だから「おじいさんはいない(おじさんはいる)」という言葉になったのではないか。
私道か私道でないかはよくわからないのですが、こう考えれば「おじいさんはいない」と言ったおばさんの言葉は説明できるように思えた。
▼どうでもいいことを一生懸命書いてしまった。実はあのおばさんがボケていて、まったく関係のない家の鉢植えに水をやっていただけということもある。それはかなり恐ろしい気もする。それか、わたしがボケていてそんな家やおじいさんやおばさんもいないということである。というか、なにこの変な感じ。怖い。いろいろ怖い。誰か納得のいく説明をしてくれませんか。
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- 映画「007 カジノ・ロワイヤル」
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2012.03.21 Wednesday007 カジノ・ロワイヤル
2006年 / アメリカ / 監督:マーティン・キャンベル / アクション映画
【感想】 ネタバレなしです。
主演のダニエル・クレイグは、かげりのあるジェームズ・ボンドですね。やや沈鬱とさえいえる。3万円ぐらい落としたときの顔をしている。他のジェームズ・ボンドより明らかに暗い。
といってもわたしはショーン・コネリーやロジャー・ムーアのジェームズ・ボンドは観たことがなくて、ピアース・ブロスナンのをちょっと観たぐらいです。ピアース・ブロスナンて草刈正雄に似てると思いますがどうでしょう。どうでもいいか。
ピアース・ブロスナンのやつは能天気で爆発が多いという、いかにも娯楽作品という感じ。この作品はけっこう真面目な雰囲気なんですよね。ボンドさんが「スパイなんか長くやってると、ちょっと人間として駄目になりそうなんで結婚してやめちゃおう」というシーンもある。そこだけ取り上げると腰掛けOLみたいである。でも真剣なのです。本当に。
まずオープニングのアクションシーンからしてすごく真面目ですね。パルクールのセバスチャン・フォーカンを起用して街中で追いかけっこするのですが、あれだけ運動能力が高い人がやる追いかけっこは観ていて楽しい。パルクールの定義はわからないのですが、街中でかっこつけて移動するスポーツなんでしょうか。動きがすごいよ。
パルクールの動画がyoutubeにありましたので興味ある人は。
で、オープニングの追いかけっこでグッと心をつかまれ、その後には美女。ホテルの受付が美女だったり、客も美女、追跡しているターゲットの奥さんが美女という意味の無い美女尽くしがすてき。銃・車・美女、これぞ華やかな世界という。そういう華やかさを描きながらも、今回はボンドが拷問されるシーンなども入っているのでやや重い感じはする。
現実ではスパイというのは捕まれば拷問を受けたり殺されもする。その陰惨さを感じさせず、華やさやスマートさだけをどうクローズアップするかというのが今までのスパイ映画ではないでしょうか。明るく楽しいスパイみたいな。ただ今回って、拷問やオープニングで相手を射殺するなど、わりと暴力シーンがギリギリなんですね。世知辛い世の中でございますよ。
難しいのは、あまりにリアルさを追及してしまうと気楽に楽しめなくなってしまう。かといってトントン拍子に話が進みすぎるのもご都合主義的な感じがして興醒めしてしまう。この按配が難しい。今回はそのバランスが絶妙だったように思います。ボンドカーや秘密道具がほとんど出ないのも、作品の雰囲気を保つためなのかもしれません。あれはリアリティゼロだしなあ。好きなんだけど。
ボンドガールのエヴァ・グリーンもちょっと地味な感じはしたのですがダニエル・クレイグが地味なんで合っていた。ストーリーは二転三転し、起伏があって面白かったです。陰気だけどがんばっているクレイグさんの活躍を見逃すな!
陰気とかいうな。
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- 特技
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2012.03.21 Wednesday▼4月に新しい仕事を請けたのだけど、そこで一緒に仕事をする人を選ばせてもらうのに履歴書をみる機会があった。みんな、ちゃんと特技や資格をもっているのに感心した。思えば特技のない人生だった。なんの取り柄もない人間だった。気づきたくなかった。本当のことなんて知りたくない。死のう。
すぐ死のうとするのはよくない。で、社内にいた人に特技を聞いてみるとTOEICや簿記、プログラムという仕事に使えるものから、楽器、フラダンス、DJ、無線などと幅広かった。みんないろいろやっている。打ちのめされた。何もない人間はいないのか。わたしの劣等感を埋めてくれる人間は。辺りをみまわすと良さそうなのがいた。
女子大生バイトのアタシちゃんならば、たいした特技もあるまい。どうせクレヨンしんちゃんのモノマネ(しかも似てない)とか、そんなものにきまっている。
わたし:趣味や特技って、何かある?
