- 映画「プリンセス・トヨトミ」 Carte
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2012.05.14 Monday▼プリンセス・トヨトミという映画がテレビでやっていた。本を読みながら観るともなく観ていたのだけど、よくわからなかった。とても風変わりな設定の話で、今でも大阪は密かに大阪国というものを作り、豊臣家の末裔を守っているというような内容だった。
大阪国は何をどうしたいのか。今更、秀吉の末裔の王女(王女ってのも謎だけど。王国なのか)を守るというのもわからない。豊臣が徳川(江戸もしくは東京)を倒すということでもないらしい。作り手にはわかっているのだろうけど、こちら側にはまったくその設定なり理由なりが伝わってこなかった。
このわからなさを共有したいので誰かに観てもらいたい。一緒に「2時間無駄にしたわー!」って罵り合いたい。でも、「全然わからんかった。まったく面白くない」などと言ったら誰も観てくれないだろう。だから、知り合いに「プリンセス・トヨトミおもしろかったよ!今年一番、いや今世紀一番の映画かも!」とメールを送った。
すぐに「ウソつけ」って返ってきた。わりと、あのー、みんな観てたのかな?
▼さて、こんなことを書きましたが本当はプリンセス・トヨトミは面白いのです。抱腹絶倒大冒険活劇です。嘘じゃないよ。本当だよ。是非是非、観てください。で、感想を教えてください。あと大阪国って結局どうしたいのか、教えてください。基本的なことがわかってません。
そういえば、大阪国の総理大臣てお好み焼き屋と兼業で務まるのでしょうか。しかも、お好み焼き屋のほうがメイン。片手間にもほどがある。
▼あいかわらずCarteというオンラインカードゲームをやっています。思ったよりも飽きない。ちょっとややこしくて、とっつきにくくて、面倒くさくて、でも面白いんですねー。やりようによっては、わたしのように無課金でも楽しめます。将棋などが好きな人は向いてるかも。
あまりゲーム内で会話をすることはないのですが外国人によく話しかけられます。間違いだらけの英語でも平気なんだね。で、こっちも間違いだらけの英語で返してるんですけど。あの度胸が上達の秘訣なんだろうなあ。
ゲーム内の略語にもようやく慣れてきた。
gl hf (Good luck have fun)とゲーム前に打たれたらyou tooと返すのが礼儀らしい。だんだん打つのが面倒になってくる。よく「you」を「u」と打ちますが、「u too」って返していいものなのか。または「u 2」ってありなのか。大丈夫?ラッパーっぽくない?「西洋かぶれ」と罵られないだろうか、西洋人に。心配。
そもそもラッパーがわからない。ワゴン車から巨大なラジカセを肩にかついで踊りながら出てくる黒人のイメージしかない。単一電池が16個ぐらいいるラジカセで、すぐ電池が切れる。ラッパーのイメージが昭和である。そんなラッパーも夢中になっているカードゲームCarte、お薦めです。
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- 小遣い
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2012.05.11 Friday▼先週、友人夫婦の家にお邪魔した。友人夫婦の子ター坊は小学3年にして、ついに小遣いを月100円もらえることになった。とても浮かれていた。とはいっても月100円ていうのはどうなんでしょう。まあ、お菓子も何もみんな親が買うのだから、それぐらいでいいのかもしれない。
遊びに来たわたしに「お小遣いでポテトチップスを買ってあげる!待ってて!」と家を飛び出したター坊である。いや、月100円の人にそんな申し訳ない。断ったんだけど、わたしの返事を聞く前にもう靴を履いて飛び出していた。
近所のスーパーに行ったものだと思ったが20分経っても30分経っても帰ってこない。ちょっと心配になり、探しに行こうかと友人夫婦と話をしていたときに真っ赤な顔をしたター坊が戻ってきた。「どうしたの?」と訊ねると「落とした‥‥全財産」と言う。
全財産て100円じゃん。そう思ったが本人にしてみれば大変である。父親は「慌てるからだ。バカ」と言う。ター坊はうなだれたまま部屋に入ってしまった。どうやら父親は代わりのポテトチップスを買ってやる気はないらしい。ここで安易に買い与えないところが彼のいいところなんだろうなあ。100円でこういう経験ができたのはよかったかもしれない。
