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闇医者

▼エンジニアのWさんのお宅に寄り、グラフィックボードやメモリなどをもらう。家にあるパーツと組み合わせれば1台PCができるかも。ほほほほ。

 

WさんがPCのパーツを出してくれるのを待つ間、娘のナオちゃんと話す。小学2、3年ぐらいなのかな。しっかりした女の子。シルバニアファミリーというのだろうか、動物の家を持ってきていろいろ説明してくれる。洋服も家具も細かいところまで凝っている。人形の名前や設定など、一通りの説明を受けた。

 

 

「今日はどうしました?」「え‥‥?」「今日はどうしました?」

察しの悪い奴だな‥‥という表情のナオちゃん。どうやらお医者さんごっこが始まっていたようである。渡された茶色のクマが私なのだろう。「今日は‥‥今日は、ちょっと熱があるみたいで」「診てみましょう」

ナオちゃんは、横にしたクマの胸に聴診器を当てるような仕草をしている。しばらくすると、難しい表情で「‥‥手術しかないですね」と言う。先生、聴診器で診ただけで手術って、ヤブじゃん。というか狂人の可能性も。

 

「横になってください」クマはすでに横になっていたが、先生はシルバニアファミリーの家から注射器を取り出すと、クマに突き刺す仕草をした。「麻酔です」と重々しく言う。患者の同意なく、手術は始まっていた。そのあとにナオちゃんは笛を出してきて、ぴーひゃららと奇妙なメロディーを演奏しだした。先生の手術って、現地の呪術師がやるやつでは‥‥。それ、麻酔いらなくない? という私の疑問をよそに手術は終わった様子。

 

「治りました。手術代一千万円です」「先生! ちょっと高くないですか」ブラックジャックのような闇医者に頼んでしまったらしい。「そんなに払えないですよ」と泣きつくと、ナオちゃんは首を振りながら「わかりました。では『死』です!」と断言した。ちょっと笑ってしまった。せっかく治したのに死て。

 

WさんがPCのパーツを手に戻ってきた。Wさんによると、ナオちゃんはお医者さんごっこにはまっているらしく「食べ過ぎてお腹が苦しい」と言えば即手術、検温してもらうと毎回「120度」と答えるらしい。人は42度で死ぬ。

 

闇医者のところから無事生還し、ハムトマト卵サンドを作る。美味し。楽しい日だった。また診察してもらいたい。だが、死の危険がある。

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author:しゅん, category:日常, 18:37
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心の師

▼ツイッターで匿名で誹謗中傷していた人に対して、個人情報の開示請求をして訴えたという記事を読む。児童文学『ゲド戦記』(アーシュラ・K・ル=グウィン)の世界では、本当の名前を知られたら相手を従わせることができる。人は本当の名前を知られぬよう通り名のみを名乗る。匿名で誹謗中傷している人が、実名でSNSをやっていることも多いだろうし、裁判になれば実名も明らかになる。本当の名前を知られることが致命傷になるというのはまさに『ゲド戦記』のようで、古典が現実になったような不思議さがある。ただ、この『ゲド戦記』はとても醜いのだけど。

 

 

 

▼よく行くスーパーに心の師と仰ぐレジのおばちゃんがいる。とにかくよく気がつく人。エコバッグを持っていると、時間があるときはエコバッグのほうに会計した品物を入れてくれる。このスーパーでは会計の際、お腹の前で手を組むお辞儀をするのだけど、おばちゃんは忙しいときにはお辞儀を勝手に省略している。他の店員は上から注意されるのか、癖になっているのか、この変なお辞儀を省略しない。本当に重要なことはお客を待たせないことだから、ヘンテコなお辞儀などどうでもいい。気のつく人は、よく考える人なのかもしれない。

 

会計後、商品を詰める場所に「気になったことを社長室まで教えてください」というカードがあった。このおばちゃんのことを細かく褒めたが、異様に丁寧なストーカーのようになってしまった。でも、せっかく書いたので出す。師匠、これからもがんばってください。心の師、わりとそこらじゅうにいる。

 

 

 

