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大きな玉ねぎの下で
▼春一番が吹いた。すっかり暖かくなった。寝ている間に過ぎる二月。
遠方から友人が来る。近況などを報告しあう。
町を案内しろというので散歩。思えば何もない町である。
「ここが野良猫のたまり場です」
「あちらに見える廃墟のような家。実は人が住んでいます」
「北欧にでもありそうなとんがり屋根のおしゃれな家。奇声を発する住人がいます」
「こちらは刺身が腐りかかっているスーパー」
どこを紹介しても不評。もっと派手なランドマークはないのかという。定食屋でコース料理を注文するようなことをいわれても困る。ちょっと遠いが一つ思い出した。

モスクのような外観の建物。上部の玉ねぎ部分は夕焼けに映えて金色に輝く。
「そうそう、こういうちゃんとした寺を出してこいって」と喜んだ友人。
なんだ、こういうので良かったか。
「そうです、これが我が町の名物、近隣住民と揉めた新興宗教の建物です」
まあ、嫌な顔をしたね。純粋に建築部分を楽しんでほしい。建築だけみるとマハラジャの建物に見えなくもない。すごく豪華なカレー屋にも見える。大丈夫、近隣住民とは和解済みである。

▼よくわからないことをニュースでやっている。歌舞伎役者の暴力事件とか覚醒剤を買った芸能人とか。そんなにみんな歌舞伎好きなのかな。よくわからない。ああいうものをえんえんと報道するのもなあ。えんえんと報道するというと、こっちもえんえんと観てるみたいで恥ずかしいが。
どうしてもニュースがなければ、風景に音楽つけて流しておけばそれでいいような気もする。

Tポイントでニュージーランドへのポイント寄付をやっていました。宮崎の口蹄疫のときもそうだったけど対応が早い。昨日やったときはまだ寄付総額は50万円ぐらいでしたが、今日みたら940万円まで増えてました。1ポイント(1円)から簡単に寄付できます。

Tポイント寄付サイトURL
http://tsite.jp/donation/index.pl

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author:しゅん, category:日常, 11:57
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かわいくて賢い嫁
▼今、お邪魔している会社にFさんという話し好きの男性がいる。
彼はよく「うちのかわいくて賢い嫁が‥‥」と奥さんの自慢をしていた。自分からそういうことを言うかと苦笑混じりに聞いていた。しかし、周りの様子がどうも冷たい。皆、ほとんど聞いていない。もしくは、死んだ魚のような目で聞いている。

ちょっとかわいそうなのではないか。のろけ話ぐらい適当に聞いてやればいいじゃないか。そのFさんが居ないところで、Tさんから「嫁って、猫のことなんですよ」と苦々しそうに言われた。なるほど、たしかに猫を嫁というのはちょっとなあと思う。しかし、同僚なのにみんな少し冷たいんじゃないか。そう思ってFさんの話を聞いていた。皆が聞いてくれないから、わたしのところによく来る。

1時間に1回は来てくれる。鶏のささ身が大好物というのは10回以上聞いた。椅子を爪研ぎ代わりにして困るというのを20回以上聞いた。
そりゃ、こんなに同じ事聞かされたら死んだ魚のような目になりますわ。
Fさんの嫁の話に適当に相槌を打ちながらも、モニタから視線をはずさずにキーボードを打つようになっていた。その様子を見ていたTさんが「うちの会社になじんできたね!」と言った。
そういう基準か。迷惑です。

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author:しゅん, category:日常, 10:02
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少し変わった子あります / 森 博嗣
▼森博嗣の本を何冊か読んだ。
ミステリーといえば当たり前のように人が死んでいた。少し前からその当たり前とされてきたものが、変わってきたのだろうか。

いまだにテレビの2時間ドラマでは人が死んでいるだろうし、映画ではバラバラ殺人などはよくある。それは謎を作るための装置みたいなもので、もうそこに魅力を感じなくなっていた。これは僕が歳をとったことと関係があるのかもしれないけど。
これは皮肉でもなんでもないが、犯人が奇抜な殺し方をしようとするとちょっと応援する。例えば、首なし死体をどーたらこーたらして恐怖心を煽る演出をするとか、その土地にまつわる伝説に見立てて殺すとか、その演出をほどこしている最中に誰かに見つかってしまわないか心配している。うまくやり遂げて!と、初めてのおつかいを見守る親の心境である。犯人の頭をいい子いい子してやりたい。
しかし、正直にいえばどんなに奇抜にしようとも「謎=人の死」という図式にもう飽きてしまったのかもなあ。