▼ター坊が少しかわいそうに思ったのはわたしも似たような経験をしたからである。小学校2年のときに小遣いに憧れていたわたしは、親と交渉してついに小遣いをもらうことに成功した。しかし、月10円である。10円て。とんだブラック企業である。家だけど。
まあ、要る物はすべて買ってもらってるから本当は必要ないのだけど。わたしもやはりポテトチップスを自分の小遣いで買うことを決意し、10円の貯金を始めるのである。10ヶ月貯めれば食べられる。なんという意思の強さ。今、10分しか我慢できないけどね。人間は堕落する。
で、その貯めた10円をフィルムを入れる小さなケースに入れて貯金箱代わりにしていた。ときどき開けて中を見たり、振って音を聞いていた。その当時、スチーブンソンの宝島でも読んだのか、宝の地図に憧れていたわたしはそのケースを団地の前の芝生に埋めるという遊びをやっていた。その位置を地図に書いて記録しておく。
埋めて何日かして掘り出すという馬鹿げた遊びをやっていた。まだ憶えているが70円まで貯まったときだった。またいつものように「やるか」と海賊気分で埋めたはいいものの、掘り出す段になってどこに埋めたかわからなくなってしまった。はっきり言ってアホそのものですからね。そりゃ、いつかはそうなる。
芝生のあちこちを掘り返し、自転車置き場の裏を掘り、芝生の木の根元を掘り、見つからずに絶望した。大人にとっては70円なんてどうでもいいけど、わたしにとっては全財産なくしたのである。ビル・ゲイツが「4兆円落とした‥‥」と言うのと同じである。同じか?
半狂乱で芝生のあちこちを掘り返すわたしを心配して、近所のおばちゃんが声をかけてくれたが、それもほとんど耳に入っていなかった。なにせわたし4兆円なくしてますから。もう、気絶寸前である。ゲイツだって4兆円落とせばああなるよ。その日はそのまま絶望して寝たので、それからのことは何も憶えていない。ただ、今でもごくたまに夢に見ることがあるから、よほど悔しかったのだろう。
結局、その4兆円は今もあの芝生のどこかに埋まっているはずである。そんなことがあったので、わたしはちょっとター坊に同情してしまった。同じ全財産を失った者同士として。今度遊びに行くときはポテトを買って行こう。
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- ソバ屋
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2012.05.09 Wednesday▼駅前のソバ屋がつぶれてしまった。実に愛想のない店主がやっているソバ屋だった。会社の人からは「なんであんなソバ屋に行くの?」と言われていたが、わたしは別段愛想がないのは気にならない。たまにはそういう店があってもいいと思う。
で、そういう店はえてして味が良いのだが、ここはそうでもない。愛想は悪く、味も普通以下である。行く意味がない。注文してもわかってんだかどうなのか、返事をしないときもある。店主は、接客業をしないために生まれてきた男である。ああ、接客業をしないために生まれてきた男よ、永遠に。
出ました。変な終わり方。
▼石川啄木の「一握の砂」を見かけたのでパラパラとめくっている。なんだろうね、啄木はずいぶんと死にたがっている。死への憧れすら感じる。自殺しなかったのが不思議なくらいである。そして、とにかく金がないんですね。貧しさを詠んだものも多い。
実務には役に立たざるうた人(びと)と
我を見る人に
金借りにけり
べつにこんなの詠まんでもいいじゃないかという、みっともない歌が面白い。嫌だったんだろうなー。このプライドの高さと悲しさがいいですね。
一度でも我に頭を下げさせし
人みな死ねと
いのりてしこと
ちょっと尋常じゃないよ。
▼昔からわからないのが服の値段である。同じデザインでもなぜS・M・Lの値段が同じなのだろう。食べ物や飲み物は当然大きいサイズが高い。本来なら少し高いはずのLサイズの服の料金は、本来なら少し安いはずのSサイズの人が負担しているのだろうか。Sサイズの人ありがとう。いつもありがとう。何もわかってないLサイズの連中に代わって、Mサイズのわたしがお礼を言いましょう。
Lサイズのやつらに一つ貸しを作った。
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