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- メール
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2011.06.30 Thursday▼以前、勤めていた会社へ。打ち合わせは5分で終了。
もう社員ではないのだけど、顔を出すと、つい雑用をしてしまう。雑用やお使いがけっこう好きである。
一人、見たことのない人が座っている。50歳ぐらいで、口の周りにフサフサの口ひげをたくわえ、熊のようにたくましい。ずいぶん貫禄がある。元同僚に聞くと、取引先の社長で、営業の代理店になってもらうらしい。その人と目が合った。ニコッと笑い、声をかけられた。
「すみません。ちょっと、おメールの設定をお願いしたいのですが」
見た目の印象と違い、ずいぶん丁寧な話し方をする。メールのことを「おメール」というのを初めて聞いた。初対面だし、ふざけている様子もない。失礼にならないよう、わたしも調子を合わせて「えーと、おメールの設定はですねえ‥‥」と、隣に立って彼のPCを操作する。
そこに部長がすごい勢いで帰ってきた。この人は何もなくても普段からバタバタしている。わたしを見つけると「よ!元気か!」と、声をかけてくれた。そのまま、資料を取って出て行こうとする。部長に軽く返事を返し、メール設定の続きを熊みたいな社長と続ける。
「おメールのソフトって、何を使っていますか?」と、訊ねた。
部長は、横を通り過ぎるときに勢いよくわたしの肩を叩いた。
「なんだ、おメールって?あん?
おまえ、なんでそんなバカみたいな言葉使ってんだよ!ハッハッハ!
じゃ、またなっ!」
そのまま、風のように出て行った。悪気はないのである。ただ、けっこう爆弾を落としがちな人である。
いやあ、もう、なんというか、横を見られない。この熊みたいな社長の顔をですね、見られない。部長の言葉は何も聞かなかった。あんな無神経な生き物はいなかったということにして、おメールの設定を終えました。ギクシャクとしたお動きで、お机に戻り、そのあと逃げるようにお帰りになりました。わたくしが。
熊社長の顔は最後まで見られなかった。
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- ゴーヤ 完全犯罪
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2011.06.29 Wednesday▼今週から急に蒸し暑くなってきた。今年は猛暑でしょうか。
昨年、ゴーヤのカーテンをやったんですが、効いてんだか効いてないんだか、よくわかんないまま夏が終わってしまった。ゴーヤの実は、時間がたつと鮮やかなオレンジになりました。今、調べてみたらオレンジに熟したゴーヤは苦味が薄まり、甘さが増して食べられるとあります。ヨーグルトに入れて召し上がる人もいるようです。
誰かがねえ「オレンジになったゴーヤは毒がある」とか、言ったんですよ。それで捨てちゃった。もったいないことをした。
毒があるとか、適当なこと言って!許せない!アイツだけは絶対に許せない!
って、そのアイツが誰だかわからない!
もう、ボケ老人じゃからのう。バアさん、入れ歯〜。ワシの入れ歯どこ〜?