▼イギリスドラマ『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』を観る。地味。まだ二話までしか観ていないものの、これは名作の臭いがするぞお。間違いない。

 

 

 

 

▼映画の感想『ミルカ』を書きました。インドの伝説的な陸上選手ミルカ・シンの伝記映画。インド映画にしては踊りません。面白かったです。

 

 

 

▼WEB拍手というのを付けていますが、覗くとずいぶんと押されているので驚く。ありがとうございます。押してくれた日のものを読み返し、誤字が多いことに驚く。一つの記事で、だいたい二か所ぐらい誤字があるような。ヨヨヨ‥‥。あらためて読むと、こんな平凡な日常を書き散らしていいのだろうかとも思う。いいのです。好きにやる。解決した。

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author:しゅん, category:日常, 17:53
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バレンタイン

▼隣席のTさんは先月、メゾネットタイプのアパートに引っ越した。メゾネットがよくわからない。ついでにロフトもわからない。室内が区切られておらず、ハシゴがあって二階部分があるのがロフトなのかな。メゾネットは階段があり、一階と二階が明確に区切られているらしい。Tさんによると、メゾネットはロフトの上位であり、メゾネット民となったTさんはこれからどんどんロフト民を見下していくのでよろしく、だそうです。知らんけど。

 

そんなTさんからバレンタインデーにキャラメル菓子をもらう。キャラメルをクッキーでサンドしてある。美味しそうだし、せっかくだから一緒に食べましょうと言うと喜ぶTさん。「そう言うと思って、自分が食べたいのを選んだんです」ちゃっかりしておる。

 

で、美味しい美味しい言いながら、キャラメルサンドを頬張っていたら、ふと口の中に違和感を覚えた。嫌な予感がして、キャラメルサンドを吐き出すと、1年程前に奥歯に詰めたセラミックがとれていた。「ハ、ハガトレマヒタ‥‥」と情けない声が出る。Tさんは「ヒーッ! ヒッヒッヒッヒ! おじいちゃん!」と、魔女のような笑い声をあげた。許さん。

 

帰路、Tさんを山に埋め、歯医者に寄って帰る。取れた歯はまだ使えるそうで、接着剤で固定して無事に治る。キャラメルを食べたら歯がとれたというのが子供のようで恥ずかしく「食事をしたらとれました」と嘘をついてしまった。

 

 

 

▼パワハラやセクハラの講習を受けたとき、こういったことをしてはならないということは教えてくれる。どれも当然のことだけど、なぜ人はいけないと知りながらもそういった行動をとるかは語られなかった。

 

 

BSプレミアムの『英雄たちの選択』にちょくちょく出る中野信子さんの著書『ヒトは「いじめ」をやめられない』は面白かった。人がなぜいじめに走るのか(これだけがすべてというわけではないですが)が書かれている。ここに書かれていることを受け入れられない人も多いだろうなと思う。

 

相手への信頼感、親近感を感じたときに分泌されるオキシトシンというホルモン。このホルモンは共同社会づくりには欠かせないものの、仲間意識を高めすぎてしまうと妬みや排外感情も同時に高めてしまう負の側面も持ち合わせている。もっとも愛情深い人間が、もっとも苛烈で非道ないじめをすることもありうる。

 

人は時として理性より情動をとってしまうことがあり、してはいけないと思いながら浮気をするし、いじめだってする。残念なことに、いじめが快楽という場合も存在してしまう。いじめがいけないのは当たり前でわかっているだろうけど、オーバーサンクション(過剰な制裁)を行う可能性が誰にでもあるということを自覚しておくほうが重要に思える。

 

児童虐待のニュースがしばしばありますが、動物の世界では子殺しは珍しくない。ライオンや猿の子殺しは有名で、オスは自分の遺伝子を残そうとしばしば子殺しをする。虐待はいけないと教えることも重要だろうけど、人も動物で、そういった残酷な気持ちになることがあるかもしれない。そんなとき、相談窓口はここにありますよ、というほうが児童虐待の件数も減るのではないか。私たちは残酷な存在で、それを認めることで少しだけ前に進めるように思うのだ。