で、ここ最近読んだ森博嗣の本は人が死ななかった。人の死という装置を使わなくても、思考の面白さと軽めの謎で最後まで楽しく読めた。死んで面白くなるなら死ねばいいと思うけど、死ななくても面白いなら死ぬ必要はないのだろう。

この本には大仰な仕掛けやトリックは存在しない。星新一を思わせるような不思議な雰囲気があった。
「読み手によってはまったく面白くないかもしれず、しかし読み進めれば人によってはいくらか役立つ知見は得られるだろう。その点、読み手を選ぶ高度な作品といえよう」
森博嗣ならばそんなふうに評しそう。だいたい森博嗣の本はみんなそうである。

▼とはいえ、やはりミステリーといえば天才的な探偵や犯人がいてこれでもかという大袈裟で心躍るトリックを期待している。まだどこかでアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」や島田荘司の「異邦の騎士」などを読んだときの興奮が忘れられない。

中学生の頃「そして誰もいなくなった」を読んで、あまりの面白さに親に「この作家はなかなかいいよ!この作家はいい物を書く!」とか薦めていたから恐ろしい。知らなかったとはいえ、ミステリーの大家に向かってこの上から目線はさすがである。何様でしょうか。俺様ですね。 

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author:しゅん, category:-, 01:53
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猫にしない
▼お世話になっている会社の担当者が変わった。遅刻魔ではあるが人当たりのよいCRヤマモトさんからTさんという女性になった。
彼女は飼い猫の話をよくする。実家から連れてきた猫らしく、もう15歳近くになるそうだ。犬猫好きの人に多いが、動物を人間の年齢に換算するのが不思議である。
「うちのハッピー(猫)ね、人間にすると100歳近いの」
これが猫を飼っていないわたしにすると、すこぶる謎である。いかにすごいかという説明なのだろうか。
「僕の祖父も92歳まで生きたんですけど、猫にすると13歳ぐらいかも」と言うと、ポカーンとされた。
あれか、猫にしてはいかんのか。

人差し指を向けられて「‥‥そういうこと言ってるからチョコもらえないんだと思う!」と言われた。

ハハハ、言葉の暴力。チョコもらえないこととまったく関係がない。
パワハラです。帰りに労働相談窓口に行く。もう告訴しかない。
次に会うときは法廷だなっ!

あと、僕の年齢は猫に換算すると3、4歳ですので仕事でミスっても怒らないように。そもそも3、4歳のやつに完璧な仕事をさせようというのがどうかしてる。エサにカリカリをあげるとよく働きます。

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author:しゅん, category:日常, 10:22
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格差社会 428 〜封鎖された渋谷で〜
▼バレンタイン
今一つよくわからないイベントに秋田のナマハゲがある。唐突に提案しますが、これとバレンタインを合わせればいいんじゃないかと思う。
包丁持ったナマハゲが幸せそうなカップルを脅かし、彼女が昨晩一生懸命つくった手作りチョコを奪う。そのチョコを二人の前でむさぼり食うというイベントである。イベントか、それ。病んでいる。

今年のバレンタインはゼロでした。よかったゼロで。男にとってもっとも悲惨なのはゼロ+1ですから。ゼロのときに母親が気をつかって1個くれるという、あの地獄。
精神的に弱っているときなら、とどめを刺される。あの世への階段を一気に駈けあがってしまう。 そっとしておいて。お願いだから。

▼バレンタインの日、昼にデパ地下にいったら大混雑だった。わたしは弁当を買おうと思っただけなのだが。チョコに添えられた手書きのポップに「友チョコや自分チョコに人気!」というのがあった。
自分チョコて。自分で食べてるだけじゃないか。バレンタイン以外は、基本的に自分チョコだろうが。自分弁当を買いながら思いました。

▼友人夫婦の子ター坊(小学校低学年)から電話があった。
ター坊:チョコ、何個もらえましたか?

わたし:わざわざ訊いてくるとは‥‥ヒマなやつめ。

タ:何個もらえたの?

わ:‥‥ゼロだね。今年は偶然ゼロだね!今年は!

タ:ちょっと待ってね‥‥。おとーさーん!やっぱりゼロだって!

わ:報告すんな!あと「やっぱり」はやめろ。

タ:今週、ウチ来る?

