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今と昔の音楽、どっちが良い?

▼ドライフルーツのデーツ(ナツメヤシ)を食べている。正月に伯母から1キロもらった。物量で攻めてくる親戚。干し柿に似た味がして美味しい。1日に2粒ほど食べている。整腸作用があるのかな、食べるとすぐにトイレに行きたくなる。お腹が痛くなるというわけではなくて、すんなりと出る感じ。ただ、便意を覚えてから出るまでの時間が異様に短くて恐怖を感じる。40秒ぐらいしか我慢できない。外出する日は怖くて食べられない。デーツを食べた人がみなこうなるというのではなく、私の体質なのかな。今度、周囲の人にデーツを食べさせて実験してみたい。

 

 

 

▼タコ焼きパーティーでの話。1日は24時間しかないので1秒たりとも無駄にしたくないという24時間君と話す。

 

24時間君(20代前半)は、YouTubeで昭和の音楽ばかり聴いているという。「しゅんさん(私のこと)の子供の頃のほうが、絶対、今よりいい曲ありましたよ」と言う。彼が聴いているのは90年代のJ−POPだ。YouTubeの古い曲のコメント欄をのぞくと、昔の曲のほうがいいみたいなコメントは多い。だけど、本当にそうだろうか。郷愁がプラスに作用するということもあるだろう。

 

そもそもYouTubeにアップされるような曲は、わざわざアップするだけあって、その時代の名曲が多い。誰も、どうでもいい曲は上げない。だから名曲ばかりだったと勘違いするのではないか。名曲だけを聴いて、今の時代よりいいと判断するのは違うように思う。消えていった曲も多いはず。たしかに90年代はCDがよく売れた時代だった。家に帰って、発表されたタイトル数を日本レコード協会のサイトで確認すると、1990年は23,036、2019年は11,149で、1990年は2019年の約2倍のタイトルが発表されている。名曲がある一定の比率で生まれると仮定するなら、1990年は2019年に比べて2倍の名曲があってもおかしくない。

 

だがですよ、技術は日々進歩している。箱根駅伝などを考えると毎年のように区間新記録が出ている。技術や道具の進歩によって記録は向上し続ける。音楽だって、歌手は過去の演奏を聴いて今の曲を作っている。今の音楽は昔の音楽の長所を取り込んで作られている。だとすると作られている曲の水準は今のほうが高く、洗練されているかもしれない。名曲も今のほうが多く生まれる可能性がある。

 

しかし、音楽は技術や道具だけですべてが決まるわけでもない。たとえば、ブルーハーツの甲本さんより歌が上手い歌手はたくさんいるだろうけど、甲本さんを見ていると「とにかく、この人でなければ駄目」という心打つものがある。唯一性がある。そういった歌手は何人かいる。上手下手を超越したもの、結局、オリジナリティということなのかな。歌い手の魅力は大きい。

 

昔と今を比較して一概にどうと言うのは難しい。たしかに昔のほうにいい曲が多いようにも思えるのだけど、それは聴き手側の思い出が加味されているのも大きいのではないか。曲は曲として単独で存在するというより、当時の生活と共にある。多感で悩みが多い青春時代に繰り返し聴いた曲が流れてくると、当時の思い出が蘇って感傷的になる。だから曲単体で、それが名曲かどうかという評価も難しくなるように思えるのだ。「あの時代はいろいろあったな」とか「あの頃にもう一度戻ってみたい」という時代込みの郷愁として曲は記憶されている。

 

では、今のように昔ほど音楽を聴かなくなると名曲は存在しなくなるのだろうか。もうそれほど音楽に熱心ではないし、当時のように友人とテープを交換したり、好きな子に自分がよく聴く曲のテープを上げたりもしない。そういう時期は若い頃に限られている。今、私があらたに名曲を見つけることはないのかな。難しいところ。ちょっと面白いのは、24時間君のように90年代にそれほど思い入れがない人でも、90年代の曲を名曲と思うのだから、やはり特別な何かがあるのだろうか。

 

というようなことを思ったので、24時間君に「発売された曲は昔のほうが多かったかもしれないし、そういった意味では名曲が出る確率は多かったかもしれないけど、一概にどちらの時代がいいか決めるのは難しいかもしれない。もう少し、名曲とは何かということについても詰めたほうがいいかもしれない」と言ったら、はあ‥‥というような顔をされてしまった。どうも彼は「今より昔のほうがいい曲が多いですね」「そうかもしれないね」ぐらいの軽い世間話を望んでいたのに、おっさんが腕組みをしてうなり出し「‥‥いや、でも‥‥当時の思い出、まてよ、現代は技術や道具の進歩が‥‥やはり、歌手のオリジナリティ‥‥それだけではないか、ん‥‥他にも要素が?」などと、つぶやきはじめ、目の前のタコ焼きにも一切手を付けようとしないという。迷惑。43年も生きているのに世間話一つまともにできないとは。

 

24時間君は話をまとめるように「でも僕はやっぱり、しゅんさんの時代の昭和の音楽が好きですねえ。リアルタイムで名曲が世に出ていくところを見たかったなあ」と、しみじみ言った。私はタコ焼きのタネを救うオタマで、24時間君の取り皿の上のタコ焼きをつぶして遺憾の意を表明した。24時間君は「何するんですか」と私の手を抑えた。

 

1990年は平成です。昭和は1989年1月7日まで。あなたが好きなのは平成の音楽。

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author:しゅん, category:日常, 21:18
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author:スポンサードリンク, category:-, 21:18
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Comment
私は30代後半ですが、昭和歌謡が大好きでよく聴いてます。
歌手の個性が強く、歌詞も小説みたいな物語があって聞き応えがあるというか。曲も良いんですよね。
Spotifyのプレイリストにも「昭和歌謡」があるので、若い人が聴く機会が増えてると思います。
よく一人でバーに行くんですが、先日おじさま達がアコギ片手にいろんな曲を歌い出して「何かリクエストある?」と聞かれたので村下孝蔵とかチューリップとかを挙げたら知ってると思わなかったのか、いたく喜ばれました。おじさまが大好きなので非常に楽しかったです。

匂いや味、五感で感じるものは全部それきっかけで思い出すことがよくありますよね。写真よりも鮮明かもしれないです。
香水で昔好きだった人を思い出したり。甘酸っぱかったり羞恥で悶えたり、過去で死ねるのは人間だけですね…
わこ, 2020/02/03 11:32 AM
昭和歌謡って小説みたいなのありますねえ。千秋なおみの『喝采』とか。チューリップの『青春の影』とか村下孝蔵の『初恋』とか、時代を超える良さがありますね。


>香水で昔好きだった人を思い出したり。甘酸っぱかったり羞恥で悶えたり、過去で死ねるのは人間だけですね…

夜中にふと思い出して、恥ずかしさのあまり奇声を上げてしまう、そんな思い出が多いのがいい人生なのかなと思いました。わこさんは、すてきな人生を送っていらっしゃるのかもしれませんね。

奇声をあげて隣人からどんどん通報されていきましょう!
しゅん, 2020/02/05 11:10 AM









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