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author:しゅん, category:日常, 17:56
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青い便箋

▼元ヤクルト、阪神、楽天の監督野村克也さんが亡くなった。鋭い観察眼での辛口の批評、愛嬌のある人柄が好きだった。野村さんというと野球界への多大なる貢献もそうですが、野球以外でも視野が広く優しい人だったように思える。野球を辞めてからの人生のほうが長いのだから、選手に本を読むよう薦めて人間的な成長を促している。サッチー(奥さん)の経歴が嘘だらけで、野村さんもだまされていたことについても「それだけ自分と結婚したかったのだろう」と語っている。だまされたことに対する恨みはなく、懐の深い人だった。また一人、好きな野球人が逝ってしまった。

 

 

野村さんの本を読むのなら、技術についての話は『野村ノート』がいいと思います。あとの本はもう、なんというか、ご本人も認めているとおりタイトルが違うだけで内容がほとんど同じなんですよねえ。野村商法。

 

 

 

▼部屋を掃除していたら白い封筒が出てきた。中に入っていた青い便箋には小さく丸いかわいらしい文字が並んでいる。便箋の下のほうには血が飛び散ったような跡が何滴かついていた。大学時代に好きだった子からの手紙だった。よくこんなもの取ってあったなと驚く。私が手紙で告白して、その返事だった。手紙て。重い感じですけども。当時はギリギリありだったような‥‥。ありだったんです! 誰への熱弁か。

 

彼女には付き合っている人がいてフラれたのだけど、なんだかすっきりしないのは「女は受け身の立場だし、一回断られたぐらいであきらめちゃ駄目」みたいなことが書いてあった。フラれたのはいいとして、つまりこれはどういうことなのかと悩んだ。脈があるのか、でもはっきり彼氏がいると書いてはある。暗号か、これは。現代国語の成績は良かったはずなのに、そんなものは女心の前ではまったく無力。簡単な日本語の意味がわかりません。当時、女性との交際経験もまったくないわけで目まいがした。

 

悩んだ私は、バイト仲間で年上の女子に相談してみた。でも、無駄にプライドが高いので「実は友達がこういう手紙をもらって困惑しているんだけど、女性の立場から見てどう思う?」と、友達のことという嘘をついて訊いてみた。彼女はすばやく手紙に目を通すと「脈があると思いたいのかもしれないけど、どうせキープ扱いにしかならないし、こんなこと書く子はやめたほうがいいんじゃない? あんたにはちょっと手に負えなさそうだけど」と言った。

 

友達のことという嘘は3秒で見抜かれていた。動揺した私は彼女から手紙をひったくるように取ると、お礼もそこそこに走り出したと思ったら板場の巨大な冷蔵庫に激突、鼻血を出してぶっ倒れたのだった。口の中にひろがった血の味がよみがえるような心地がした。今、手紙を読み返してみたのだけど、20年経ってもやっぱり意味がわからない。女心は暗号。これ、私が人間として何も進歩してないのでは。

 

 

 

▼映画の感想『MR.ROBOT / ミスター・ロボット』を書きました。ハッカーのドラマ。面白かったです。

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author:しゅん, category:日常, 00:47
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予習

▼森で一番賢いゴリラことゴリラ部長と昼ごはんに。駅前でストリートミュージシャンが演奏していたのでしばらく聴く。ゴリラ部長はしみじみとした口調で「音楽は人の心を豊かにするよなあ」と、私の肩をたたくのだった。心が貧しい人が言うのだから間違いない。

 

 

 

▼今日も今日とてオンラインゲーム『Destiny2』をプレイ。苦難の末、『虫の囁き』というスナイパーライフルを手に入れた。ほほほほ。がんばった。などと書いてもなんのことやらでしょう。いいのです。このブログはDestiny2ブログであるからして、今後はDestiny2のことしか書かないんだ。

 

今までソロプレイだったのですが高難易度コンテンツでは手も足も出ないので、ついに人とプレイするように。

 

 