わ:その流れで、さらっとそういうこと言えるのがすごい。
そんなことより、そっちはどうなの?チョコもらえたの?

タ:え?‥‥エヘヘ。

わ:なにが「え?」だ。さては、もらったな。何個もらったの?

タ:えーとー。おかあさんからと、あとは内緒!

わ:ほー。やるなー。で、何個?

タ:内緒!

わ:2個より多い?

タ:‥‥うん。

わ:おっとー。やるね。5個より多い?

タ:うん。

わ:なななんでっ!?何個?

タ:7個。

わ:7個!?格差社会だわー。恋愛格差社会到来だわー。嫌だ嫌だ。こっちは恋愛ハローワークに通おうかと思ってんのに。

タ:ハロ‥‥なに?

わ:ま、知らなくてよろしい。通う必要ないから。

タ:7個ってすごい?

わ:あ?

タ:すごい?7個って?

わ:‥‥。全然すごくないね!ジャニーズとか、トラックで数えるからね!今年はトラック何台分もらいましたみたいな。トラックでもらえるようになったら、やっとすごいって言えるね!

タ:しゅんくん、今年何個?

わ:‥‥ゼロですっ!

タ:アッハッハッハ!ゼロ〜!

わ:‥‥。

小学生に敗北した。週末に泣かす。

▼428 〜封鎖された渋谷で〜
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ある登場人物がとった行動が他者の人生に思わぬ影響を与えていく。その意外性が楽しい。
複数の登場人物を切り替えてバッドエンドを回避しながら、ストーリーを読み進めていくサウンドノベルです。そのシステムの面白さにとりつかれて、前作「街 〜運命の交差点〜」はすべての結末をみるほどやりこんだ。前作の発売は1998年の1月である。もう10年以上昔の話なのだなあ。街は、かなりぶっ飛んだシナリオやバッドエンドが用意されていたが、それに比べて428は道を踏み外したような奇天烈なエンディングは少ない。

前作はそれぞれがそれぞれの結末を迎えたけど、428は物語が一つの結末に向かって収束していく。前作もそうだったけど、長時間テキストを読むことになるので、登場人物にかなり感情移入してしまう。最初は癖が強すぎると思ったライターの御法川や、ひたむきな大沢ひとみ、ゴミ拾いの亜智、脇役の梶原刑事、誰かしら好きなキャラが出てくる。読み終えてしまうのが惜しくて、登場人物とこの世界をずっと眺めていたい、そんなゲームでした。面白かったなあ。ちょっとホロッとくるシーンもあった。

文章をひたすら読み、時折り出てくる選択肢を選ぶだけのものなので、まったくゲームをやったことのない人にもお薦めです。前作と完全に独立した作品なので、前作をやってからやる必要もないです。是非やって。今やって。感想聞かせて。

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author:しゅん, category:-, 20:54
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花粉症
▼初雪。朝、降り出したと思ったら9時頃には雨に変わった。豪雪地帯の人には申し訳ないものの、あまりに短い初雪。地面をほんの少し湿らせた程度だった。雪をきゅっきゅっと踏みしめたい。

▼目が熱くて重い。花粉症かな。毎年のこととはいえ、けっこう苦しむ。
いったい何が効くのかわからないから、毎年いろんな物を試している。マスクや飲み薬はもちろん、ヨーグルト、甜茶、サプリメント、知人は鼻に塗る薬がよく効くという。薬を飲むと頭がボーっとするので、この季節はいつもボーっとしている。

以前、働いていた会社でのこと。二日に一度ぐらい出入りする契約のおっちゃんがいた。この営業のおっちゃんも花粉症だった。
で、わたしの所に来て花粉症の薬をせびるのである。「この薬飲むと半日ぐらい楽なんだよ〜」というから、最初は気前良くあげていたのだけど、薬局で買った三千円ぐらいの錠剤がどんどん減っていく。同僚が教えてくれたが、わたしが外出している間にも勝手に飲んでいるらしく、いつの間にか減っている。許すまじ、この悪行。

というわけで、中身をお菓子のピンキーに入れ替えた。「ピンキーちょうだいピンキーちょうだい♪」でおなじみの猿のCMである。最近、見ないけど。
で、ピンキーに入れ替えたんだけど一向に気づかない。いくら水で飲むとはいえ、味でわかんないのかなあ。相変わらず「これ飲むと、半日は調子いいんだわー」などといっている。うーん、実はピンキーって花粉症に効くんじゃないのか?わたしも薬をやめて、ピンキーを2つ水で飲むというのを試してみた。