アタシちゃん:特技ってほどじゃないんですけど一応二ヶ国語しゃべれます。えへへ。
わ:ふーん、すごいねー。日本語とどこ?
ア:いや、日本語プラス2です。英仏。
わ:えっ!じゃあ三ヶ国語なんだ。そうなのかー。
ア:あと今、中国語もやってます。驚きました?すごい?
わ:ま、まあね‥‥そんなでもないけどね。そ、そもそも言語というのは現地の人ならみなしゃべれるわけで、それは道具の一つにすぎないから、その道具を使って何をやるかが重要なわけで、道具を手に入れただけで満足してはいけないと思う。
ア:あ、出ましたね。いつもの負け惜しみが。
わ:惜しんでないよ。負けてもないし。いつものって、なんだ。
ア:じゃあ、しゅんさん(わたしのこと)は何か特技あるんですか?
わ:‥‥ない。ないから、なさそうな人に聞いてみたんだけど。まったく君という人間は、つくづく期待はずれだな!
ア:うわー、なんにも特技ないんだー。いるんだ、そういう人ー。生きてていいんだー。
わ:いや、ある!何かあったような気がする‥‥あった。
ア:なに?
わ:朝、目が覚めたときに10分ぐらいの誤差の範囲内で時間がわかる。
ア:‥‥それ特技ですか?
わ:いけない?
ア:いやあ、いけなくはないですけどー。まあ、寝坊しないっていうのは立派だと思いますよ。うん。
わ:いや、寝坊はするよ。
ア:え?正確な時間に起きられるんじゃないんですか?
わ:起きられない。起きたときに時間がわかるだけ。目が覚めて「ん‥‥今、8時半ぐらいか。そうか‥‥。遅刻だー!もう間に合わーん!‥‥今日は休もう」ってなる。
ア:使えないですね。
わ:まあね。むしろ使い方を教えてほしい。
ア:カップラーメン作るときとかいいんじゃないですか?「あ、今3分だ!」って、ちょっと便利。
わ:えーとね、起きたときに何時かわかるだけで、そういうのは駄目なの。
ア:そうなんだ‥‥本当になんにも使えないんですね。
わ:うん。生きててもいい?
ア:うーん‥‥。
わ:考えちゃうんだ。
ア:保留ということで。
わ:保留か。
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- 将棋
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2012.03.18 Sunday▼今月はあまり日記を書いていない。書かなきゃ書かないで平気なのだった。日記を書くのが習慣というとなにやら立派に聞こえるが、それも言い方を変えれば「日記中毒」ともいえる。わたしが日記を書かないのも「中毒が治ってよかったね」と声をかけるのが正しいのかもしれません。べつに病気じゃないやい。失敬な。
▼友人夫婦の子ター坊(小学二年)と将棋を指す。
「先手必勝!」と叫び、勢いよく攻めてきたものの、ター坊の仕掛けは明らかに遅かった。どちらかといえば後手であった。先手必勝ならば後手必敗である。先手も後手もわかっていないのだから負ける。こちらは歩三枚で指したのに負ける。で、泣くという。
子どもは意外と簡単に泣く。こんな子どもでも、数年もすれば定石を憶えてきちんと指せるようになるのだからすごい。小さな子と指したとき、3回に1回ぐらいはわざと負けてやるのがいいのだろうか。そのほうが将棋に興味をもってくれそうだけど。
それともあくまで真面目に指すほうがいいのだろうか。だが、対戦相手として尊重するのはもっとレベルが上がってからの話なのだろう。とりあえず1度負けたところ「勝った!勝った!しゅんくん(私のこと)よわーい!」と喜んでいるのでなんだか腹が立った。
「今のは全然本気じゃないから。本気でやったらお前が勝つのに3億年ぐらいかかるわ!」と言いました。凹んでおった。
出てもいない杭を全力で打つ、をお送りしました。性格が悪すぎる。
▼この前は談志が亡くなったばかりというのに、今度は吉本隆明が亡くなってしまった。わからないことを言ってくれる人がまたしても逝ってしまった。ほぼすべて言うことがわかるというのは安心だけど面白くない。丸っきりわからないのはラテン語を読んでいるようなものである。わかる部分もあるし、わからない部分もある。こっちはわかってあっちはわからない。そんな具合がいい。まだまだいろいろなことを教えてほしかった。
悪人正機なんて読みやすくていいんじゃないでしょうか。
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- 映画「ツイステッド」
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2012.03.14 Wednesday・ツイステッド