で、三人推奨のステージ『砕かれた玉座』にチームで行ってきた。これがまあねえ、難しいのです。今のオンラインゲームは予習が必要なものが多い。『Destiny2』も高難易度レイドに行くなら、事前にYouTubeで立ち回りや装備の確認が求められる。遊びじゃないんだよ! という。遊びですけども。

 

PS4だと簡単に日本人と組めるのだけど、PC(Steam)だとどうしても英語圏の人とチームを組むことが多くなってしまう。チーム内のコミュニケーションも全部英語。今まで英語が必要な状況でも、Hello、Thanks、顔芸の3つで乗り切ってきたが、もうそれも通用しない。英語の偏差値が5しかないわけでしんどい。やはり勉強は必要だと、まさかゲームの世界で痛感するとは。日々是勉強。

 

 

 

アメリカに出没する落書き犯「ペニスマン」本気を出した警察が逮捕livedoor NEWS)。

 

街中に「PENIS MAN」と書きまくったというバカみたいな話ですけども。バカは人を和ませる。定期的に供給してほしいもの。ちょっと笑ったのは、この犯人が捕まったときのコメント。「重装備に身を包んだ25人のSWAT隊員がフェニックス西部にある私のアパートと車を襲撃し、私の顔にアサルトライフルを突きつけました」というもの。やりすぎだろうよ。相手はテロリストじゃなくて、ただのバカである。アメリカ的でたいへんよろしいニュース。

 

 

 

▼私の住んでいる地域でもいつの間にかUber Eatsの配達が始まっていた。あんなものは芸能人かYouTuberが頼むもの、そう思っていたのだけど配達料が安くて驚く。50円から高くても450円ぐらいなんですね。1500円ぐらいするのかと思ってた。庶民でも頼めるのか。Uber Eats内のマクドナルドのメニューを見ていると「スマイル0円」というのも注文できる。

 

これはどういうことになるのかな。スマイルを注文すると、Uber Eatsの配達員の人が注文者にニコッと微笑んだりするのだろうか。そもそも、スマイルを注文する人間がちょっとなあという。大学のサークル内の盛り上げ役で自分のことを面白いと勘違いしていそうな人が注文しそうというか、なにかスマイル0円を注文する人に恨みでも? どうした、オイ。

 

今日は体調不良です。Uber Eatsでなんか頼むか。スマイル抜きでフィレオフィッシュでも注文するか。

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author:しゅん, category:日常, 19:09
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マウンテントップ

▼『Destiny2』というオンラインゲームをやっています。撃ち合いのゲームです。『Destiny2』には数百種類の武器がある。中には手に入れるのがかなり難しい物がある。特に『マウンテントップ』というグレネードランチャーは、その名前から取得する作業を「山登り」と揶揄されるほど困難な武器なのだ。私はこのマウンテントップを担いで飛び跳ねながら、敵をバッタバッタと倒して愉快な気分になっていた。

 

 

そこで目が覚め、夢ということに気づいた。これはさすがに少し凹んだ。武器欲しさのあまり、夢にまで見るとは。ゲームだぞ。夢にまで見ていいのは、せいぜい中学生までではないか。あまりに痛々しすぎる。私の周囲では、不倫がばれたり、息子の受験があるので小遣いを減らされたり、部下の育成に悩んだり、40代はそういう歳ではないか。マウンテントップを欲しがっている場合か。

 

ともあれ、それほど欲しいならばがんばって手に入れよう! と切り替えた。くだらないことには前向き。この武器を手に入れるには、大雑把にいえば対人戦で勝ってランクを「壮大」というところまで引き上げるのと、グレネードランチャーでダブルキルをとりまくるという2つの条件が必要。山登りと言われるだけあってかなりしんどいのだった。粘り強くやって3週間ぐらいかかりそう。低い山なら、実際に山に登るほうが簡単なのでは。

 