いやあ、もう鼻水がすごい。だってピンキーだしね!お菓子だもの。花粉症に効くとかどこにも書いてない。グーグルで「ピンキー 花粉症」で検索してみたが、効くという情報はどこにもない。ピンキーだからな。

で、おっちゃんは相変わらず「この薬、ほんと効くわー」などといっている。あんた、どうかしてるわ。プラシボ効果なのか。「あのー、それピンキーです」といったら、どうなるんだろう。いきなり鼻水が出だすのか。今年も決算期には会社に一、二週間ぐらい通うだろうから、おっちゃんにも会うでしょう。そしたらまたピンキーを与えて実験してみようと思う。そんで、ピンキーが花粉症に効くというのを学会に発表する。トンデモ学者として吊るし上げられたい。
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author:しゅん, category:日常, 09:29
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敬語 映画「崖の上のポニョ」感想
▼本屋でぶらぶらと。なんとなく、ビジネスマナーの本を手に取った。上司に確認することがあるとき「ちょっと、いいですか」は駄目、「お忙しいところ恐れ入りますが、10分ほどお時間よろしいでしょうか」と言うのが正しいらしい。
「ちょっと、いいですか」しか使ったことがなかった。もし、前の会社で上司に「お忙しいところ恐れ入りますが‥‥」などと言おうものなら「どうしたの?お前、会社辞めんの?」と言われる。
同僚の調子が悪そうなときには「どうしたの?」ではなく「どうなさいました?」と訊ねるのが正しいとある。そんなふうに聞けば「お前の頭こそ、どうなさいました?」と心配される。
思えば、ちゃんとした会社で働いたことがない。どうにもいいかげんな所ばかりにいる。仕事を頼んだお礼はお菓子、みたいなところばかり。森永エンゼルパイ欲しさに仕事する。

▼大きい本屋やビデオ屋に行くと、作品の量に圧倒される。ここにあるたくさんの素晴らしい作品、その大部分を知ることなく死んでしまうんだろうな。これからもすごい作品が作り続けられて、それを知ることができないのだろうな。そんなことで憂鬱になりはしないけど、ただ少し残念。
火、つけたろか。
謎の破壊衝動が出てまいりました。

▼映画「崖の上のポニョ」 / 日 2008年

ポ〜ニョポニョポニョ魚の子〜♪でお馴染みのポニョである。ようやっと観た。
ある日、クラゲに乗って家出をした魚の子ポニョは、幼稚園児の宗介に出会う。頭をジャムの瓶に突っ込んで困っていたところを宗介に助けてもらう。宗介に好意を抱いたポニョだったが、フジモト(ポニョの父親)に海の世界に連れ戻されてしまう。
しかし、ポニョは宗介に会うためにフジモトから逃げ出し、地上の世界を目指すのだった。

よくわからないシーンがあり、それについて思ったことを書いてみました。観てない人には何がなんだかということになりますので、観た人用ということで。

******
・現代の家族について
ジブリ作品では珍しく、わりとそこら辺にいそうな家族が描かれている。公式サイトに「不安と神経症の時代に立ち向かおうというものである」と監督の言葉があるので、現代の世相を反映させたものかもしれない。
デイケアサービスセンターで働くリサ(母親)、仕事が忙しく家を空けることの多い耕一(父親)、共働きの両親のもとだからか、手もかからずしっかりとした幼稚園児の宗介。

昔ならば、母親は家に居て子どもの世話をし、母と子は対等ではなかった。前の世代の母親は専業主婦が多かったから育児に時間を割けたし、その分の余裕があったのではないか。リサは耕一が仕事で帰れないときにヒステリーを起こす。ちょっと不安定でありさえする。それを慰めるのは宗介だ。
リサは子どもにインスタントラーメンを与える。仕事で疲れているのだろう。でも、子どもの好きな具を入れてやるし、育児に手を抜いているということでもない。

宗介は母親であるリサを呼び捨てにする。それは、ごく自然な感じで、家族の秩序の崩壊というよりもリサと宗介が対等であるということを示しているようにみえる。

その時代にはその時代の家族の形がある。だから、これはこれでいいんだ、好きにやればいいんだよというメッセージなのかと思った。そして、リサは嵐の夜に勤務先の老人たちを助けに行く。普通なら子どもたちを置き去りにしないだろうが、それは宗介を信頼している故の行動なのだろう。