2004年 / アメリカ・ドイツ / 監督:フィリップ・カウフマン / サスペンス
【あらすじ】
自分と寝た男が次々に死んでいく。連続猟奇殺人に巻き込まれたサンフランシスコ市警の女性捜査官ジェシカ(アシュレイ・ジャッド)。しかし、事件の起こった時刻の記憶が彼女には一切なかった。
【感想】 ネタバレしてます。
主人公ジェシカの性格がですね、ちょっとあんまりじゃないかと思うんです。幼少の頃、父親が母親を殺して死亡するという悲惨な事件があり、その心の傷をずっと引きずって生きています。そのトラウマから抜け出せずアルコールとセックスへの依存から抜け出せません。
アルコールとセックスへの依存がどの程度重症なのかはほとんど描かれていません。それが彼女の行動にまったく共感できない原因かもしれない。なんだか責任感のかけらも無い人に見えるんですね。責任感もなけりゃ反省の色もない。「反省の色って、なに色なんすかー?」って言ってた。
毎晩バーで男を漁るのはいいんです。それは自由だから。男と寝た後に、彼女は帰宅してお酒飲んで記憶を失います。で、次の日にその男が死んでます。そんでまあ殺人課に配属されたてっていうのもあるんだけど、被害者と自分の関係を他の刑事に隠す。そりゃ、まずい。あと、朝寝坊するのね。酒、飲んでるから。配属されたての新人なのに。
で、夜は夜でまた違う男と寝ます。酒飲んで記憶失う。男、死亡。そんで寝坊。同僚に電話で起こされます。すごいのが、こういうときに謝らないのである。これ、アメリカ人の特性なのだろうか。いや、もうほんとクビになりまっせと思った。
こうなると、自分がストーキングされていて、そのせいで殺人が起きていると考えるのが自然だと思う。犯人に監視されている危険もあるし、男と寝るのはしばらく控えて、酒も控えようとしそうである。ところがジェシカは、またすぐに寝るんですね。で、男死亡、記憶なくす、寝坊のパターン。例のパターン。
もうね、バカなの?バカでしょ!コラー!ってなる。これでエリート捜査官とか、アメリカ死んだわーと思った。毎回記憶なくすってのも、酒に薬入れられていることに早く気づいてほしい。観客は全員気づいているのではないか。なんだかいろいろつらいのです。
それとも依存が強すぎて、やめようという選択肢すら浮かばないほどの重症なのだろうか。そういう苦しさみたいなのはほとんど出ないんですよね。子どもの頃の思い出の箱を開けるシーンで過去の事件へのトラウマは表現できているかもしれない。でも、禁酒の苦しみみたいなのは表現されていない。そもそも禁酒する気ないんだよ、この人。時間になったから「飲むかー!グビグビ‥‥うめー!(気絶)」みたいな感じなんですね。それが本当の重症かもしれないのだけど。
アシュレイ・ジャッド、サミュエル・L・ジャクソン、アンディ・ガルシアと、そこそこいいキャストが揃ってるんだけどなんとも不思議な出来の作品。
・映画に出てくる謎の武器「ヤワラスティック」
犯人と勘違いした男の顔をボコボコに殴るジェシカだったが、そんときに使う武器に「ヤワラスティック」なるものがあります。「ニホンニツタワル、デントウテキナブキデース!」みたいな説明をする。ウソつけ、変なイメージつくからやめてと思ったのだけど、どうやら琉球空手の武器が元らしいですね。
窪田孝行という人が考えた護身用具「クボタン」(ゆるキャラみたい)がアメリカで広まったようですが、クボタンは商品名であり「ヤワラスティック」とか「ジュードースティック」などとも言われるらしいです。
使い方は簡単。真ん中を握って、尖った部分で相手をボコボコにします。ひどい。
ボコボコにされた男というのは過去に一度ジェシカと寝てます。一回寝たらジェシカはもう相手のことがどうでもよくなって、無視してたら家で待ち伏せされたという。で、ボコボコにした。どうも半分はジェシカが原因作っているのではないか。ラストも、なんだかなーという終わり方でしたね。しかしサミュエル・L・ジャクソンて、ほんと仕事選ばんよね。
- 好きな食べ物
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2012.03.12 Monday▼震災から一年が経ちました。一年といっても通過点に過ぎないということはわかっていますが、それにしてもいろいろあったように思います。学者によっても意見が分かれ、専門知識のない人間は何を信用していいかわからない中で判断をくださなければならず、その方法について考えさせられました。また、多くの人の善意や悪意がより鮮明に見えた一年でもありました。