クエストが思ったように進まず、攻略法を調べてみたら代行なんてあるんですね。お金を払ってアカウントのIDとPASSを渡して代わりにとってもらうという。オークションで代行が出品され、かなり落札されていることに驚いた。もちろん規約違反だし、そもそも代行してもらうとゲームをやる意味がないようにも思うけど、取るのが大変なので気持ちはわからないでもない。ちらっと見たらマウンテントップの場合、2万円ぐらいのようですね。2万かー。わーお、代行業で食べていけるのでは。ビジネスチャンスがやってきた。バレたらアカウント削除されますけど。

 

コツコツ積み上げた実績でマウンテントップを手に入れる事に成功した。ほほほほほ。いざ、使ってみたもののミリティア・バースライト(別のグレネードランチャー)とほぼ同じではないか。うーむ、苦労したわりに‥‥というのはこのゲームではよくある。ま、良しとしましょ。

 

 

 

▼一人でバーに行くというコメントを見て思ったが、大人だなと思う。一人でバーに入れるとか、行きつけのバーがあるというのは、大人の定義の一つかもしれない。憧れる。なにやら敷居の高さを感じるし、そもそも入口の木の扉が重々しい。バーといえばバーテンがお酒を差し出し「(これは)あちらのお客様からです」であり、ウィットに富んだ会話をバーテンと交わし、雰囲気の良いジャズに耳を傾けながら葉巻をくゆらせる。私のバー情報、昭和で止まっているけど大丈夫か。

 

私ごときが足を踏み入れていい場所とも思えない。バーに一人で行ってもいいのは北方謙三ぐらいではないか。謙三ぐらいの風格が欲しいところ。マウンテントップで、はしゃいでいる場合じゃないんだよ。

 

さて、では、これから新しい武器『願望の終人』の取得に向けてがんばろうかと思います。人には身の丈というものがある。

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author:しゅん, category:日常, 21:10
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今と昔の音楽、どっちが良い?

▼ドライフルーツのデーツ(ナツメヤシ)を食べている。正月に伯母から1キロもらった。物量で攻めてくる親戚。干し柿に似た味がして美味しい。1日に2粒ほど食べている。整腸作用があるのかな、食べるとすぐにトイレに行きたくなる。お腹が痛くなるというわけではなくて、すんなりと出る感じ。ただ、便意を覚えてから出るまでの時間が異様に短くて恐怖を感じる。40秒ぐらいしか我慢できない。外出する日は怖くて食べられない。デーツを食べた人がみなこうなるというのではなく、私の体質なのかな。今度、周囲の人にデーツを食べさせて実験してみたい。

 

 

 

▼タコ焼きパーティーでの話。1日は24時間しかないので1秒たりとも無駄にしたくないという24時間君と話す。

 

24時間君(20代前半)は、YouTubeで昭和の音楽ばかり聴いているという。「しゅんさん(私のこと)の子供の頃のほうが、絶対、今よりいい曲ありましたよ」と言う。彼が聴いているのは90年代のJ−POPだ。YouTubeの古い曲のコメント欄をのぞくと、昔の曲のほうがいいみたいなコメントは多い。だけど、本当にそうだろうか。郷愁がプラスに作用するということもあるだろう。

 

そもそもYouTubeにアップされるような曲は、わざわざアップするだけあって、その時代の名曲が多い。誰も、どうでもいい曲は上げない。だから名曲ばかりだったと勘違いするのではないか。名曲だけを聴いて、今の時代よりいいと判断するのは違うように思う。消えていった曲も多いはず。たしかに90年代はCDがよく売れた時代だった。家に帰って、発表されたタイトル数を日本レコード協会のサイトで確認すると、1990年は23,036、2019年は11,149で、1990年は2019年の約2倍のタイトルが発表されている。名曲がある一定の比率で生まれると仮定するなら、1990年は2019年に比べて2倍の名曲があってもおかしくない。

 

だがですよ、技術は日々進歩している。箱根駅伝などを考えると毎年のように区間新記録が出ている。技術や道具の進歩によって記録は向上し続ける。音楽だって、歌手は過去の演奏を聴いて今の曲を作っている。今の音楽は昔の音楽の長所を取り込んで作られている。だとすると作られている曲の水準は今のほうが高く、洗練されているかもしれない。名曲も今のほうが多く生まれる可能性がある。