なに、この変な終わり方。まあ、ほら、暑いから。
この季節は、なんでもかんでも暑さのせいにすれば、だいたい許してもらえると聞いています。
▼先日、 友人夫婦の家にお邪魔した。蒸し暑い日だった。友人(ター坊の父)とター坊(小学校二年)、わたしの3人で買い物に行くことになった。3人で汗だくになってスーパーに行き、買い物を終えた。
スーパーの横にはソフトクリームの屋台が出ていた。ター坊は、お腹が弱いのか虫歯対策かは知らないが、アイスは一日一つという約束らしい。その日の分は、もう食べ終わっていた。だが、父親のほうが暑くてたまらなかったのだろう。
「アイス食べようか。お母さんには黙っておけよ」
ター坊は、よっぽど嬉しかったのか、ソフトクリームを選んでいる間「アイス〜♪ アイス〜♪ お父さんに買ってもらったアイス〜♪ 早く食べたいな〜♪」と、即興で歌いだした。ソフトクリームができるのを待っているときに、半開きの口からよだれが垂れてきた。
「おい!よだれ!よだれ!」と、指摘しても「あ〜、うん‥‥」と、完全にソフトクリームに心を奪われている。これだけ一つのものに心を奪われるって、大人はないかもしれない。出来上がったソフトクリームを美味しくたいらげた。
帰り道、父親から、絶対お母さんに言うなよと念を押された。ター坊は、ちょっと悪そうな顔で微笑んだ。
「完全犯罪だね」
いろんな言葉を憶えて、着々と成長しているのだなあ。この前は、「業務用」という言葉を憶えたのか、やたらとそれを使っていた。わたしの財布を指して、「ねえ、それ、ギョーム用?」と言ったんだけど、財布は業務用とかあんまりないと思います。
あまりの暑さに、フラフラになって帰宅。ターボ坊は、お母さんから「アイスとかオヤツ、買わなかった?」と聞かれても「なんにも買ってないよ」と、うまくとぼけていた。完全犯罪成立である。そして、買ってきたものを台所の下に入れるのを手伝っていた。ご機嫌だったのか、自作の歌を口ずさみだした。
「アイス〜♪ アイス〜♪ お父さんに買ってもらったアイス〜♪ 美味しかったアイス〜♪」
椅子から、ずり落ちそうになった。アホである。自分から犯行を告白してどうする。即ばれて、父親ともども叱られていた。一緒に犯罪はできないなと思いました。
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- 反抗期
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2011.06.28 Tuesday▼昨日、テレビを観ていたら尾木ママと浅草キッドの水道橋博士が、育児についての対談をしていた。尾木ママっていってもオッサンではないかと思っていたが、実際はオッサンどころか孫がおり、もうおじいさんなのである。尾木ママというか尾木ババと呼べばいいのか。
尾木ママの娘さんが、反抗期のときに学校で消火器を撒き散らした話などは興味深かった。教育の専門家のくせに育児に失敗しているというより、専門家でも問題が起きるほど育児は難しいのだろう。一応、道理をわきまえているはずの大人同士でさえ問題が絶えないのだから、大人よりはるかに不完全な子どもであればなおさらである。あいつら、ほとんど野生動物である。googleで検索して解決するような簡単な話ではない。
それで、反抗期について少し考えたのだけど、あれはですね、防げないんじゃないでしょうか。もったいつけて何言ってんだとか、怒られそうですが。いやー、あれはねー、防げないっぽい。ほんとに。わたしの説によると。
昔の人の平均寿命をネットで見ていたのだけど、縄文人は10代前半から30代ぐらいというのが多い。それ以前のものはあまりにも不確かだった。農業が始まる縄文晩期以前ですが、反抗期をきっかけに家を出たんじゃないかと思う。共同体から独立し、若者だけで暮らしたのではないか。病気や怪我、安定しない食糧事情などから、今よりもはるかに寿命が短い。だから、早いうちに子どもを作らないといけない。そのために、反抗期という独立を促すシステムが遺伝子に組み込まれたのではないか。
で、4,5年たつと丸くなるのは、外に出て子どもを作った後は、また元いた共同体に戻ってきてうまくやっていく必要があるからである。もう、いったん独立して繁殖という目的を済ませたので、丸くなってよいのである。狩りや漁は協力したほうが成果が出るだろう。じゃあ、なぜ親のほうに反抗期の症状が現われないか。それは、親に反抗期以外の年齢の子どもがいたとして、その子たちを無理に追い出して死んでしまっても困るわけである。だから、ちょうどいい年齢に達した子が自分から出て行くのが正しい反抗期のあり方なのではないだろうか。
縄文時代も、農業が始まるまでは若者は独立していたが、集団作業の必要性から独立というのが難しくなって現代までズルズルきたのじゃないか。現代でも、少なくとも普通教育が終わるまでは家に居なければならない。子どもとしては、本能的には独立したいのにできず、その抑圧された衝動から「イーッ!」ってなるので、問題が起きやすいのかもしれない。