・津波のあと
津波の後にボートに乗った夫婦とその赤ちゃんに会う。大災害の後だというのに、どこかのんびりしている家族。ポニョと宗介が赤ちゃんと別れた後に、赤ちゃんが激しく泣き出す。戻って泣き止ますポニョ。

世界はこんなふうになってしまったけど、でもそんなに悪いことばかりじゃない。笑って生きていこうということだろうか。

・クラゲのドームの中の儀式
ポニョが人間になるためには条件があった。ポニョがどんな姿でもいいという人間の男の子(宗介)がいなくてはならない。ポニョの母親からそのことを訊ねられた宗介は「お魚のポニョも、半魚人のポニョも、人間のポニョも、みんな好きだよ」と答える。この試練に失敗すれば、ポニョは泡になって消えてしまうところだったが、宗介の答えによって無事にその危機を乗り越えられた。

これはやはり相手がどんなふうになろうと、愛さえあれば大丈夫ということだろうか。ここら辺の流れは、少子化問題についての話なのかと思った。津波に象徴される不況で不安定な時代。子育ても、大変である。でも、愛情があればなんとかなる。

ポニョの父親であるフジモトはかつて人間だった。ポニョの母親は人間ではなく、海の守護者のような存在である。ちょっとこれはポニョと宗介の関係に似ている。ポニョの両親もいろいろな困難があったのだろうけど、なんとかなった。だから、ポニョと宗介だってきっとうまくいく。

ポニョが人間になって宗介と一緒になるというのは、若い世代が困難を乗り越えて新しい家族になるということを象徴しており、そこには車椅子の老人たちの助力も必要である。あの老人たちは実はもとから歩く力があったのではないだろうか。車椅子に乗っていたのは、活躍の場がなかったからではないのか。

子や孫の世話(映画の中ではポニョや宗介、リサを助ける)をすることで、役割を与えられ、再び活き活きと輝きだす。社会における老人たちの活躍の場はまだまだあるはずである。それが老人たちが歩ける理由に思えた。そして世界のほころびは閉じ、復興していく。

まあ、不況やなんやかやで大変だけど、子ども作ってがんばろうよ。老人も助けてくれるし、子どもは意外とたくましくて案外しっかりしている。親の世代だってそうやってきたんだ。愛情さえあれば、まあ、なんとかなるって。子どもは世の中の宝であり、未来の担い手である。そういうことかな。

だが、ただの思い込みかもしれない。実のところよくわからない部分が多い。ネットでいろんな方の感想を読んだけど、津波でみんな死んでいる説が多いのに驚いた。なるほどと思う部分もあるものの、ジブリ作品はたくさんの子どもが観る。はたしてその説が子どもに希望をもたらすものかというと、ちょっと疑問が残った。

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author:しゅん, category:-, 12:47
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ホットケーキ
▼炊飯器で焼くホットケーキ
ホットケーキ
テレビの「ぷっすま」で、炊飯器でホットケーキを焼くというのをやっていた。特にコツなどはなくて、ホットケーキの材料を混ぜたものを炊飯器に入れて、お米を炊くのと同じ要領で炊くだけである。これならば、わたしにもできるはず。ホットケーキミックスを切らしていたので、薄力粉とベーキングパウダーなどで代用して作ってみた。

ホットケーキというと思い出すのが中学時代のこと。わたしはボーイスカウトに入っていました。ボーイスカウト時代に一度だけガールスカウトと一緒に活動したことがある。その活動とは、ボーイスカウトがカレーを作って、ガールスカウトがケーキを焼くというものだった。

それはそれは実にテンションが上がった。なにせふだんは女子とまったく接点がない。しかも、ケーキを作ってくれるというから、もうたまらない。嬉しくて鼻血が出る。ボーイスカウトもキャンプ中は自炊するので、一通りのものは作れる。しかし、ケーキなんて洒落たものは作ったことがない。「さ、さすが女子だ!」「男などという蛮族とは違う!」と興奮した。