 

しかし、音楽は技術や道具だけですべてが決まるわけでもない。たとえば、ブルーハーツの甲本さんより歌が上手い歌手はたくさんいるだろうけど、甲本さんを見ていると「とにかく、この人でなければ駄目」という心打つものがある。唯一性がある。そういった歌手は何人かいる。上手下手を超越したもの、結局、オリジナリティということなのかな。歌い手の魅力は大きい。

 

昔と今を比較して一概にどうと言うのは難しい。たしかに昔のほうにいい曲が多いようにも思えるのだけど、それは聴き手側の思い出が加味されているのも大きいのではないか。曲は曲として単独で存在するというより、当時の生活と共にある。多感で悩みが多い青春時代に繰り返し聴いた曲が流れてくると、当時の思い出が蘇って感傷的になる。だから曲単体で、それが名曲かどうかという評価も難しくなるように思えるのだ。「あの時代はいろいろあったな」とか「あの頃にもう一度戻ってみたい」という時代込みの郷愁として曲は記憶されている。

 

では、今のように昔ほど音楽を聴かなくなると名曲は存在しなくなるのだろうか。もうそれほど音楽に熱心ではないし、当時のように友人とテープを交換したり、好きな子に自分がよく聴く曲のテープを上げたりもしない。そういう時期は若い頃に限られている。今、私があらたに名曲を見つけることはないのかな。難しいところ。ちょっと面白いのは、24時間君のように90年代にそれほど思い入れがない人でも、90年代の曲を名曲と思うのだから、やはり特別な何かがあるのだろうか。

 

というようなことを思ったので、24時間君に「発売された曲は昔のほうが多かったかもしれないし、そういった意味では名曲が出る確率は多かったかもしれないけど、一概にどちらの時代がいいか決めるのは難しいかもしれない。もう少し、名曲とは何かということについても詰めたほうがいいかもしれない」と言ったら、はあ‥‥というような顔をされてしまった。どうも彼は「今より昔のほうがいい曲が多いですね」「そうかもしれないね」ぐらいの軽い世間話を望んでいたのに、おっさんが腕組みをしてうなり出し「‥‥いや、でも‥‥当時の思い出、まてよ、現代は技術や道具の進歩が‥‥やはり、歌手のオリジナリティ‥‥それだけではないか、ん‥‥他にも要素が?」などと、つぶやきはじめ、目の前のタコ焼きにも一切手を付けようとしないという。迷惑。43年も生きているのに世間話一つまともにできないとは。

 

24時間君は話をまとめるように「でも僕はやっぱり、しゅんさんの時代の昭和の音楽が好きですねえ。リアルタイムで名曲が世に出ていくところを見たかったなあ」と、しみじみ言った。私はタコ焼きのタネを救うオタマで、24時間君の取り皿の上のタコ焼きをつぶして遺憾の意を表明した。24時間君は「何するんですか」と私の手を抑えた。

 

1990年は平成です。昭和は1989年1月7日まで。あなたが好きなのは平成の音楽。

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author:しゅん, category:日常, 21:18
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2月が始まる

▼悪夢三本立ての日。悪夢といっても殺人鬼に追っかけられるとか、そういったものならホラー映画のように楽しめるけど、昨晩のものは違った。会社が傾き、保険組合に払っていた保険料を滞納し、その支払いをきつく催促されるものだった。人格を否定され、ヘロヘロになった。これ、現実の話でしたけど。本当にあった嫌な話のリバイバル上映やめて。

 

 

 

▼プレミアムフライデーだった。プレミアムフライデーは「働き方改革〜!」と叫びながら、上司をぶん殴ってもあんまり怒られない日。今年もまだプレミアムフライデーは続くのだろうか。

 

 

 

▼仏教関係の本を読んでいる。お釈迦様が亡くなってから56億7千万年後に地球を訪れ、救ってくれるのが弥勒(みろく)様で、その間は無仏期間となってしまう。じゃあ、その間は誰が助けてくれるかというとお地蔵様らしい。南無〜。ここまで読んで思ったのが、56億7千万年という数字。それ、当時の小学生が適当に考えた設定では。お坊さんたちはこの設定、受け入れているのだろうか。