なので、反抗期に子どもが「こんな家、出てってやる!」と言ったなら「よく言った!それでこそ正しい反抗期!さあ、行って子どもを作ってこい!」などと言えば、頭のおかしい親と思われてますます相手にされなくなると思います。
がんばって。いろいろがんばって。うまいことなんとかして。
常に人として100点満点の対応が取れないのは当たり前です。試行錯誤して、なんとかやっていけばいいんです。まあ、最後は愛ですよ、愛。
などとねえ、偉そうにねえ。育児をまったくしたことのないわたしがねえ。だいたい、人間同士ってそんなに仲良くないもんでしょ。問題が起こらないほうがどうかしてる。
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- 伝説の始まり あなたに降る夢
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2011.06.26 Sunday▼友人に頼まれ、本を売りにいった。昨日は、話が動物占いのほうにそれてしまい、まだ本屋に着いてないのである。二日にわたって語られる壮大な話ではないのだけど。ともかく、本屋に行った。
買い取りカウンターには、先客がいた。長身でちょっとホストっぽいかっこうで、どことなく東幹久に似ている。彼は、カウンターの店員に本が入った袋を渡しながら、首と肩の間に携帯電話を挟んで話している。どうやら、話し相手はパチンコ仲間らしい。
「軍資金は出来ましたから、これから勝負いきましょうよ。
女の本、売っ払ったら、けっこう金になりそうなんで。
大丈夫っす!大丈夫っすから!
なんつうか、手をつけちゃいけない金に手をつけてからが、本当のギャンブルみたいな?
これ、名言でしょ?
マジで、今から俺の伝説、始まっちゃいますよ」
いや、あんた、人間として終わりかけとるで、と思いました。
▼映画 あなたに降る夢 / 1994 米
映画を観ると、実話に基づいた話となっている。喫茶店に立ち寄った警官チャーリーは、その日たまたまチップの持ち合わせがなかった。しかたなく、ウェイトレスに「この宝くじが当たったら、その半分をチップとして渡す」という口約束をする。その宝くじは的中し、チャーリー夫婦は400万ドルを手にすることになる。しかし、正直者のチャーリーはウェイトレスとの口約束を守り、半額の200万ドルを彼女に渡す。
チャーリーの行為が美談として語られ、彼の妻は劇中ではケチな悪人として描かれている。しかし、奥さんの扱われ方がかわいそうな気もする。せっかく当選した宝くじを、どこの誰だかわからない女性に半分あげてしまうという。その他にも夫は、駅で地下鉄の入場料を「今日は俺のおごりだー」と、見知らぬ人たちに配ったり、警官未亡人の会に1万ドル寄付したりする。
そして、夫婦間が冷え切っていたとはいえ、チャーリーは賞金の半分をあげたウェイトレスと浮気をしてしまう。そりゃ、奥さん怒り狂いますよ。いや、これ一方的に悪人として描かれてるけど。うーん、どうなんだろう。まあ、実話に基づいているとはいえ大幅な脚色がされているのだろうから、本当のところはよくわからないのだけど。
一箇所、とてもリアルに感じられたシーンがあって、宝くじ販売所の場面である。くじを買おうと行列している人たちがいる。チャーリーもその行列に並ぼうとする。しかし、相棒の警官がその行列に「おまえら、ちょっとどけ」と、横入りして買おうとする。なんだか、その横暴さがみょうにリアルだった。そこがもっとも印象に残った。
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- 動物占い ユニクロカレンダー
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2011.06.25 Saturday▼友人に頼まれ、本を売りにいく準備を手伝う。
しかし、なんで動物占いの本なんて買うんだろう。なんとなく眺めていた。一応、やってみた。
「あなたは虎です」
なるほど、なるほど。
ガオー。
ただ、虎といわれれば正直なところ悪い気はしない。でも、この動物占いって、人気のある動物しか載っていない。ここに載っている動物にたとえられても、怒り出す人はいないだろう。真の占い師であれば、たとえどんな嫌な動物が出ても、きちんと相談者に告げるべきではないか。
「あなたは、コウモリです」とか「あなたは、豚です」とか。
ただの悪口である。それはいいとして、もっとも疑問なのは人間がそもそも動物なのであるから「あなたは虎です」と言われても「いや、人間です」と、なることである。人間だって、動物の一つなのだし。だから、こーゆーのおかしいと思います!正しくないと思います!訂正してください!