ガールスカウトが完成したケーキを持ってきてくれた。それは、見た目が蒸しパンのようで実に素朴な雰囲気がある。一緒に食卓について、それを頂いた。それは、小麦粉と牛乳を混ぜて焼いただけの味だった。粉がギュッと圧縮された感じで、固くてパサパサである。口の中がカラカラになる。味はまったくしない。しいて言えば、草だろうか。草味。保存食なのかと思った。これは彼女たちは全然悪くない。なにせ材料が無いなかでケーキを作るという無謀な挑戦なわけだから。

正直なところ、ケーキということでテンションが上がりまくっていたおかげで、突き落とされた感はすごかった。でもそこは中学生だから気はつかう。
「う‥‥う‥‥うまい‥‥うまいよね?」
「‥‥うん。うまい」
「素朴な味だよね‥‥。俺、こういうの好き」
「俺も‥‥俺も‥‥好きだ」
無理である。気をつかえばつかうほど気まずい。そもそも彼女たちも同じ物を食べているし、それが美味しくないというのはよくわかっている。その食卓の気まずさといったら、なかった。しまいには、まったく会話が無くなった。

次は我々が作ったカレーを出したんですが、もう激ウマ。困ったことに激ウマ。あのパッサパサの後だけに、うますぎる。さらに気詰まりな雰囲気になった。
で、人一倍気をつかうOが、気をつかったつもりで「でも、俺はケーキのほうが好きかな‥‥」などと蒸し返すのである。つくづく傷口に塩を塗る男である。あの場の女子たちのOへの刺すような視線が忘れられない。早く家に帰りたい。
今回のケーキ、そのときの味がしました。とても素朴な味がしました。
おいしくないっ!

ホットケーキミックスでやれば美味しくなるのだろうか。また、挑戦しようかなあ。

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author:しゅん, category:-, 16:43
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節分
▼節分に友人夫婦の家に遊びに行った。
インターホンを押したところ、いつものように友人夫婦の子ター坊(小学校低学年)が出迎えてくれた。出迎えてくれたものの、ドアの隙間からこちらをのぞき込み、開けてはくれない。節分だからか、鬼のお面をかぶっている。ドアの隙間から、じっとこちらを見上げて訊ねる。

「鬼ですか?福ですか?」

「え?‥‥なにその合言葉みたいなの」

「鬼ですか?福ですか?」

「福です!」

「‥‥嘘は駄目です」

そう言うとドアを閉められた。あのー、なんだその出迎えは。

「じゃあ、鬼!鬼という方向で!‥‥おーい」

「‥‥」

「ねー。鬼ですけどー」

「おかあさーん、鬼が来たー!武器とってー!」

武器って。
ドアが開いたと思ったら「鬼はーそとー!」と言いながら豆をぶつけてくる。 鬼のお面かぶったやつに「鬼はーそとー!」って、豆ぶつけられる。納得いかん。おまえも鬼だしね。むしろ仲間じゃん。矛盾という言葉を知らない人だ。

▼ワーキャー騒ぎながら豆まきを終えた。その後、豆を歳の数だけ食べることになった。ター坊が全員に分けてくれた。

「えーとー、おかあさんは‥‥20個?」

どこでそういう技おぼえるの?末おそろしいわー。末おそろしい子だわー。将来の歌舞伎町ナンバー1ホストいたわー。

▼twitterを始めてはみたものの、わりとすぐにやめてしまう人がいる。フォローし返さないことに気を遣ったり、あまり好ましくないつぶやきを見続けたりするのがしんどい、つぶやきに何も返さないことを悪いなと感じたり、理由はいろいろである。

常に密なコミュニケーションを取り続けるのはストレスになるかもしれない。ある年齢より上の人間はtwitterのサービス開始前の状態を知っている。だから、以前の状態と比べたときに面倒に感じるのだろうか。

で、小学生や中学生などが携帯を使い出し、twitterのようなサービスに囲まれているのが当たり前だとしたら、もうそれは当然すぎて、そのコミュニケーションの濃密さはまったく気にならないかもしれない。変な罪悪感も感じず、うまく相手を無視できるし、見たくない情報はストレスなく遮断できるというような。

以前の上司が「人間のほうが技術の進歩についていけなくなる」と言ったのは、このストレス状態を指したものだったのかと思う。しかし、若い世代(小中学生)は案外すんなり適応できるんじゃないだろうか。適応した世代が、また新しいサービスを生み出していく。そんな彼らが作るサービスはどんなものになるのか。そういうことを考えてました。豆をぶつけられながら。耳の穴を狙わないでください。

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author:しゅん, category:日常, 20:31
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