 

 

 

▼生後7カ月の子の絵。

これで生後7カ月って本当だろうか。すごい。私、生後43年ですが、もう負けている。

 

 

 

▼ニュースは新型コロナウイルスの話題ばかり。中国、武漢から帰国した二名の方はなぜ検査を拒否したのだろうか。麻薬でもやっていたのかな。よくわからない話。後日、受けることになったようですが。

 

近所のドラッグストアではマスクが売り切れて買えない。Amazonではマスクが5倍ぐらいの値段で転売されていた。嫌な行為を見た。嫌な行為を見ると精神に悪影響を及ぼす。なので忘れる。

 

 

 

▼以前にどこかで読んだ話だけど詳細が思い出せない。ある偉いお坊さんが物乞いに金を恵んだ。ところが物乞いはお礼の一つも言わない。お坊さんは「お金をもらったのだから礼ぐらい言うべきだ」と言うと、物乞いは「人に金を恵んでやったという満足感を対価として得ているだろう」と答えた。それを聞いたお坊さんは納得したという。実はこの物乞いは偉い仙人か何かで、みたいな話だったと思う。これの出典が思い出せない。

 

物乞いが実は偉い人だった、というのがなんだかずるい気もする。その考え方が正解だと決められているようで。物乞いは偉い仙人などではなく、やはりただの物乞いだったほうが面白い気もする。すると、そこに出現するのはただの図々しい人になるかもしれないけど。

 

真理というのは誰が言おうが真理なわけで、口にした人が有名人ならば正しく、そうでないならば間違っているということではない。でも、ついうっかり発言そのものではなく、発言した人で判断してしまう。なんだか突然、教訓めいた話を書いてしまった。さて、2月が始まる。

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author:しゅん, category:日常, 23:31
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ジャンケン

▼右足の甲の外側に、直径一センチぐらいのぷっくりとした白い塊ができた。なんだろ。特にどうということもないのだけど、押すとじんわりと痛い。歳をとるといろいろあるもの。アクセサリーとしてかわいがることにした。

 

 

 

▼学校帰りの子供たちがジャンケンをしている。グーで勝ったら「グリコ」で3歩、パーの「パイナツプル」チョキの「チヨコレート」は6歩ずつ進めるというもの。あの遊び、パーかチョキをずっと出していたら、だいたい良かったような。子供の頃にやったけど今の子もやるのか。

 

子供の頃はゲームの先攻後攻を決めたり、ジャンケンをする機会がたまにあった。あるとき、ふと気づいたのだけど、ジャンケンというのは最初に何を出すか、人によってだいたい決まっている。父ならグー、母はパー、友人Nはパー、友人Kはパーなどと、親しい人間は今でも憶えている。

 

だからジャンケンをすれば百戦百勝だったかというと、そういうことではなかった。勝ち続けたら対策を立てられるし、普段は負けていようと考えた。人は勝っている限り、習慣を変えようとはしない。勝っている間に変えようとするのは優れた一部の人間だけだ。ジャンケンノートというものを作り、友人たちが最初に何を出すかと、その確率を記録しておいた。それを暗記し、たまにジャンケンの機会があるとわざと負けることで情報の正しさを確認し、ひとりほくそ笑んでいた。ほんと、おまえ、気持ち悪いな。

 

ずっと負け続けているのには子供なりの理由があった。人生でもっとも大事な局面に立たされたとき、この情報を活かすためである。つまり、タイタニック号が沈没しそうなときに最後のボートにどちらが乗るかとか、同じ人を好きになったときどちらが身を引くか、などである。そのときこそ、このジャンケンノートの情報が活かされるのだ。それまでは負け続けると決めた。しかし、まともな頭ならすぐ思いつくだろうけど、人間、重要な局面でそんなにジャンケンに頼らないという。もっと他の方法で決めるだろうよ。あと、そんな場面はありません。残念な頭をしているので、そこに気づかなかった。