「間違ってはいないけど、やや、めんどくさい人」をお送りしました。
▼ユニクロカレンダー
まるでミニチュアをコマ送りしたような映像が流れるカレンダー。ずっと飽きずに眺めていられます。このサイズですとゴチャゴチャしてわかりにくいのですが、サイトに行けば大きなサイズで観られます。クラシックをアレンジした曲も、いいですね。スクリーンセーバーやブログパーツのダウンロードもありました。
ユニクロカレンダー( しばらく待っても左枠に画像が表示されないようでしたら、リロードしてみてください)
http://www.uniqlo.com/calendar/
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- はやぶさ
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2011.06.19 Sunday▼小惑星探査機はやぶさが、地球に戻ってきたのが2010年6月13日。もう、約1年前のことになります。プラネタリウムで放映されているはやぶさのCG映像「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」を観てきました。
プラネタリウムのドーム内に映される映像は、画質があまり良くなかったです。しかし、冒頭、地球が観客席に迫ってくるシーンなどは星が堕ちてくるような怖さがあり、プラネタリウムでしかできない演出だと思います。3D映画よりも迫ってくる感じが伝わります。
上映時間が43分しかないからか、話をだいぶはしょっていたり、はやぶさを擬人化して呼びかけたり、不満はあるものの、映像がとにかく素晴らしい。はやぶさが、試料カプセルを分離後、本体をまばゆくきらめかせて燃え尽きる様子は、美しくも悲しい。
小惑星イトカワまでの20億キロに渡る長旅、さまざまなトラブルを乗り越えて満身創痍での帰還。はやぶさは、ただの機械にすぎない。それでも、任務を忠実に果たす姿は「けなげ」としか言い様がない。長旅を終えた彼に「よくがんばったね。ご苦労様」と声をかけたい。
つい擬人化してしまった。そうしてしまういとしさがある。
料金も安いですし、もしお近くでやっている方はいかがでしょう。上映スケジュールは下記サイトから確認できます。
上映時間43分(会場によってはロングバージョンあり)
料金 200円から600円ぐらい
▼上映後、プラネタリウムのお土産コーナーに行った。今、観終わったばかりなのか、大学生らしき7,8人の集団が興奮して騒いでいる。ストラップを買うだとか、デスクトップフィギュアを買うだとか、キャイキャイ言うとる。ミーハーである。すぐそういうグッズに飛びつくところ?恥ずかしいわー。
あれですか、携帯の壁紙も、はやぶさが地球を撮った写真とかにしてるんでしょ?そういう人いるわー。すぐ影響受けるのね。
とにかく、こっちはさっきから待ってるんだから早くどいてくれ。そのキャイキャイ言ってる集団が去った後、フィギュアが一個だけ残ってました。
やったー!最後の1個残ってたよ!あいつらがみんな買っちゃうかと思ってドキドキしてたのに!もう、バカ!うれしー!
「あ、残ってんだ。じゃ、買うか」ぐらいの表情で買いました。PCの横に、はやぶさフィギュアを置き、はやぶさストラップを付け、眺めています。携帯の壁紙も、はやぶさが最後に撮った写真だしな。そうだ、額に「はやぶさ」って、入れ墨をいれるのはどうだ?いやあ、でも、東北新幹線「はやぶさ」のファンと勘違いされそうで、まずい。
それは、まずいです!