3月11日は震災関連の番組が多かったですが、テレビ東京だけはゴールデンタイムでも「モヤモヤさまぁ〜ず2」を放送するという相変わらずっぷり。こういう局があると気が楽になっていい。「絆」とか「復興に向けてがんばろう」と言われると、それは完全に正しいし何も言えなくなってしまう。
でも、バカげた番組によって背中を押してもらえる人もいると思う。人によって必要とするものは違うから、真面目に震災を振り返りたい人もいるだろうし、バカげた番組によって活力をもらう人もいる。3月11日にあえて普通の放送したテレビ東京はありがたかった。道化師の優しさのようなものを感じたといえば美化しすぎか。たんに特番を組む予算がなかっただけかもしれないけど、それはそれでテレ東らしい。
▼友人夫婦の家で話す。
おいしかった食べ物は何か、という話になった。わたしの印象に残っているのはメロンのシャーベットである。たしか帝国ホテルのパーティーか何かのお土産だったと思う。メロンが丸々一個冷凍されていて、その中身をくり貫いてシャーベットにしていた。
で、みんなして寿司だ、ウナギだ、ステーキだ、フォアグラか北京ダックなどと言っておりました。すると、友人夫婦の子ター坊(小学校二年)が「遠足の日の、おかあさんのおにぎりかな」と言いました。
あのー、なんですか、そういうのずるくないか。ずるいです!思い出とか状況を乗っけてくるのはずるい!そんなこといったら、祭りの焼きソバとか、彼女と朝焼けを眺めながら飲んだコーヒー(そういう思い出はない)とか、サハラ砂漠で道に迷い、やっとの思いでたどりついたオアシスの水とか、そんなんでいいでしょ。反抗期で口もきいてくれない息子が、わたしが寝込んだときに作ってくれたオカユでもいいわけでしょ。
そしたら友人が「さっき帝国ホテルのシャーベットとか言ってたヤツ誰だ」とバカにしたように言う。だってあれは思い出とか乗せる前の話でしょうが。人をそんなスネオを見るような目で見おってからに。公正な評価のためには思い出補正を禁止すべきではないか。
「じゃあ、じゃあ!サハラ砂漠で迷って死にかけたときに、ぐれてヤクザになった息子が作ってくれたオカユ!これがうまかった!これ一番おいしい!」と言ってやりました。
「まあまあ落ち着いて」と、ター坊になだめられた。小学二年になだめられた。ああ、彼ももう三年になるのか。大人になったなあ。オカユ食べる?
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- 映画「ルーザーズ」
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2012.03.10 Saturday
・ルーザーズ
薄めの特攻野郎Aチーム
2010年 / アメリカ / 監督:シルヴァン・ホワイト / アクション映画
【あらすじ】
雇い主から裏切られたエリート特殊部隊が戦います。ストーリー忘れた。おわり。
【感想】 ネタバレなしです。
特攻野郎Aチームがギトギトの豚骨チャーシュー麺なら、このルーザーズはそこからチャーシューと脂を取り除いた感じ。わりとあっさりしちゃったね、という味。すっきりとよくまとまってはいるものの、もうちょっとアクが強くても良かったかなあ。なんですかね、この只事ではない何も残らない感は。いや、もちろん何も残らなくていいんですけど、なんか限りなくうすーいのだった。
これはコミック原作らしいのですが、とてもかっこよく映画化されています。邦画やドラマで、漫画などを実写化して台無しにするという「誰も頼んでないのによけいなことを‥‥」というのは多々あります。原作ファンを怒らせるためにやってんじゃないのかという作品も多いですが。そういうことにはなってません。
アバターでナヴィの狩猟部族(青い人たち)のヒロインを演じたゾーイ・サルダナが演じるアクションシーンが良かったです。
女性が屈強な男を相手に立ち回りというのは映画ではよくありますが、どうも体に説得力がないものが多いように感じていました。やられている側の男の痛みが伝わってこない。殴られてもそんなに痛くなさそうというか。
ゾーイ・サルダナはかなりスレンダーな体型なのですが、動きにキレがあるし、ナヨナヨした動きになっていないんですね。格闘技をやってるのかもしれない、そう思わせるような動きでした。ヒジの使い方がすごく痛そうで、それが良かったですね。あと、特にないです。
このアッサリ感は、いかんともしがたい。なんとかしてほしい。
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