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大村益次郎

▼BSプレミアム「英雄たちの選択」で長州の兵学者・蘭方医である大村益次郎を観る。農民出身の大村は、幕末に長州の軍制改革に着手する。当時、特権階級だった侍たちに銃を持たせて西洋式兵制にするということは侍の優位をなくすことになり相当な反発を招いたと思われる。実際、大村の以前に行った西洋式兵制への改革は失敗している。侍たちが病気と称して訓練に出てこなかったという。侍たちにとって町人や商人と一緒の立場で戦うなど考えられなかったのだろう。

 

どうやって大村が侍たちを説得したかは説明されていなかった。もっともその頃、長州藩は四国艦隊下関砲撃事件で外国から叩かれ、さらに幕府の長州征討により、強烈な圧力を受けて余裕がなかった。侍の面子を守るためだけに昔ながらのやり方で通すわけにもいかなかったのかもしれない。とはいえ、「侍の意地」などといって自分たちが滅びても、あくまで特権を手放そうとしない人間たちもいそうだけど。よく改革できましたね。

 

侍の反発を今の視点から見れば、バカだなあの一言で済むけれど、実際にわたしたちの身の回りも似たようなことが多いのではないか。自分が優位な立場にいると利益を手放すのは難しい。大村とはまったくレベルが違う話だが、定年退職したあとの夫に家事を分担させるのも妻からいい出すのはかなり難しいように思う。どちらかが病気になる可能性は高いのだから、リスクを減らすためにどちらも家事ができたほうがいいに決まっている。だけど「なんで俺がそんなことを」となりそうである。今の若い人は家事分担が当たり前になりつつあるから、そんなことないのかもしれんけど。まったく家事分担の心配のないわたしが心配してしまった。杞憂。とにかく、つまらないことですら、今までのやり方を変えることはなかなか難しい。

 

大村は明治2年に暗殺される。暗殺者の中には元長州藩士もいた。暗殺者の所持していた斬奸状によると、大村の急進的改革に反発したものだったという。大村の出身は農民であり侍ではなかった。そんな大村に上に立たれ、あれこれ指示をされることに内心不快だった侍は多いのではないか。身分だけが己の誇りとはなんとも情けないが、それしか誇るものがない人からそれを取りあげたときの恨みはすさまじいものなのだろう。

 

 

 

▼アメリカのアムトラック。

みんな楽しそう。ひょっとしてこのファンがいるのでは。

 

 

 

▼映画の感想「柔らかい殻」書きました。子供の目から見える世界ってどんなだったっけ。

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author:しゅん, category:日常, 22:16
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