好きすぎて心配するポイントが変になってきた。
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- 語呂合わせ ママ友
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2011.06.16 Thursday▼ネットを見ていたら、年号の暗記サイトにたどりついた。語呂合わせが楽しい。
・イチゴパンツで討ち死に 本能寺の変
(1582年)
信長も、もっと普通のかっこうで死にたかったはず。
・いろぱっぱぴょろぴょろ 名誉革命
(1688年)
この「いろぱっぱ」が無理矢理なのはしようがないとして、「ぴょろぴょろ」がまるで意味がないのがいい。「名誉革命」とも、まったく結びつかないが不思議なリズムの良さで憶えられる。この語呂の無理矢理さが、勉強しすぎて頭がおかしくなった受験生を想像させる。これを叫んで暗記しているのではないか。
「いろぱっぱぴょろぴょろ!名誉革命!」
親に心配される。「もう、勉強しなくていいから‥‥」って、泣かれる。
・一休「さんきゅー!」 第二次世界大戦開戦!
(1939年)
そんなに喜んじゃいかんだろうと思います。
▼友人夫婦とばったり会い、少し話す。子どもが、幼稚園に通っているそうである。わたしがふざけて「ママ友同士で派閥とかあるんでしょ。血で血を洗う争いなんでしょ」と言ったら、奥さんが力強く「そうなの!」と、肯定したから驚いた。そういうのって、テレビの中の話だと思っていた。
ママ友同士でツイッターをやっていて、そこでは共通の話題で盛り上がったりしているらしい。でも、その内の一人からメールが来ると、まったく逆のことが書いてあったり、ママ友の悪口が書き連ねてあるそうである。だが、ツイッター上では何事もなくやりとりがされているというのだ。
こえー。なんだそれ。ママ友とは、本当に友なのか。ママ敵ではないのか。敵だろう、どう考えても。
恐ろしい。
そういう怖い話が大好きです。幽霊とか、こういうのに比べるとまったく怖くない。
それと、携帯に一日に20通ぐらいママ友たちからメールが届くというのも驚いた。その返事だけでも大変らしい。わたしなど、携帯にメールが来ることはほとんどない。出会い系サイトの広告メールすら来ない。
この前、壊れてるんじゃないかと思って、パソコンから自分の携帯に送ってみたほどである。届きましたね。異常なし!友だちなし!
いや、ちょっとはいますけどね!本当に!
たまにはご飯とかもいくしー、みんなでお茶もするしー、ツイッターとかmixiでやりとりしてるしー、でも、本当はちょっとうっとうしいから、メールで悪口書いたりとかー。
あ、子ども、幼稚園に迎えに行かないと。じゃあ、タカシくんのお母さん、今度またゆっくりお茶でも〜。
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- 会社
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2011.06.15 Wednesday▼仕事で、80代のやや年配の方と話す機会がある。その方から「おまえは、絶望したことがないから駄目だ」と、よく言われる。なんとなく、言わんとしていることはわかる気がする。その淵まで行って、はじめて見えてくるものだとか、人の情けだとか、わかるものがあるのだろうけど。
よーし、がんばって明日からたくさん絶望しちゃうぞ!と、お手軽に絶望できないから難しい。あと、絶望未体験以外に駄目なところがたくさんあるんだけど。盛りだくさんである。そこに絶望すべきではないだろうか。
▼母は、もう同じ職場で20年ほど勤めている。母の話によれば、たいして売り上げも上がらず、IT化の波なども関係なく、PCよりもソロバンや電卓が活躍するような古い職場である。従業員も古くからの人が多く、長い人は40年ぐらいいるらしい。平均年齢が65歳ぐらいの会社なので、みな、のんびりと仕事をしている。急ごうにも急げない。