 

で、相変わらず中学時代もジャンケンでは連戦連敗を重ね続けていた。ある日、机の引き出しを整理していたら、小学生の頃につけていたジャンケンノートが出てきた。そして、頭に友人Kの顔が浮かんだ。その頃、友人Kとは毎日のように遊んでおり、本当に仲が良かった。さっぱりとした、とても気持ちのいい男で尊敬していた。もし仮に人生の重要な決断をするとき、「どっちが負けても恨みっこなしで、ジャンケンで決めよう」となった場合、私はこのノートを使って友人Kに勝つのだろうかと思った。友人Kは疑うことなくパーを出し、私が勝つだろう。彼はさっぱりとした奴だし、友人を疑うようなこともしないだろうから、その結果に従うだろう。それでも、私はこのノートを使うのだろうか。そんな卑怯なことが許されるのか。そんなことをしていいわけがない。

 

私は泣いた。自分の卑怯さが許せず、泣いてノートを破り捨てた。

 

今、振り返って思うのは「なんの病気?」という。当然ながら、その後、ジャンケンで重要な何かを決めるようなことは一度も起こっていない。タイタニック号には乗ってないし、好きな子もかぶらなかった。過去の自分に対しては「早く良い病院を紹介してもらって」しかない。生きにくい人生を生きている。

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author:しゅん, category:日常, 00:46
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甘味をキメる

▼タコ焼きパーティーは昼に開催され、午後4時には解散となった。車に乗せてもらったYさんに帰りも同乗させてもらう。行きは車中でYさんが歌うワム!の『ラスト・クリスマス』を死ぬほど聞かされたわけだが、帰りはそんなことはなかった。平和。

 

彼女はダイエットを続けており、二週間に一度だけ好きな物を食べていいというルールを設定しているとか。今日がその日だったのだ。だからタコ焼きを食べ、帰りには大好きな甘味をキメるという。「甘味をキメる」という言葉を初めて聞いた。キメるといえば覚醒剤やっている方がよく使う言葉ですけども。二週間前から、甘味を食べるのが楽しみで楽しみで、甘味のことを考えると脳汁がドバドバ出てたんですよ、ウヘヘヘヘ‥‥と笑うYさんはまさにシャブ中ならぬ甘味中の女。おまわりさん、コイツです、としか。

 

Yさんは甘味をコンビニで買う予定だったらしい。そんなことでいいのか、甘味中毒者がコンビニスイーツで済ませて。ほら、おまえが欲しいのは、もっと純度が高い上物じゃないのかあ? ま、甘味なんですけど。

 

どこか行きたい店はないのか訊いてみると、前から気になっていた甘味処があるという。帰り道だし、車に同乗させてくれたお礼もあるし、その甘味処に寄ることに。Yさんは白玉が載った抹茶アイスを注文していた。私も同じ物を頼んでみる。Yさんといえば注文を終えて、ソワソワと落ち着かない様子。「楽しみ過ぎて、ほら、見てください。震えてきちゃいました」と、腕を組んだ両肩がかすかに震えている。これはまさしく禁断症状。本物の中毒者では‥‥。

 

そして抹茶アイスはやってきた。白玉のもちもちとした食感と宇治抹茶の芳醇な香り、とても美味しかった。甘い物が好きな人にはたまらないかも。甘い物は嫌いではないけど私には少しだけ甘すぎた。Yさんを見ると、目の前に運ばれた抹茶アイスをじっと見詰め、スプーンですくうと無言で食べ始める。口に白玉とアイスを含むとゆっくりと咀嚼し、その感触を楽しむようにうっとりと目を閉じている。しばらくすると虚脱したように深いため息をついた。キマッている。これが甘味中の女。目を見開いたYさんは饒舌に抹茶アイスの作り手を賛美し、甘味のすばらしさを賛美し、最後には甘味を作り出した人類を賛美した。完全にキマッてんな、おまえ、と思いました。

 

ともあれ、人が嬉しそうに食べるのを見るのはとてもいいもの。

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author:しゅん, category:日常, 22:16
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CABAL