母の同僚で、ほとんど同じ時期に入社し、もう20年ぐらいの付き合いになる親しい女性がいる。彼女は、二年前にガンの手術をした。胃の一部を摘出したものの経過は良く、術後一年ほどしてまた仕事に復帰した。最近、ガンが再発し、また抗ガン剤を飲みだした。そのせいか、体調を崩すことが多いらしい。仕事を休む回数も増えてきた。
昨日、その同僚が会社に連絡をしてきた。その電話を母が取った。彼女は、病欠の連絡と今後のことについて話した。
抗ガン剤の副作用で体調が安定せず、このまま出たり出なかったりだと周りに申し訳ない。周りに負担になっていると社長が思ったら、そのときははっきり辞めるように言ってほしい。そう、社長に伝えてほしいという内容だった。
母は、その話を社長にした。社長は「家で病気と向き合っていると、それだけで苦しい。たまに会社に来れば、それが生き甲斐になる。このままでいいじゃない」と言ったそうである。
いい社長だなと思った。経営者としてみれば駄目という人もいるだろう。仕事の量も減っているというし、人件費から考えれば辞めてもらうのが正解である。この会社はたしかに貧乏会社で、給料も安い。いまだにPCも導入せず、仕事の効率もそんなに良くはないという。でも、従業員をリストラしたことはない。売り上げはたいしたことがないといっても、どうにか会社を存続できている。立派な会社だと思います。
会社の形は、一つではない。こうしなくちゃいけないなんて、そんなものは何もない。
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- アロハ 診断書
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2011.06.13 Monday▼だいぶ蒸し暑くなっているので、スーパークールビズというのはありがたい。
ただ、わたしのようにたいした私服がない人間には、スーツは楽である。あれ着てれば、だいたいどこでも入れるし間違いがない。今日は、半官半民というやや固めの取引先で打ち合わせだった。
一緒に行く予定のN氏が「全員アロハで短パンだから、アロハで着たほうがいいよ」と言うから困ってしまった。アロハなど持っていない。先方が全員赤いアロハで、わたしだけスーツで浮いてしまったら、ちょっと困る。下だけスーツのズボン、上はネクタイなしの半袖ワイシャツにした。
わたしが到着したときには、すでに全員揃っていた。部屋に通されたら、全員がきちんとスーツを着込んでいる。ネクタイをしている人のほうが多い。わたしに「アロハで短パン」と言ったN氏は、スーツにネクタイをビシッと締めていた。わたしに気づいて、軽く手を挙げた。
「やあ、おはよう」
「やあ、じゃねぇよ」
なにさわやかに挨拶してんだ。アロハに短パンはどうした?
人間、信用したら終わりである。もう、誰も信用できません。
▼病院で診断書をもらう。
しかし、あのー、なんですか、あの商売。患者の氏名と、病名と、医者の名前とハンコ、そんだけサラサラっと書いて五千円弱って。
あれは、いいのか?いや、よくない!断然よろしくない!
というわけで納得がいっていない。どう考えても手間がかかってないし。せめて、もうちょっとサービスがあればいいのだけど。
毛筆のヘタウマな字で「食中毒だもの みつを」って書いてくれれば、出しますよ五千円。高いんだもんなー、やんなっちゃうなー。なんであんなに高いんだろう。理由がわからない。
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- たとえ好き
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2011.06.12 Sunday▼N氏と打ち合わせ。いい案が出なくて煮詰まる。用意されたアイディアはどれも今一つで納得がいかなかった。
「灰皿の中から少しでもマシな吸殻を探すようなもんだ。しょせんは吸殻なんだよね」
タバコをまったく吸わないN氏の喫煙たとえが出た。他にも、ギター弾けないのに音楽たとえ。インスタントばかり食べているのにフランス料理たとえ。殺人もしてないのに連続殺人鬼たとえなど、お互いありとあらゆるたとえを繰り出して戦った。打ち合わせとかはもういいじゃないか。JUGEMテーマ:日記・一般